最終更新日:2025/09/04

Please set down the book on the table.

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元となった辞書の項目

set down

【句動】(地面・テーブルの上などに)を置く、書き留める

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解説

以下では、英熟語「set down」をさまざまな観点から丁寧に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “set down”

    1) To put or place something down.(何かを置く・下ろす)

    2) To write something, especially an idea or thought, in a careful or authoritative manner.(何かを記録する、特に考えなどを文章として書き留める)

    3) To cause someone to get out of a vehicle, to drop someone off.(乗り物から人を降ろす)


  • 日本語: 「置く」「下ろす」「書き留める」「降ろす」のような意味があります。誰かを車やバスから降ろす時に “set someone down” と言ったり、ノートや文書へアイデアを書き留めるときに使われます。「しっかりとその場に下ろす・記録する」というニュアンスを持ちます。


品詞


  • これは主に「動詞(句動詞)」として扱われます。

活用形


  • 動詞 “set” は不規則変化動詞ですが、すべての形が “set” となります(原形: set, 過去形: set, 過去分詞: set)。

  • “set down” も、時制によって以下のようになります:


    • 現在形: set(s) down

    • 過去形: set down

    • 現在進行形: setting down

    • 過去分詞: set down


他の品詞への派生


  • “set” は名詞として使われること(例: a set of something 「一式」)や形容詞として使われること(例: set plan 「確定した計画」)がありますが、“set down” は句動詞のため、名詞や形容詞的用法はほとんどありません。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    比較的一般的な句動詞で、日常会話にも登場しますが、慣用的に使う表現もあるため、中級レベルとして学ぶことが多いです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “set” + “down” という句動詞(動詞 + 副詞)の組み合わせ。

関連・派生語


  • set out(出発する、計画を立てる)

  • set up(設置・設立する)

  • set aside(取っておく、脇に置く)

  • set off(出発する、引き起こす)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. set down the rules(ルールを書き記す)

  2. set down one’s thoughts(考えを記録する)

  3. set down the luggage(荷物を下ろす)

  4. set down to eat(テーブルに着いて食事を始める)

  5. set down the cost(費用を書き留める)

  6. set down the minutes(会議の議事録を取る)

  7. set down a passenger(乗客を降ろす)

  8. set down at the curb(縁石のところで降ろす)

  9. set down in writing(書面にする)

  10. set down the phone(電話を置く)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “set” は古英語の “settan” に由来し「置く・据える」という意味から派生しています。

  • “down” は「下へ」という方向を示す副詞です。

“set down” は、もともと「下に置く」という極めて物理的な動作から始まりましたが、記録したり書き留めたりという抽象的な用法へと広がりました。

ニュアンス


  • 「しっかりと下へ置く」という感覚を持つため、単に「降ろす」よりもやや丁寧または意図的な雰囲気があります。

  • 「メモする・書き留める」という場合も「きちんと書きつける」といった少し formal なニュアンスが混じることがあります。

使用シーン


  • 日常会話では、人や物を「下ろす/置く」という文脈で使用。

  • ビジネスや公式の文脈では、「会議の内容を書き留める」「ルールを明文化する」といったフォーマルな印象があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • “set down” は他動詞+副詞の句動詞で、目的語を挟むこともあります。

    (例) “Set the box down.” / “Set down the box.”

  • ただし代名詞が目的語の場合は、必ず “set it down” のように代名詞を2語の間に置きます。

    (例) “Set it down.” はOKですが “Set down it.” は文法的に誤りです。

イディオム的使い方


  • “set down one’s foot” → あまり一般的ではありませんが、「しっかり足を踏み出す」というような表現。

  • “set down your pen” → 試験終わりなどで「ペンを置く」と指示するときに使われます。

フォーマル/カジュアル要素


  • フォーマル: “Please set down your official complaint in writing.”(正式に苦情を文書で提出ください)

  • カジュアル: “Just set down your bag there.”(そこにかばんを置いておいて)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “Can you set the groceries down on the counter?”

    (買い物袋をカウンターの上に下ろしてくれない?)

  2. “I’ll set you down at the next bus stop.”

    (次のバス停で降ろしてあげるよ。)

  3. “Set the baby down gently in the crib.”

    (赤ちゃんをベビーベッドに優しく寝かせてあげて。)

ビジネスでの例文(3例)


  1. “Could you please set down the minutes of the meeting in a concise report?”

    (会議の議事録を簡潔な報告書にまとめてもらえますか?)

  2. “We need to set down the new regulations for remote work.”

    (リモートワークの新しい規定を文書化する必要があります。)

  3. “Once we set down the terms of the contract, we can proceed with the signing.”

    (契約条件を明文化したら、署名手続きを進めましょう。)

学術的・フォーマルな文脈での例文(3例)


  1. “The researcher set down the experimental results in a detailed journal article.”

    (研究者は実験結果を詳細な学術論文にまとめた。)

  2. “In his treatise, he set down a comprehensive theory of language acquisition.”

    (彼の論文では言語習得の包括的な理論が打ち立てられた。)

  3. “The committee has set down strict procedures to ensure data integrity.”

    (委員会はデータの完全性を確保するための厳格な手順を定めた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. put down(置く、降ろす、書き留める)


    • “put down” は意味がより幅広く、口語的です。

    • 例: “Put down your phone.”(電話を置いて)


  2. lay down(横にする、規定を定める)


    • 物を横にするイメージが強く、ややフォーマル。

    • 例: “They laid down the law.”(彼らは法律を定めた)


  3. drop off(降ろす)


    • 「車で送る」や「発送する」といったニュアンスが強い。

    • 例: “I’ll drop you off at the train station.”(駅まで送るよ)


反意語 (Antonyms)


  1. pick up(拾う、迎えに行く)


    • “pick up” は「拾い上げる」「迎えにいく」などの反対動作。


  2. take up(持ち上げる、開始する)


    • 「下ろす」→「持ち上げる」の対比となる語。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • set /sɛt/

    • down /daʊn/

    • “set down” の場合でも基本的に [sɛt daʊn] と続けて発音します。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違いはほぼありませんが、


    • イギリス英語では [sɛt daʊn]

    • アメリカ英語では [sɛt daʊn]

      と “down” の口の開き具合や /aʊ/ の発音が少し異なる印象です。


  • アクセントの位置については “set” と “down” とでそれぞれ平坦に発音されることが多いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “set” は原形・過去形・過去分詞すべて同形なので、混乱しないように注意が必要です。

  • 代名詞(it, themなど)が目的語に入る場合は “set it down” が正しく、“set down it” は誤りとなります。

  • 同音異義語に “sit down”(座る)があるため、スペリングミス “sitt down” などと混同しないようにしましょう。

  • TOEIC や英検などでは、句動詞の理解を問う問題が出題されることがあります。“set down” と “put down”、“drop off” などの違いを理解しておくと役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「set」は「位置を決める(据える)」というイメージから派生して覚えるとよいでしょう。

  • “set down” は「しっかり決まったところに下ろす/書き留める」というイメージでまとめると記憶しやすくなります。

  • 「シンプルな単語の組み合わせでも、方向や状態を表す副詞が後ろにつくことで意味が大きく変化する」という句動詞の特徴を意識して学習するのがコツです。


以上が「set down」の詳細な解説です。このフレーズは、物理的に何かを置いたり降ろしたりするだけでなく、意見や情報を「書き留める」という場面でも使われます。使用例や類義語との比較をしっかり押さえることで、日常会話からビジネスシーン、学術的な文章でも柔軟に使いこなせるようになるでしょう。ぜひ参考にしてください。

意味のイメージ
set down
意味(1)

【句動】(地面・テーブルの上などに)を置く

頻出句動詞150 / 例文 / 和訳 / 選択問題

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