最終更新日:2024/06/17

She will take on the role of project manager.

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元となった辞書の項目

take on

を担当する,を扱う,を引き受ける / を得る

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彼女はプロジェクトマネージャーの役割を担当します。

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解説

以下では、英熟語 take on について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • take on


    1. (責任・仕事などを)引き受ける

    2. (相手と)対戦する、立ち向かう

    3. (新しい性質・外見などを)帯びる、現す


「take on」は「仕事を引き受ける」「挑戦を受けて立つ」「新しい形や色を帯びる」といった意味合いを持つ句動詞です。日常的な場面では「この仕事を引き受けよう」や「強い相手に挑む」といった意味で使われます。

品詞


  • 句動詞(phrasal verb)

活用形

take は不規則動詞なので、以下の形を用います:


  • 原形: take

  • 過去形: took

  • 過去分詞: taken

  • 現在分詞・進行形: taking

例)I took on the challenge. / We are taking on a new project.

他の品詞になった時の例


  • 名詞 take(例: “What's your take on this?” → 「あなたの見解はどうですか?」)

  • 「take on」は名詞的に「(人の)意見・見解」という意味を持つ表現 one's take on something もありますが、こちらはやや口語的・カジュアルな用法です(例: “My take on this issue is…”)。

CEFRレベルの目安


  • B1~B2(中級〜中上級)


    • 「take on」は日常生活や簡単なビジネスシーンでも使われる頻度が高く、複数の意味があります。語い力がある程度ついてくるレベルから、実際の場面で使えるようになる単語(熟語)です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • take(動詞)+ on(副詞・前置詞)

    → 組み合わさって句動詞として機能し、単独の動詞では表せない意味を付与します。

詳細な意味


  1. (仕事・責任を)引き受ける


    • 例: “I decided to take on extra responsibilities at work.”


  2. (相手と)戦う、競う、立ち向かう


    • 例: “He will take on the champion in the next match.”


  3. (姿・性質などを)帯びる、(新しい段階を)迎える


    • 例: “The discussion took on a more serious tone.”


関連語や派生語


  • take over: (仕事・地位などを)引き継ぐ、乗っ取る

  • take up: (時間・場所などを)占める、(趣味などを)始める

  • take back: 取り消す、返品する

  • take in: 理解する、取り入れる、だます

よく使われるコロケーション/関連フレーズ(10個)


  1. take on new responsibilities(新しい責任を引き受ける)

  2. take on staff(スタッフを雇い入れる)

  3. take on challenges(挑戦を引き受ける)

  4. take on a project(プロジェクトを引き受ける)

  5. take on debt(借金を負う)

  6. take on a competitor(競合相手と戦う)

  7. take on a leadership role(リーダーシップを引き受ける)

  8. take on a different meaning(異なる意味を帯びる)

  9. take on the world(世界に挑む)

  10. take on a new appearance(新たな姿/外見を帯びる)


3. 語源とニュアンス

語源

take は古英語「tacan」に由来し、「手に取る」や「受け取る」というニュアンスを持っています。

「on」は中英語などを経て副詞や前置詞として様々に使われ、「~の上に」「~に向かって」「取り掛かる」などの要素を付与します。

組み合わさった take on は「何かを(自分の)上に乗せる・引き受ける」というイメージが拡張し、現在のように「責任を負う」「挑戦を受ける」「新たな状態になる」などの意味合いを帯びるようになりました。

注意すべきニュアンス


  • 「引き受ける」から「挑む・立ち向かう」まで幅広いニュアンスがあるため、文脈に合わせて意味を正しく把握する必要があります。

  • 口語/ビジネス/フォーマルな文書など、さまざまな場面で使われますが、比較的カジュアルな印象が強い表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • take on + 名詞(他動詞的に用いる):

    例: “I’m willing to take on this project.”

  • 自動詞的に使われることはほとんどなく、目的語を伴うことが多い表現です。

  • イディオム的表現:


    • “take on board”: (意見・提案を)考慮する、受け入れる

    • “take on water”: (船が)水をかぶる、浸水する(比喩的にも使われる)


フォーマル/カジュアル


  • ビジネスメールや口頭での会話など、広く使用可能。

  • フォーマル文書でも問題なく使えますが、「undertake」などのよりフォーマルな動詞と置き換え可能な場合もあります(ただしニュアンスが若干異なる)。


5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “I’m going to take on a new hobby this year—maybe painting.”

    (今年は新しい趣味を始めようと思うんだ。絵画とかいいかも。)

  2. “I can’t take on any more chores right now. I’m already too busy.”

    (これ以上家事は引き受けられないよ。もう手いっぱいだ。)

  3. “He decided to take on the challenge of running a marathon.”

    (彼はマラソンに挑戦することにした。)

(2) ビジネスシーン


  1. “Our team will take on the responsibility of managing the new project.”

    (私たちのチームが新プロジェクトの管理責任を引き受けます。)

  2. “We need to take on more staff to handle the workload.”

    (作業量をこなすために、もっとスタッフを雇う必要があります。)

  3. “He’s ready to take on a leadership role in the department.”

    (彼はその部署でリーダーとしてのポジションを引き受ける準備ができている。)

(3) 学術的な文脈


  1. “The study takes on a comprehensive approach to analyzing climate data.”

    (その研究は気候データを包括的に分析する手法を採用している。)

  2. “When examining historical sources, the narrative can take on different interpretations depending on the perspective.”

    (歴史資料を調査すると、視点によって物語は異なる解釈を帯びうる。)

  3. “Her research takes on various methodologies to validate the hypothesis.”

    (彼女の研究は仮説を検証するために、さまざまな方法論を取り入れている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. accept(受け入れる)


    • 仕事や提案などを「了承する」というニュアンスが強いですが、「挑戦する」というニュアンスは弱めです。


  2. assume((責任などを)引き受ける、仮定する)


    • フォーマルな文脈で「責務を負う」ときに使われることがあります。


  3. undertake(着手する、引き受ける)


    • こちらもフォーマル寄りの語で、計画や任務を開始するときに使われます。


  4. face(直面する)


    • 「困難や相手」に対して向き合うイメージ。試合などでの対戦にも使えますが、必ずしも「引き受ける」ニュアンスはありません。


反意語


  1. refuse(断る)

  2. back down(後退する、手を引く)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • take: /teɪk/

    • on: アメリカ英語 /ɑːn/(地域により /ɔn/ に近い場合も); イギリス英語 /ɒn/


  • アクセント


    • “take” の強勢があり、“on” はやや軽めに続くイメージです。


  • ありがちな発音の間違い


    • /tɛk/になったり、onを「アン」と曖昧に発音してしまう場合があります。

    • /ɑːn/ と /ɒn/ の音の違いに注意しましょう(米英発音の違い)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: takeon 自体は短い単語なので大きなミスは少ないですが、続けて takeon と書いてしまう間違いに注意。

  • take over など類似の句動詞と混同しやすい。

  • “take on” と “take up” も意味が異なるので注意:


    • “take up” は「占める」「始める」など。


  • 試験対策


    • TOEICや英検などで「句動詞の意味」問題に出やすいです。前後の文脈で「引き受ける」の意味なのか「対戦する」の意味なのか、しっかり読み取る必要があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「take(取る)」の上に何かを「on(乗せる)」イメージを持つ:

    → 「新しい仕事や責任を自分の肩に乗せる」「相手に向かっていく」と考えると覚えやすい。

  • “take on the challenge” = 挑戦を(肩に)引き受けるイメージで覚えましょう。

  • ほかの似た表現 take off(離陸する、脱ぐ)や take over(引き継ぐ)と意味が全く違うので、前置詞や副詞の役割もイメージで捉えると区別しやすくなります。


以上が、英熟語 “take on” の詳細な解説です。文脈によってさまざまな訳語・ニュアンスが出てくるので、ぜひ例文と一緒に覚えて使いこなしてください。

意味のイメージ
take on
意味(1)

を担当する,を扱う,を引き受ける

意味(2)

を得る

頻出句動詞150 / 例文 / 和訳 / 選択問題

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