最終更新日:2025/08/30
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元となった辞書の項目

carry on

(途中で諦めずに)を続ける / を行う,に参加する /

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解説

以下では、フレーズ “carry on” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語での意味

“carry on” は主に「(行動や作業を) 続ける」「先へ進める」「(中断せず) 続行する」という意味を持つ句動詞 (phrasal verb) です。状況によっては、「大騒ぎする」「大げさに振る舞う」という意味になることもあります。

日本語での意味

「続ける」「続行する」または「騒ぎ立てる」のように訳されます。

「やっていたことをそのまま続けるときに使う表現です。日本語の『~し続ける』というニュアンスにはこちらが当てはまります。また、若干くだけた表現として、『大騒ぎする』という意味でも使われることがあります。」

品詞


  • 句動詞 (phrasal verb)

活用形


  • “carry”自体は「carry - carried - carried」の規則変化動詞 (過去形・過去分詞形は “carried”) です。

  • “carry on” としては「carry on - carried on - carried on」のように、動詞としての規則変化をそのまま継承します。

他の品詞になった時の例


  • “carry” は名詞にもなる場合がありますが (例: “to carry” の動名詞や分詞形 “carrying” など)、句動詞 “carry on” は主に動詞として使われます。

  • 形容詞・副詞にはならず、他の品詞への派生は基本的にありません。

CEFRレベルの目安


  • B1 (中級) 以上:日常会話でよく見聞きし、意味や使い方を知っていると便利な表現です。


2. 語構成と詳細な意味

“carry on” は “carry” + 副詞 “on” で構成されています。


  • “carry” は「運ぶ」「持ち運ぶ」という意味が基本ですが、句動詞になると「続ける」「進める」という抽象的な意味に広がります。

  • “on” は「先へ」「続けて」というニュアンスを与え、 “carry on” で「(何かを) 故障なく続行する」という意味を作ります。

派生語・類縁語


  • “carry out” (実行する)

  • “carry over” (繰り越す、持ち越す)

  • “carry forward” (繰り越す、進める)

  • “go on” (続ける) : 類似の句動詞

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. carry on a conversation (会話を続ける)

  2. carry on business (ビジネスを続行する)

  3. carry on with your life (自分の生活を続ける)

  4. carry on his/her legacy (彼/彼女の遺志を継ぐ)

  5. carry on regardless (どんなことがあっても続ける)

  6. carry on without interruption (途切れることなく続ける)

  7. carry on complaining (文句を言い続ける)

  8. carry on fighting (戦い〔闘い〕続ける)

  9. carry on about something (何かについて騒ぎ立てる)

  10. carry on working (仕事を続ける)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “carry” はフランス語やラテン語に由来し、「馬車で運ぶ」というニュアンスから派生して現代英語に取り入れられました。

  • 句動詞 “carry on” は「先へ運ぶ」という比喩的な意味合いから、「(中断せずに) 続ける」「継続する」を表すようになっています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 日常会話でもビジネスでも気軽に使われます。

  • 「大騒ぎする」「大げさに騒ぐ」の意味で使われる場合は、カジュアルな語感が強まります。

  • “carry on” は比較的カジュアル〜セミフォーマルまで幅広い場面で使えるため、フォーマルな書き言葉や論文などでは別の表現 (“continue”, “proceed”) を使うことも多いです。


4. 文法的な特徴と構文

1) 一般的な構文


  • “carry on + (名詞/代名詞/動名詞)”: 例) “carry on the tradition”, “carry on working”

  • “carry on with + 名詞”: 例) “carry on with your project”

2) イディオム / 固定的な表現


  • “Carry on!”: 「続けなさい!」「気にせずやりなさい!」(何かを中断した人に対して促す表現)

  • “carry on like a lunatic”: 「狂人のように大騒ぎをする」

3) 他動詞・自動詞


  • 基本的には「何かを続ける」という他動詞的なニュアンスが強いですが、文脈によっては自動詞的に「行動を継続する」イメージでも問題ありません。たとえば “He carried on quietly.” は「彼は静かに(作業を)続けた」という意味になります。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “Don’t stop now—carry on!”


    • 「今やめないで、続けて!」


  2. “I’ll carry on cleaning the house while you go shopping.”


    • 「あなたが買い物に行ってる間、私は家の掃除を続けておくよ。」


  3. “She just carried on talking like nothing happened.”


    • 「彼女は何事もなかったかのように話を続けた。」


ビジネス(ややフォーマル〜セミフォーマル)


  1. “We need to carry on with this project despite the setbacks.”


    • 「困難があっても、このプロジェクトを続行する必要があります。」


  2. “Please carry on with your presentation while I set up the equipment.”


    • 「機材を準備している間、プレゼンテーションを続けてください。」


  3. “He carried on with the negotiations until both parties reached an agreement.”


    • 「彼は両者が合意に達するまで交渉を続けました。」


学術的(ややフォーマル)


  1. “We should carry on our research into renewable energy sources.”


    • 「再生可能エネルギー源に関する研究を続けるべきです。」


  2. “Despite limited funding, the team decided to carry on with the experiment.”


    • 「限られた資金にもかかわらず、チームは実験を続けることに決めました。」


  3. “They carried on collecting data even under challenging field conditions.”


    • 「彼らは厳しい現地環境下でもデータ収集を続行しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. continue (続ける)


    • より一般的でフォーマル・カジュアル問わず使える。


  2. proceed (続行する)


    • ビジネス・フォーマルや書き言葉でよく使われる。


  3. keep going (続けていく)


    • 口語的で、「途中でやめないで」というニュアンスを強調する。


  4. go on (続ける)


    • 口語的で、 “carry on” とほぼ置き換え可能。


反意語 (Antonyms)


  • stop (止まる、やめる)

  • cease (やめる、中止する)

  • discontinue (中止する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • 米: /ˈkæri ɑːn/

    • 英: /ˈkæri ɒn/


  • アクセント(強勢)は “car” の部分に来ることが多いですが、フレーズとしては全体的にリズムを付けて言われることが多いです。

  • アメリカ英語: “キャーリィ・オン”

  • イギリス英語: “キャリィ・オン” (母音が若干異なる)

  • よくある間違い: “carry” の発音が “curry” (カレー) に似て聞こえることがありますが、母音が異なるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “carry” は “car”+ “ry” ですが、まれに “cary” と書いてしまう人もいるので注意。

  • “carry on” と “go on” の混同: 意味が似ているため混同しがちですが、 “carry on” は「意志を持って 引き続き何かをする」ニュアンスが強く、 “go on” はもう少し漠然と「続く/続ける」イメージ。

  • TOEIC や英検では、句動詞 (phrasal verbs) の問題でよく問われる表現なので、“carry on” の意味が「続ける、続行する」だけではなく「大騒ぎする」の意味もあると知っておくと差がつきます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “carry” は「運ぶ」というイメージ、「on」は「先へ」「継続」というイメージなので、「運び続ける → やり続ける」と覚えましょう。

  • “Carry On” というフレーズがタイトルに含まれる映画や本(特にイギリスのコメディ映画 “Carry On” シリーズ)などから、このフレーズを思い出すと暗記しやすいです。

  • スペリングは “car” + “ry” であることをしっかり意識しておくと、ミスが減ります。


以上が “carry on” の詳細な解説です。日常英会話からビジネス、学術的な場面まで、幅広いシチュエーションで「続ける」「続行する」という意味を表現できる便利なフレーズですので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
carry on
意味(1)

(途中で諦めずに)を続ける

意味(2)

を行う,に参加する

意味(3)

頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 句動詞⇨英定義

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