元となった辞書の項目
wake up
解説
1. 基本情報と概要
単語(表現): wake up
品詞: 句動詞(phrasal verb)
- 主に「目が覚める」「起こす」の意味として使われる動詞フレーズです。
英語での意味:
- to stop sleeping (自分が眠りから醒める)
- to make someone stop sleeping (他人を起こす)
- to become alert or aware (意識をはっきりさせる、注意を払うようになる)
日本語での意味:
- 眠りから覚める
- (人を)起こす
- (心や頭が)目覚める、意識がはっきりする
「夜中に目が覚める」「朝に誰かを起こす」などの場面で使われる表現です。“wake up”は、“wake”単独でも「目が覚める」という意味を持ちますが、“up”を付けることでより完了・強調された「しっかり覚める」「きちんと起こす」といったニュアンスになります。
CEFRレベルの目安: A2 〜 B1
- A2(初級): 基本的な日常表現や簡単な会話で扱う動詞フレーズ
- B1(中級): 日常的に使う上で定着させたい句動詞
活用形:
- 「wake up」は句動詞なので、時制や人称によっては “wakes up, woke up, woken up” のように変化します。
- 現在形: wake up (I/You/They wake up), wakes up (He/She/It wakes up)
- 過去形: woke up
- 過去分詞: woken up
- 現在形: wake up (I/You/They wake up), wakes up (He/She/It wakes up)
関連品詞:
- 「wake」(動詞・名詞)
- 動詞として「wake (目が覚める/起こす)」
- 名詞としては「wake」と書くと「航跡」「通夜」など別の意味もあります。
- 動詞として「wake (目が覚める/起こす)」
- 「awake」(形容詞・動詞)
- 形容詞としては「目が覚めている」、動詞としては「目を覚ます」
2. 語構成と詳細な意味
- 「wake up」は句動詞で、wake(目覚めさせる)と副詞の up(上へ、完全に)の組み合わせです。
- 「wake」は古英語の “wacan” から派生した「目覚める」という意味を持つ語幹。
- 「up」は「上向き」「完全にするニュアンス」を加えて、強調や完了を示します。
- 「wake」は古英語の “wacan” から派生した「目覚める」という意味を持つ語幹。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- wake up early → 早起きする
- wake up late → 遅く起きる
- wake up call → 起床コール(ホテルなどでのモーニングコール)
- wake up in the morning → 朝起きる
- wake up refreshed → すっきり起きる
- wake up to an alarm → アラームで起きる
- wake up the whole house → 家中を起こす
- can’t wake up → なかなか起きられない
- wake up feeling sick → 具合が悪いまま目覚める
- wake up to reality → 現実に気づく/現実を直視する
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 「wake」は古英語の “wacan” に由来し、「起きる」「目を覚ます」を意味していました。
- 「up」は単に方向を示すだけでなく、「完全に、徹底的に」のニュアンスを与えます。
- 「wake」は古英語の “wacan” に由来し、「起きる」「目を覚ます」を意味していました。
- ニュアンス:
- 「wake up」は少しカジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。
- フォーマルなシーンでは「awake」「arouse」など他の言い回しを使うことがありますが、「wake up」自体はビジネスの場面でも問題なく使えます。
- 「wake up」は少しカジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。
- 使用時の注意:
- カジュアルな表現ですが、どんな状況でも一般的に通じます。ただし非常にフォーマルな書き言葉では「awake」のほうがややかしこまった印象を与えます。
- カジュアルな表現ですが、どんな状況でも一般的に通じます。ただし非常にフォーマルな書き言葉では「awake」のほうがややかしこまった印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 句動詞(phrasal verb): 他動詞的にも自動詞的にも使えます。
- 自動詞的用法(目が覚める)
- I wake up at 6 a.m. every morning.
- 「I wake at 6 a.m.」でも可だが、「wake up」は完全にはっきり目覚める感じが強い。
- I wake up at 6 a.m. every morning.
- 他動詞的用法(誰かを起こす)
- I wake my sister up at 7 a.m. on weekdays.
- 「wake someone up」の形になる。
- I wake my sister up at 7 a.m. on weekdays.
- 自動詞的用法(目が覚める)
- 文法上のポイント:
- 「wake up someone」と「wake someone up」の両方の語順が可能です。 ただし、代名詞の場合は「wake them up」の形が自然です。
- 代名詞を挟むときは “wake + 代名詞 + up” となりやすい。
- 「wake up someone」と「wake someone up」の両方の語順が可能です。 ただし、代名詞の場合は「wake them up」の形が自然です。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I usually wake up around 7 a.m. and make coffee.”
- 普段は7時頃に起きてコーヒーを淹れるんだ。
- 普段は7時頃に起きてコーヒーを淹れるんだ。
- “Could you wake me up when you get up?”
- あなたが起きる時に私を起こしてくれる?
- あなたが起きる時に私を起こしてくれる?
- “I struggled to wake up this morning, it was so cold.”
- 今朝は起きるのに苦労したよ。寒かったからね。
ビジネス (ややフォーマル)
- “I woke up early to prepare for the presentation.”
- プレゼンの準備をするために早起きしました。
- プレゼンの準備をするために早起きしました。
- “We need a solid plan to wake up consumer interest in our new product.”
- 新製品への消費者の関心を呼び起こすには、しっかりした計画が必要です。
- 新製品への消費者の関心を呼び起こすには、しっかりした計画が必要です。
- “She asked the hotel staff for a wake-up call at 6 a.m.”
- 彼女はホテルのスタッフに朝6時のモーニングコールを頼みました。
学術的 / より硬い文脈
- “Participants were instructed to wake up at the same time each day during the study.”
- 被験者たちは、研究期間中毎日同じ時間に起床するよう指示されました。
- 被験者たちは、研究期間中毎日同じ時間に起床するよう指示されました。
- “The lecture was so engaging that it seemed to wake up everyone’s curiosity.”
- その講義は非常に興味深く、参加者全員の好奇心を呼び起こしたようだった。
- その講義は非常に興味深く、参加者全員の好奇心を呼び起こしたようだった。
- “Multiple factors can influence the time at which individuals wake up naturally.”
- どの時間に自然に目覚めるかということには、複数の要因が影響する可能性がある。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “get up” (起き上がる)
- 「ベッドを出る」ニュアンスが強い。 “wake up” は「目覚める」ことに焦点があり、必ずしもベッドから出ているわけではないが、「get up」は実際に起き上がる・行動しはじめる感じ。
- 「ベッドを出る」ニュアンスが強い。 “wake up” は「目覚める」ことに焦点があり、必ずしもベッドから出ているわけではないが、「get up」は実際に起き上がる・行動しはじめる感じ。
- “awake” (目覚める、形容詞としても使える)
- よりフォーマルまたは文学的。「I am awake. (起きている)」
- よりフォーマルまたは文学的。「I am awake. (起きている)」
- “arouse” (感情や関心を喚起する)
- 「目覚める」というより「刺激を与えて引き出す」ニュアンス。
- 「目覚める」というより「刺激を与えて引き出す」ニュアンス。
- “rouse” (目を覚まさせる)
- “rouse”はやや文語的。行動や感情をかき立てるニュアンスがある。
反意語
- “fall asleep” (眠りにつく)
- “doze off” (うたた寝する、居眠りする)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /weɪk ʌp/
- イギリス英語: /weɪk ʌp/
- アメリカ英語: /weɪk ʌp/
- アクセント:
- “wake” の /weɪk/ に強勢がありますが、フレーズ全体としては自然に “wake up” と繋げて発音されます。
- “wake” の /weɪk/ に強勢がありますが、フレーズ全体としては自然に “wake up” と繋げて発音されます。
- よくある間違い:
- “wake” の /eɪ/ を /ɛ/ として発音してしまう、または子音の /k/ が弱くなると「way cup」のように聞こえてしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “wake someone up” の場合、代名詞を入れる位置に注意しましょう。 “wake up him” は不自然で、“wake him up” が正しい構文です。
- スペルミス: “weak up” と書いてしまう(「弱い」と混同)ことがあります。
- 「wake up」と「get up」を混同しやすいので、完全に目が覚めるか(wake up)、ベッドから起き上がるか(get up)の違いを意識しましょう。
- TOEICや英検では、句動詞が頻出事項なので、他の句動詞と比較されて問われる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「wake」の e が “cake” の “a” と同じ音(/weɪk/)で、“目覚める = ウェイク”とイメージして覚えるとよいでしょう。
- “wake up” の “up” で「自分が上に(起き上がる)・意識が上がる」という映像を思い浮かべると記憶しやすいです。
- 「目覚し時計が鳴ったら ウェイク・アップ!」というフレーズをリズムで唱えると、覚えやすさが増します。
以上が “wake up” の詳細解説です。眠りから意識を取り戻す基本的な表現としてだけでなく、目を覚まさせる・注意を喚起する場面でも幅広く使われる、大変よく使われる句動詞の一つです。
意味のイメージ
意味(1)
【句動】目を覚ます