最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

wake up

【句動】目を覚ます

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解説

1. 基本情報と概要

単語(表現): wake up

品詞: 句動詞(phrasal verb)


  • 主に「目が覚める」「起こす」の意味として使われる動詞フレーズです。

英語での意味:


  1. to stop sleeping (自分が眠りから醒める)

  2. to make someone stop sleeping (他人を起こす)

  3. to become alert or aware (意識をはっきりさせる、注意を払うようになる)

日本語での意味:


  1. 眠りから覚める

  2. (人を)起こす

  3. (心や頭が)目覚める、意識がはっきりする

「夜中に目が覚める」「朝に誰かを起こす」などの場面で使われる表現です。“wake up”は、“wake”単独でも「目が覚める」という意味を持ちますが、“up”を付けることでより完了・強調された「しっかり覚める」「きちんと起こす」といったニュアンスになります。

CEFRレベルの目安: A2 〜 B1


  • A2(初級): 基本的な日常表現や簡単な会話で扱う動詞フレーズ

  • B1(中級): 日常的に使う上で定着させたい句動詞

活用形:


  • 「wake up」は句動詞なので、時制や人称によっては “wakes up, woke up, woken up” のように変化します。


    • 現在形: wake up (I/You/They wake up), wakes up (He/She/It wakes up)

    • 過去形: woke up

    • 過去分詞: woken up


関連品詞:


  • 「wake」(動詞・名詞)


    • 動詞として「wake (目が覚める/起こす)」

    • 名詞としては「wake」と書くと「航跡」「通夜」など別の意味もあります。


  • 「awake」(形容詞・動詞)


    • 形容詞としては「目が覚めている」、動詞としては「目を覚ます」



2. 語構成と詳細な意味


  • 「wake up」は句動詞で、wake(目覚めさせる)と副詞の up(上へ、完全に)の組み合わせです。


    • 「wake」は古英語の “wacan” から派生した「目覚める」という意味を持つ語幹。

    • 「up」は「上向き」「完全にするニュアンス」を加えて、強調や完了を示します。


よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. wake up early → 早起きする

  2. wake up late → 遅く起きる

  3. wake up call → 起床コール(ホテルなどでのモーニングコール)

  4. wake up in the morning → 朝起きる

  5. wake up refreshed → すっきり起きる

  6. wake up to an alarm → アラームで起きる

  7. wake up the whole house → 家中を起こす

  8. can’t wake up → なかなか起きられない

  9. wake up feeling sick → 具合が悪いまま目覚める

  10. wake up to reality → 現実に気づく/現実を直視する


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • 「wake」は古英語の “wacan” に由来し、「起きる」「目を覚ます」を意味していました。

    • 「up」は単に方向を示すだけでなく、「完全に、徹底的に」のニュアンスを与えます。


  • ニュアンス:


    • 「wake up」は少しカジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。

    • フォーマルなシーンでは「awake」「arouse」など他の言い回しを使うことがありますが、「wake up」自体はビジネスの場面でも問題なく使えます。


  • 使用時の注意:


    • カジュアルな表現ですが、どんな状況でも一般的に通じます。ただし非常にフォーマルな書き言葉では「awake」のほうがややかしこまった印象を与えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞(phrasal verb): 他動詞的にも自動詞的にも使えます。


    1. 自動詞的用法(目が覚める)


      • I wake up at 6 a.m. every morning.

      • 「I wake at 6 a.m.」でも可だが、「wake up」は完全にはっきり目覚める感じが強い。


    2. 他動詞的用法(誰かを起こす)


      • I wake my sister up at 7 a.m. on weekdays.

      • 「wake someone up」の形になる。



  • 文法上のポイント:


    • 「wake up someone」と「wake someone up」の両方の語順が可能です。 ただし、代名詞の場合は「wake them up」の形が自然です。

    • 代名詞を挟むときは “wake + 代名詞 + up” となりやすい。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I usually wake up around 7 a.m. and make coffee.”


    • 普段は7時頃に起きてコーヒーを淹れるんだ。


  2. “Could you wake me up when you get up?”


    • あなたが起きる時に私を起こしてくれる?


  3. “I struggled to wake up this morning, it was so cold.”


    • 今朝は起きるのに苦労したよ。寒かったからね。


ビジネス (ややフォーマル)


  1. “I woke up early to prepare for the presentation.”


    • プレゼンの準備をするために早起きしました。


  2. “We need a solid plan to wake up consumer interest in our new product.”


    • 新製品への消費者の関心を呼び起こすには、しっかりした計画が必要です。


  3. “She asked the hotel staff for a wake-up call at 6 a.m.”


    • 彼女はホテルのスタッフに朝6時のモーニングコールを頼みました。


学術的 / より硬い文脈


  1. “Participants were instructed to wake up at the same time each day during the study.”


    • 被験者たちは、研究期間中毎日同じ時間に起床するよう指示されました。


  2. “The lecture was so engaging that it seemed to wake up everyone’s curiosity.”


    • その講義は非常に興味深く、参加者全員の好奇心を呼び起こしたようだった。


  3. “Multiple factors can influence the time at which individuals wake up naturally.”


    • どの時間に自然に目覚めるかということには、複数の要因が影響する可能性がある。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “get up” (起き上がる)


    • 「ベッドを出る」ニュアンスが強い。 “wake up” は「目覚める」ことに焦点があり、必ずしもベッドから出ているわけではないが、「get up」は実際に起き上がる・行動しはじめる感じ。


  2. “awake” (目覚める、形容詞としても使える)


    • よりフォーマルまたは文学的。「I am awake. (起きている)」


  3. “arouse” (感情や関心を喚起する)


    • 「目覚める」というより「刺激を与えて引き出す」ニュアンス。


  4. “rouse” (目を覚まさせる)


    • “rouse”はやや文語的。行動や感情をかき立てるニュアンスがある。


反意語


  • “fall asleep” (眠りにつく)

  • “doze off” (うたた寝する、居眠りする)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /weɪk ʌp/

    • イギリス英語: /weɪk ʌp/


  • アクセント:


    • “wake” の /weɪk/ に強勢がありますが、フレーズ全体としては自然に “wake up” と繋げて発音されます。


  • よくある間違い:


    • “wake” の /eɪ/ を /ɛ/ として発音してしまう、または子音の /k/ が弱くなると「way cup」のように聞こえてしまうことがあります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “wake someone up” の場合、代名詞を入れる位置に注意しましょう。 “wake up him” は不自然で、“wake him up” が正しい構文です。

  • スペルミス: “weak up” と書いてしまう(「弱い」と混同)ことがあります。

  • 「wake up」と「get up」を混同しやすいので、完全に目が覚めるか(wake up)、ベッドから起き上がるか(get up)の違いを意識しましょう。

  • TOEICや英検では、句動詞が頻出事項なので、他の句動詞と比較されて問われる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「wake」の e が “cake” の “a” と同じ音(/weɪk/)で、“目覚める = ウェイク”とイメージして覚えるとよいでしょう。

  • “wake up” の “up” で「自分が上に(起き上がる)・意識が上がる」という映像を思い浮かべると記憶しやすいです。

  • 「目覚し時計が鳴ったら ウェイク・アップ!」というフレーズをリズムで唱えると、覚えやすさが増します。


以上が “wake up” の詳細解説です。眠りから意識を取り戻す基本的な表現としてだけでなく、目を覚まさせる・注意を喚起する場面でも幅広く使われる、大変よく使われる句動詞の一つです。

意味のイメージ
wake up
意味(1)

【句動】目を覚ます

頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 句動詞⇨英定義

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