元となった辞書の項目
get up
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): get up
品詞: 句動詞 (phrasal verb)
CEFR レベルの目安: A2(初級)
- 「get」は「得る」や「~になる」など多くの意味をもつ基本的な動詞ですが、「up」という副詞(あるいは前置詞)が加わることで、「ベッドから起きる」「立ち上がる」という意味になります。
- 「起きる」のニュアンスが強いので、朝目覚めてベッドから離れるシーンや、座った状態から立ち上がるシーンでよく使われます。
主な活用形
- 現在形: get up
- 過去形: got up
- 過去分詞形: got up (米英ともに一般的) / gotten up (主に米国でまれに使われる)
- ing形: getting up
他の品詞形
- 「get」はさまざまな句動詞で使われる動詞ですが、名詞化した「get-up」という形では「服装」「装い」という意味もあります(例:「That’s quite an unusual get-up you’re wearing.」)。
2. 語構成と詳細な意味
- get(動詞):「得る」「~になる」「~を手に入れる」など、多義語。
- up(副詞 / 前置詞):「上へ」「上に向かって」。
「get up」は、上に移動するイメージから「立ち上がる」や「ベッドから起き上がる」の意味を持ちます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- get up early(早起きする)
- get up late(遅く起きる)
- get up from bed(ベッドから起きる)
- get up from a chair(椅子から立ち上がる)
- make someone get up(誰かを起こす)
- struggle to get up(起きるのに苦労する)
- get up at dawn(夜明けに起きる)
- get up the courage(勇気を奮い起こす)
- get up off the floor(床から立ち上がる)
- can’t get up(起き上がれない / 動けない)
3. 語源とニュアンス
- 「get」は古英語や中英語の段階から「得る」「到達する」の意味として存在しており、いろいろな副詞や前置詞と結びついて意味が派生してきました。
- 「up」は「上方への動き」を表し、二つが結びつくことで「下(寝ている/座っている状態)から上(立つ/起きる状態)へ移る」という物理的動作のイメージが生まれています。
- 使われ方としては日常的でカジュアルな場面が多いですが、丁寧な表現でもよく使われるので、必ずしもくだけた言い方ではありません。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞的用法: 「get up」は基本的に「起きる」「立ち上がる」という 自動詞 用法が多いです。
例:I usually get up at 6 a.m.(よく午前6時に起きます。) - 他動詞的用法: 「get someone up」のように誰かを起こす、立たせるという意味でも使えます。
例:I got him up at 7.(彼を7時に起こした。)
一般的な構文例
- 主語 + get up + (補足情報)
- “I get up at six every morning.”
- “I get up at six every morning.”
- 主語 + get + 目的語 + up
- “She got her kids up for school.”
- “She got her kids up for school.”
イディオム的用法
- 「get up to (something)」は別の句動詞で、「(何か面白い・悪いことを)企む、する」という意味もあり、若干ニュアンスが異なりますので注意が必要です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I usually get up at 6 a.m. to go jogging.”
(私はジョギングをするため、ふだんは朝6時に起きます。) - “I couldn’t get up this morning; the bed was too comfortable.”
(今朝は起きられなかったよ。ベッドがあまりにも快適だったんだ。) - “What time do you usually get up on weekends?”
(週末はだいたい何時に起きるの?)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “I make sure to get up early to answer international emails.”
(海外からのメールに対応するため、早起きするようにしています。) - “He got up during the meeting to give his presentation.”
(彼はプレゼンをするため会議中に立ち上がりました。) - “You’ll need to get up and greet the new clients as soon as they arrive.”
(新規顧客が到着したらすぐに立ち上がって挨拶してください。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Participants were instructed to get up from their desks every hour to reduce fatigue.”
(参加者は疲労を軽減するため、毎時間デスクから立ち上がるよう指示されました。) - “The researcher noted how often subjects would get up for breaks during the study.”
(研究者は実験中に被験者が休憩のために何度立ち上がるかを記録しました。) - “Several factors influence an individual’s decision to get up early, such as work schedule and circadian rhythms.”
(早起きに影響する要因には、仕事のスケジュールや概日リズムなどが挙げられます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- wake up(目を覚ます)
- “wake up” はただ「意識が覚める」ことを指し、「get up」のように「ベッドから立ち上がる」動作までは含みません。
- “wake up” はただ「意識が覚める」ことを指し、「get up」のように「ベッドから立ち上がる」動作までは含みません。
- stand up(立ち上がる)
- 着席や横になっている状態から物理的に立つことを指します。時に「起立」を示す場合に使われます。
- 着席や横になっている状態から物理的に立つことを指します。時に「起立」を示す場合に使われます。
- arise(起こる、起きる)
- 文語的、フォーマルな響きがあり、「起こる」という抽象的な意味でも使われます。
反意語
- lie down(横になる)
- sit down(座る)
いずれも「横になる」や「座る」という「下に移動する」イメージで、「get up」(上へ動く)と反対のニュアンスです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ɡɛt ʌp/
- イギリス英語: /ɡet ʌp/
- アメリカ英語: /ɡɛt ʌp/
- 通常、両方とも “get” の “e” は短い「エ」の音、 “up” の “u” は「ア」の音に近いです。
- 強勢は “get up” の “up” の方にやや置くことが多いですが、状況によって変わることがあります。
- “GET up!” と動作を指示する場合は最初の “get” に強勢が置かれやすいです。
- “GET up!” と動作を指示する場合は最初の “get” に強勢が置かれやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “get” と “up” は短いためミスは起こりにくいですが、文脈によっては「getup」とつづってしまうことがあるので注意。“get-up” は別の意味(装い)です。
- 意味の取り違え: “wake up” と “get up” の違いを明確にしておきましょう。「意識が覚める」か「ベッドから起きる」かで変わります。
- TOEICや英検などの試験で: 朝のルーティンや日常動作を問う問題で「What time do you usually get up?」のように聞かれることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「目が覚めたら、“up”の方向に行く」 とイメージしてみましょう。
- 朝が苦手な方は、「Alarm goes off → Wake up(目が覚める)→ Get up(ベッドから起きる)」の三段階をセットで覚えておくと便利です。
- 音としては「ゲット アップ」と切って発音するイメージ。リズムよく「ゲッタップ」と少し短くする感覚で言うと通じやすいです。
以上が「get up」の詳細解説です。朝起きるときや、座った状態から立ち上がるときに、気軽に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
起きる, 立ち上がる