最終更新日:2025/11/16
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元となった辞書の項目

come up

【句動】《...を》思いつく, 考える, 提案する, 生産する《with ...》 / もうすぐ起こる

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): come up

品詞: 動詞句(句動詞: phrasal verb)

「come up」は「近づいて来る」「上がってくる」「話題に上る」「起こる」などの意味を持つ表現です。たとえば、「ある話題が会話に出てきた」「問題が発生した」「日程が近づいてきた」というような場面で使われます。日常会話からビジネスシーンまで、幅広く使われる便利な表現です。


  • 基本の活用形


    • come up (現在形)

    • came up (過去形)

    • come up (過去分詞形)

    • coming up (進行形)


  • 他の品詞の例


    • 「come」の名詞形は基本的にありませんが、形容詞的に使われる場合(例: “coming event” = 来るイベント)など他の形で意味を持つことがあります。

    • 「up」は副詞や前置詞としても使われますが、ここでは「come」と組み合わせて句動詞として機能しています。


CEFRレベルの目安: B1 (中級)

日常会話でよく使われるので、中級レベルの学習者が身につけておきたい表現です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • come + up

    • 「up」は「上に」という意味ですが、句動詞として意味が派生して、「近づく」「生じる」「(話題などが)上がってくる」といったニュアンスを付加します。


  • 詳細な意味


    1. (物理的に)近づいてくる・上に上がる

      例: “A runner came up behind me.”(ランナーが後ろから近づいてきた)

    2. 話題や問題などが「上がる・浮上する」

      例: “Your name came up in conversation.”(会話の中で君の名前が出た)

    3. (行事や予定が)近づく

      例: “My birthday is coming up.”(私の誕生日がもうすぐです)

    4. (状況や問題が)急に起こる・発生する

      例: “Something came up, so I can’t make it today.”(急用ができて、今日は行けなくなりました)


  • よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


    1. come up with (~を思いつく)

    2. come up against (~に直面する)

    3. come up short (結果が足りない、うまくいかない)

    4. come up to someone (誰かに近づく)

    5. a problem came up (問題が起きた)

    6. come up on the schedule (予定が近づいてくる)

    7. come up for discussion (議題に上がる)

    8. come up in conversation (会話に出てくる)

    9. come up empty (結果が得られない)

    10. come up high (結果が予想より高く出る、値段など)



3. 語源とニュアンス


  • 語源

    「come」は古英語の “cuman” に由来し、“移動する”“到着する”の意味を持っていました。「up」は古英語の “up” から来ており、“上方へ”の意味です。これらが組み合わさって、「上へ来る」「近づいて来る」「発生する」のような派生的な意味を持つようになりました。


  • ニュアンスと使用時の注意点


    • 「話題や問題が“浮上する”」という比喩的なニュアンスを持つことが多い

    • 会話の中で気軽に使えるカジュアルな表現だが、ビジネスの場面でも問題の発生を表す際によく使われる

    • 「何かが起きた」という意味で使う場合、緊急性を含んだニュアンスとして使われる場合もある


  • 口語/文章での使い方:


    • 口語で非常によく使われる表現

    • 文章でも比較的カジュアルからビジネスレベルまでの文書で見かけることがある



4. 文法的な特徴と構文


  • 構文上の特徴


    • 句動詞 (phrasal verb) なので、「come up + 名詞」や「come up in + 名詞」という形をとることが多いです。

    • “come up with” や “come up against” など前置詞が変化すると、意味が全く変わるので注意が必要です。


  • 可算・不可算


    • 動詞句のため、可算・不可算は該当しません。


  • 他動詞/自動詞


    • 「come up」は自動詞的に使われます。「誰々に~」という目的語を直接とらない代わりに、前置詞を伴います。


  • イディオムの例


    • “Something came up.”(何かが起こった/急用ができた)

    • “It came up in the meeting.”(それは会議で話題に上がりました)



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I can’t go out tonight because something came up at home.”

    (家でちょっとした問題が起きたから、今夜は出かけられないんだ。)


  2. “Your name came up in our chat yesterday.”

    (昨日の雑談で、あなたの名前が話題に上ったよ。)


  3. “The topic of traveling to Europe always comes up when we meet.”

    (私たちが会うと、いつもヨーロッパ旅行の話題が出ます。)


(2) ビジネスでの例文


  1. “The issue of budget overruns came up at the meeting.”

    (会議で予算超過の問題が取り上げられました。)


  2. “If any complications come up, please let me know immediately.”

    (何か問題が生じたら、すぐに知らせてください。)


  3. “A new opportunity has come up for a partnership with another firm.”

    (他社との提携について、新たな機会が浮上しました。)


(3) 学術的/フォーマルな文脈での例文


  1. “The concept of social identity came up during the symposium.”

    (シンポジウムの中で、社会的アイデンティティの概念が話題に上がりました。)


  2. “The question of ethics inevitably comes up in scientific research.”

    (科学研究においては、倫理の問題が必然的に浮上します。)


  3. “When discussing quantum mechanics, uncertainties often come up.”

    (量子力学について議論するとき、不確定要素がよく出てきます。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. “arise” (問題・機会などが生じる)


      • “arise” はややフォーマルで、ビジネスや学術書で使われることが多い。


    2. “turn up” (予期せず現れる、姿を現す)


      • “turn up” は人や物が思いがけず登場するイメージ。


    3. “occur” (起こる)


      • “occur” は出来事や出来事の発生を表し、より書き言葉より。



  • 反意語


    • 明確な反意語はありませんが、「話題が消える」「問題が解決する」という場合は “go away” や “disappear” などを使って表します。


  • ニュアンスの違い


    • “come up” はより口語的で、日常生活やビジネスでも軽めのトーンで使われる。

    • “arise” や “occur” はやや硬いニュアンス。

    • “turn up” は「出てくる」の意味合いは似ているが、「姿を現す」というニュアンスが強い。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音(IPA): [kʌm ʌp]


    • アメリカ英語: (カム アップ)

    • イギリス英語: (カム アップ)


  • 発音時の注意


    • “come” の母音 /ʌ/ は「ア」に近い音。

    • “up” の /ʌ/ も同じく「ア」に近い音。

    • アクセントは “come” にやや強めに置かれることが多いが、句動詞でつながっているのでそれほど強いアクセントの差はありません。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス


    • 「come」を「cam」や「com」などと誤記しないように注意。

    • 「up」でつづり間違いは少ないが、口語で略して”c’up?”のように書くと通じない場合があるので注意。


  • 同音・類似表現


    • “come in” (中に入る) や “come on” (相手を促す) など、他の句動詞との混同。文脈で意味が大きく変わるので注意。


  • 試験対策


    • TOEICや英検で「句動詞の意味が問われる」問題が多いため、文脈の中でどのように意味が変わるかを把握しておくとよい。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「come」のイメージは「こちらへ来る」、そこに「up」が加わることで「(上に/前に)現れる」「問題として浮上する」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「何かが上からヒョイっとやって来る(浮上する)」とイメージすると理解しやすいでしょう。

  • 勉強テクニックとして、他の句動詞(come about, come across, come along, etc.)とまとめて覚えておくと便利です。


以上が “come up” の詳細な解説です。日常会話でもビジネスシーンでもよく使われる表現ですので、文脈に合わせて使い分けながらしっかり覚えておきましょう。

意味のイメージ
come up
意味(1)

【句動】《...を》思いつく, 考える, 提案する, 生産する《with ...》

意味(2)

もうすぐ起こる

頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 句動詞⇨英定義

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