最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

final

形容詞

最後の;最終的な;決定的な

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解説

1. 基本情報と概要

単語: final

品詞: 形容詞 (※名詞として使われる場合もあります)

意味(英語): last or coming at the end

意味(日本語): 最後の、最終的な

「final」は「最後の」や「最終的な」という意味を表す形容詞で、物事やプロセスがそれ以上続かないこと、あるいは結末を示す状況でよく使われます。たとえば「最終決定」や「最後の試合」のように、「もうこれで終わりだ」という感覚を伝えたいときに用いられます。


  • 活用形: 形容詞なので、動詞のように時制で形が変化するわけではありません。

  • 他の品詞形:


    • 名詞: 「final(決勝戦、最終試験など)」

    • 副詞: 「finally(ついに、最終的に)」

    • 派生: 「finalize(最終決定する)」(動詞)


CEFRレベル: B1(中級)

(簡単な文章にも頻出し、複雑な文章にも幅広く登場する単語です。)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「fin」→ ラテン語の「finis(終わり)」が由来。

  • 接頭語・接尾語: 特に顕著な接頭語はありませんが、「-al」は形容詞を作る接尾語の一つです。

よく使われるコロケーション(共起表現) 10個


  1. final decision(最終決定)

  2. final result(最終結果)

  3. final round(最終ラウンド)

  4. final exam(期末試験)

  5. final stage(最終段階)

  6. final answer(最終的な答え)

  7. final version(最終版)

  8. final chapter(最終章)

  9. final product(最終製品)

  10. final say(最終的な判断権/決定権)


3. 語源とニュアンス


  • 「final」はラテン語の「finis(終わり)」が語源で、「境界」「終末」という概念を含んでいます。

  • 歴史的にはラテン語を由来としてフランス語などを経由し、英語に取り入れられました。

  • ニュアンスとしては、「これ以上は続かない・変更しない」という確定的な響きが強く、確実な終わりを示す表現です。

  • 文書や公式の場面でもカジュアルな場面でも広く使えますが、「もう覆らない・最後」というニュアンスがあるため、使い分けには注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞: 主に形容詞として使われ、「最後の〜」「最終的な〜」という意味を修飾語として加えます。

  • 名詞としての用法: 「the final」や「the finals」という形で、「決勝戦」や「最終試験」などの意味を表します。可算名詞として使われ、しばしば複数形で「決勝戦(トーナメント形式の場合の複数試合)」などを指すこともあります。

  • 構文例:


    • Final + 名詞(final decision, final stage など)


イディオムや定型表現


  • final nail in the coffin: 「とどめを刺す出来事」

  • the final straw: 「我慢の限界に達するきっかけとなる出来事」(the last straw とも)


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’ve made my final decision about dinner; let’s order pizza.”

    (夕食の最終決定をしたよ。ピザを頼もう。)

  2. “This is my final offer. Take it or leave it.”

    (これが私の最終提示額です。受けるか断るかどちらかにしてください。)

  3. “The final episode of that TV series was so emotional!”

    (あのドラマの最終回は本当に感動的だった!)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Please review the final draft of the proposal before we submit it.”

    (提出前に企画書の最終草案を確認してください。)

  2. “We’re waiting for the final approval from the executive board.”

    (私たちは経営陣からの最終承認を待っています。)

  3. “The final report will be delivered by the end of this week.”

    (最終報告書は今週末までに提出される予定です。)

学術的な文脈での例文


  1. “His final argument in the paper was highly persuasive.”

    (彼の論文の最終的な主張は非常に説得力があった。)

  2. “We need to double-check the final analysis of the data.”

    (データの最終分析を再チェックする必要があります。)

  3. “The final interpretation of these results remains unclear.”

    (これらの結果の最終的解釈はまだ不明なままです。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. last(最後の)


    • 「final」とほぼ同義ですが、「last」は「継続する一覧の中で一番後ろ」というニュアンスが強い。数字的・順番的な最後を明示する。


  2. ultimate(究極の / 最終的な)


    • 「final」よりも「絶対的な、最高の」という意味合いを強調することが多い。


  3. concluding(結末の / 終結の)


    • 主に文章やスピーチの「締めくくり」という文脈で使われることが多い。


反意語


  1. first(最初の)

  2. initial(初期の、最初の)

  3. opening(開始の、始まりの)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /ˈfaɪ.nəl/

    • イギリス英語: /ˈfaɪ.nəl/


  • アクセント: 第1音節「fi-」にアクセントを置きます(FAI-nəl)。

  • よくある発音の間違い:


    • /fəˈnæl/ のように「fa」を弱く発音しすぎる、あるいは「〘フィナル〙」と子音を強くし過ぎるなど。母音は「アイ」の音です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “final” の i と a を混同しやすい(finel, fainal など)。

  • 副詞 “finally” との混同: 「final は形容詞、finally は副詞」。結論を述べるときには “Finally,” と綴りを間違えないように注意。

  • 試験での出題傾向:


    • TOEICや英検などでも「最終の」「最後の」という文脈でよく出てきます。文の要約や段階を示す問題で使われることもあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源 “finis” から「終わり」のイメージを思い浮かべる: たとえば映画のエンドロールで「Fin」と出ることがあるように、「fin」は「終わり」を意味します。

  • “final” → “finite”: 「有限の(終わりがある)」というイメージに通じます。

  • 勉強テクニック:


    • 「最終的」=「final」→ “f” が「終わりを告げる旗(flag)」のように思い浮かべると記憶しやすいかもしれません。

    • スペルは「fi + nal」と分けて覚えるとよいでしょう。



以上が形容詞「final」の詳細解説です。「最終的である」「最後である」と強く確定のニュアンスを伝えたいときに便利な語なので、ぜひ日常会話やビジネスシーンでも積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
final
意味(1)

《名詞の前にのみ用いて》最終の,最後の

意味(2)

最終的な,決定的な(decisive);究極の(ultimate)

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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