最終更新日:2025/11/23
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元となった辞書の項目

except

接続詞

…を除いて,のほかは

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私はお金が必要だということ以外は彼に何も言いませんでした。

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解説

以下では、英単語 except に関して、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 【英語】except:not including, other than, apart from

  • 【日本語】「~を除いて」「~以外は」「~のほかは」

たとえば「すべての場合を考慮しているが、これだけは除く」というような場面で使われます。否定的なニュアンスではなく、「何かを除外する」イメージを伴った単語です。

品詞


  1. 前置詞 (preposition)

    例: Everyone except John was present.(ジョン以外は全員いた)

  2. 接続詞 (conjunction)

    例: I would go with you, except I have to work tomorrow.(明日仕事があるので、一緒に行けない)

  3. 稀に動詞 (verb) として扱われることもありますが、日常ではほぼ見かけません。

    例: He was excepted from the rules.(彼はその規則から除外された)

    ただし、現代英語ではあまり一般的ではありません。

活用形


  • 動詞として用いる場合に限り、以下の変化形があります。


    • 原形:except

    • 三人称単数現在形:excepts

    • 現在分詞 / 動名詞:excepting

    • 過去形・過去分詞形:excepted


  • 前置詞・接続詞としては、形が変化せず常に except を用います。

他の品詞形の例


  • 「except for」:前置詞句として「~を除いては」という意味で使われます。

CEFRレベル目安


  • B1(中級)

    「除外する」という意味を表す基本的な単語ですが、接続詞・前置詞として文法上の使い方を複数知る必要があるため、中級レベル(B1)くらいに位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭辞・接尾辞・語幹など


  • ex-:ラテン語の「外へ」を意味する要素。

  • cept:ラテン語の capere(つかむ、取る)が由来。

つまり「外へ取り出す」というイメージから、「(あるものを)除外する、外に置く」が派生したと考えるとわかりやすいです。

関連語や派生語


  • exception (名詞):「例外」

  • exceptional (形容詞):「例外的な、非常に優れた」

  • exceptionally (副詞):「例外的に、非常に」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. except for me – 「私を除いて」

  2. except for the fact that... – 「...という事実を除けば」

  3. nothing except... – 「...以外何も~ない」

  4. no one except... – 「...以外に誰も~ない」

  5. everyone except... – 「...を除く全員」

  6. be excepted from... – 「...から除外される」

  7. except when... – 「...のときを除いて」

  8. except in cases where... – 「...の場合を除いて」

  9. there is no choice except to... – 「...する以外に選択肢がない」

  10. all but...(ほぼ同義) – 「...を除くすべて」


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 excipere(外へ + 取る)が語源で、そこからフランス語を経て英語に入ってきました。

  • 「外に出す→取り除く→除外する」という流れをイメージすると理解しやすいです。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 「除外する」というやや限定的なイメージがありますが、否定的ではなく「例外を示す」表現なので、必ずしもネガティブなニュアンスではありません。

  • フォーマル・インフォーマルどちらでも使われます。文章でも会話でも広く使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 前置詞として


    • Everyone except John left early.(ジョン以外は全員早く帰った)

      ・目的語(名詞や代名詞)がすぐ後ろに来る点に注意。


  2. 接続詞として


    • I would join you, except I need to finish my homework.(宿題を終わらせなきゃならないから、一緒に行けない)

      except が示す節には「~という点を除くと」という情報がきます。


  3. 動詞として(稀)


    • He is excepted from the dress code.(彼は服装規定から除外されている)

      ・あまり多用しないので、試験などでもほぼ前置詞・接続詞だけ押さえておけばOKです。


可算名詞/不可算名詞の違い


  • 「except」は名詞ではないため、可算・不可算の区別は関係しません。

他動詞/自動詞の使い分け


  • 動詞用法は他動詞的に「~を除外する」という意味を取りますが、非常にまれです。通常は前置詞・接続詞で学習するのが一般的です。


5. 実例と例文

(1) 日常会話の例文


  1. I like all fruits except bananas.

    (バナナ以外の果物は全部好きだよ)

  2. We can hang out tomorrow, except I'm busy in the afternoon.

    (明日遊べるけど、午後は忙しいんだ)

  3. Everyone is going to the party except me.

    (私以外はみんなパーティーに行くよ)

(2) ビジネスの例文


  1. All employees except those on vacation must attend the meeting.

    (休暇中の社員を除いて、全員が会議に出席しなければなりません)

  2. We’ve received all the proposals except one.

    (1つを除いて、すべての提案を受領しました)

  3. Our office is open every day except Sunday.

    (日曜日以外は毎日オープンしています)

(3) 学術的・フォーマルな文脈の例文


  1. The data were consistent across all samples except for one outlier.

    (全サンプルでデータは一致していたが、1つの外れ値を除く)

  2. No significant differences were observed, except in the control group.

    (対照群を除いて、大きな差異は観察されなかった)

  3. The experiment yielded similar results except when the temperature exceeded the limit.

    (温度が限度を超えたとき以外は、実験結果はほぼ同じだった)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. excluding(~を除いて)


    • 前置詞として同じように「~を除く」。よりフォーマルな印象を与えることが多い。


  2. besides(~のほかに)


    • 「~に加えて」という意味でも使われることがあり、文脈によっては「除外」ではなく「追加」的なニュアンスが出る点に注意。


  3. apart from(~のほかは)


    • 慣用句的に「except」にかなり近い意味を表す。


  4. bar(~を除いて)


    • 主にイギリス英語の文脈で「~を除き」という意味で使われることがある。


反意語


  • 完全に「反対」の意味を持つ単語はありませんが、「including」(含む) は例として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ɪkˈsɛpt/ または /ɛkˈsɛpt/(アメリカ英語・イギリス英語ともほぼ同じ)

  • アクセントは ex-CEPT の第二音節 cept に置かれます。

  • 日本人学習者によくある間違いは「accept」と混同すること。発音も似ていますが、ɪkˈsɛpt(except)と /əkˈsɛpt/(accept)はアクセントの位置と音の立ち上がりが微妙に異なります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. exceptaccept の混同


    • スペルミスや発音上の取り違えが最も多い。ex (除外) と ac (受け入れる) で正反対の意味。


  2. 「except for」と「except」の使い分け


    • 「except for + 名詞」:原因や例外を強調するニュアンス。

    • 「except + 名詞」:単に除外する対象を指すシンプルな形。


  3. 「besides」との区別


    • besides は「~に加えて」という肯定的意味で使われることも多いため、文脈に応じて注意が必要です。


試験対策


  • TOEICや英検などでも頻出表現。

  • 前置詞として名詞(句)を取る構文と、接続詞として節を取る構文の両方を押さえることがポイントです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペリングの頭 +ex は「外へ」を意味し、cept は「取る」のニュアンス。

    → つまり「外に取っておく → 除く」イメージ と捉えると覚えやすいです。

  • 「accept」とは頭文字が aex かによって、「受け入れる」か「除いてしまう」かが大きく変わる、とイメージして区別しましょう。

  • 覚え方の一例として


    • eXceptX は「バツ印」→ 「除外のイメージ」と連想すると区別しやすいです。



以上が、英単語 except の詳細な解説です。前置詞・接続詞どちらの使い方でもよく登場するので、例文をたくさん読む・書く・聞く中で自然に使えるようになるとよいでしょう。

意味のイメージ
except
意味(1)

を除いて,のほかは

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