最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

designate

【動/他】を指摘する, を示す / 《...と》 (人・物)を呼ぶ, を称する 《as ...》 / (任務・官職・目的などに)...を指名する, を任命する / 【形】(まだ就任していないが,ある役職に) 任命された, 指名された

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解説

以下では、英単語 designate について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: designate

品詞: 主に動詞 (他動詞として用いられる)

※形容詞として “designate” が使われる場合もあります(例: “ambassador designate” = 指名された大使)。

意味(英語):


  • to choose someone or something for a particular purpose or job

  • to officially give someone a name, role, or title

意味(日本語):


  • (ある役割や職務に)指名する、任命する

  • (正式に)呼称を与える、指定する

「誰かを特定の役職に任命する、もしくは何かを特定の用途に充てるときに使う表現です。フォーマルなニュアンスがあり、公的なシーンや正式な文書などでもよく用いられます。」

活用形:


  • 原形: designate

  • 三人称単数現在形: designates

  • 現在分詞: designating

  • 過去形・過去分詞: designated

他の品詞:


  • 形容詞: “designate” (例: “the director designate” = 指名のあったディレクター)

CEFRレベル: B2(中上級)

「日常会話よりもフォーマルな文書やビジネス文書で見かけることが多い単語です。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (des-): ラテン語由来で「~に向かって」や「下に」というニュアンスですが、ここでは “designate” 全体として「とある目的に向けて名前を付ける、指名する」イメージが強いです。

  • 語幹 (sign): 「印」や「記号」と関連する語根があり、特定の「目印をつける」といった意味の片鱗が見られます。

  • 接尾語 (-ate): 動詞化する働きがあり、何かを「~する、~にする」という意味を付け加えます。

よく使われるコロケーション(10個)


  1. designate someone as …(~として誰かを指名する)

  2. designate a place for …(~のために場所を指定する)

  3. officially designate …(正式に~を指定する)

  4. designate a leader(リーダーを指名する)

  5. designate a successor(後継者を指名する)

  6. designated driver(指名ドライバー:飲み会などでお酒を飲まないと約束する人)

  7. designated area(指定区域)

  8. designate a task to someone(仕事を割り当てる)

  9. designate by law(法律で指定する)

  10. designate a nominee(候補者を指名する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “designare” (「示す、印をつける」)から派生しています。「特定のマークをつける」→「役割や名称を割り当てる」という流れで意味が発展しました。

ニュアンス


  • 公的でフォーマルな響きがあるため、公式文書やビジネス、行政関係、学術分野などで頻繁に使われます。

  • カジュアルな日常会話で「指名する」と言いたい場合は “appoint” や “name” などを使うことが多いかもしれません。

  • 「特別な権限を持って、正式に割り当てる」「公式に呼称を与える」といった厳かなニュアンスがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞として用いられ、目的語に「人」や「物」を取ります。

    例: “They designated him as team leader.”(彼をチームリーダーに指名した)

  • 目的語の後ろに as + 名詞 がくる形が多いです。ただし “as” を省略し、「designate him team leader」と言うこともあります。

  • 名詞としてはあまり使いませんが、形容詞用法は “designate + [役職]” の順で、まだ正式に就任していない状態を指す場合に使われます。

イディオムや表現


  • “designate […] for [purpose]”: 「…を…のために指定する」

  • “designated hitter”: 野球用語「指名打者」 (しばしば “DH” と略されます)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you designate someone to pick up the pizza?”

    (ピザを取りに行く人を誰か指名してもらえる?)

  2. “I’ve been designated as the driver for the night, so I won’t be drinking.”

    (今夜は運転手に指名されたので、私はお酒を飲まないよ。)

  3. “We should designate a spot to keep all event materials.”

    (イベントの備品をすべて保管しておく場所を決めよう。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The committee designated her as the new project manager.”

    (委員会は彼女を新プロジェクトマネージャーに指名しました。)

  2. “Please designate the budget for each department by Friday.”

    (各部門の予算割り当てを金曜日までに決定してください。)

  3. “We’ve designated a separate account for these transactions.”

    (これらの取引のために別口座を指定しました。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The area has been officially designated as a wildlife sanctuary.”

    (その地域は正式に野生動物保護区として指定されました。)

  2. “Researchers designated three distinct phases of the study.”

    (研究者たちはその研究において3つの異なる段階を定義・指定しました。)

  3. “This newly discovered species has yet to be officially designated.”

    (この新種はまだ正式な学名が付与されていません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. appoint(任命する)


    • “appoint” は職務や役職への任命を示すときによく使われます。「designate」よりもややカジュアルなニュアンスがあります。


  2. name(指名する、~と呼ぶ)


    • 役職・称号を公式に付与する、あるいは単純に「名づける」場合にも使える、最も柔らかい表現です。


  3. assign(割り当てる)


    • 仕事やタスクを「与える」というニュアンスが強いです。「designate」はもう少し公式感のある雰囲気です。


反意語 (Antonyms)


  • dismiss(解任する)

  • revoke(取り消す)

  • remove(除外する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈdɛzɪɡneɪt/


    • アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ発音です。


  • 第1音節「des-」にアクセントが来ます(/DEZ/のように聞こえる)。

  • よくある発音間違い:


    • “de-si-GNA-te” のように語尾に強いアクセントを置かないよう注意してください。

    • “designation” (/ˌdɛzɪɡˈneɪʃn/) と混同して最後まで言い切ってしまう人がいますが、“designate” は “-nate” で終わります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “desinate” のように “g” を落としてしまうケースがあるので注意してください。

  • “designation”(名詞)と混同しやすい: “designate” は動詞または形容詞、 “designation” は名詞です。

  • TOEIC・英検など: ビジネス文書、経営・組織関連の文章や法律・行政の文脈で登場することがあります。不定詞や受動態(be designated as …)の形で出題される場合も多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “designate” には “sign” の要素が含まれており、「明確な印(sign)をつけて、その人やモノを役割へ導く」というイメージで捉えると覚えやすいです。

  • “de + sign + ate” と分解して「しっかり名前(sign)付けする(ate→動詞化)」と覚えてもよいでしょう。

  • 似た単語 “design” とスペリングが似ているため、混同しないように “designATE” は「指名・指定する」、 “design” は「デザインする」と目的が異なると意識しておくと効果的です。


以上が “designate” の詳細な解説です。フォーマルなニュアンスをもつ重要な語なので、ビジネスや公的な場面などで上手に使い分けられるように練習してみてください。

意味のイメージ
designate
意味(1)

…‘を'指摘する,示す,明示する

意味(2)

(…と)〈人・物〉‘を'呼ぶ,称する《+[+as]+

意味(3)

(任務・官職・目的などに)〈人〉‘を'指名する,任命する

意味(4)

(まだ就任していないが,ある役職に)任命(指名)された

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