元となった辞書の項目
dealership
解説
「dealership」の徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: dealership
日本語: 販売代理店・販売業者(特に自動車販売店を指すことが多い)
品詞: 名詞 (countable noun)
「dealership」は、車などを扱う販売代理店を意味します。自動車ディーラーの場合が多いですが、他にもオートバイや農機具など、一定のメーカーと契約して商品を扱う店舗や会社を指す言葉です。
「こういう場面で使われる」「こういうニュアンスの単語です」:主にビジネスの場面や日常会話で、「○○(メーカー)の販売店」を指すときによく使われます。
- CEFR レベル目安: B2 (中上級)
→ 一般的なビジネスや日常会話に出てくる単語ですが、やや専門的要素があるため中上級レベルにあたります。
活用形
- 原形: dealership
- 複数形: dealerships
※「dealership」は名詞なので、動詞的な活用形はありません。
他の品詞形
- dealer (名詞): 「販売業者」「(トランプなどの)ディーラー」
- deal (動詞/名詞): 動詞の意味は「扱う」「対処する」、名詞の意味は「取引」など。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- dealer + -ship
- dealer: 「売る人、取引をする人」
- -ship: 「状態、職、身分」を表す接尾語
- dealer: 「売る人、取引をする人」
つまり「dealer(販売を行う人、会社)の立場・状態」というニュアンスから、「販売代理店」を示す言葉が「dealership」です。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- car dealership(自動車販売店)
- authorized dealership(正規販売店)
- local dealership(地元の販売店)
- exclusive dealership(専売代理店)
- motorcycle dealership(オートバイ販売店)
- dealership license(販売代理店許可)
- dealership network(販売店網)
- run a dealership(販売店を経営する)
- visit a dealership(販売店を訪れる)
- call the dealership(販売店に電話する)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「dealer」は中英語の “deal” に由来し、「分配する」「取り扱う」などの意味を持っていました。
- 後に「取引業者」「販売業者」を意味するようになり、さらに “-ship” を付けて組織・状態を表す「dealership」が生まれました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「dealership」は比較的フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で使えますが、主にビジネスシーンや車を購入する場面などでよく使われます。
- 「dealer」と異なり、「dealership」は店舗や会社自体を指す点に注意が必要です。個人よりも「(会社としての)販売代理店」のニュアンスが強いです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文例
- “[主語] + visit + a dealership”
例: I visited a dealership to see the new model of car. - “[主語] + work at + a dealership”
例: She works at a dealership downtown. - “[主語] + own + a dealership”
例: My uncle owns a dealership specializing in luxury cars.
名詞としての特徴
- 可算名詞 (countable noun) です。
複数形が“dealerships”。
使用シーン
- フォーマル: ビジネスの会話や文章中で、「正規販売店を指す」場合。
- カジュアル: 車を買う、という日常的な話題でも使用されます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I went to the car dealership yesterday to test-drive a new SUV.”
(昨日、車の販売店に行って新しいSUVの試乗をしてきたんだ。) - “There’s a dealership near my house that offers great service.”
(家の近くにある販売店はサービスがすごくいいよ。) - “My friend works at a motorcycle dealership downtown.”
(私の友人は街の中心部にあるオートバイ販売店で働いています。)
ビジネス (ややフォーマル)
- “Our company is negotiating with a local dealership to distribute our products.”
(当社は製品を流通させるため、地元の代理店と交渉しています。) - “The dealership has expanded its sales network to reach rural areas.”
(その販売代理店は地方エリアにまで販売網を拡大しました。) - “We need to schedule a meeting with the dealership manager next week.”
(来週、その販売代理店のマネージャーと会議の日程を組む必要があります。)
学術的・専門的 (フォーマル)
- “The establishment of a dealership network can significantly boost market penetration.”
(販売代理店網の設立は、市場浸透を大幅に高めうる。) - “Dealership models often rely on exclusive agreements with manufacturers.”
(販売店モデルは、多くの場合メーカーとの排他的契約に依存する。) - “Case studies show that dealership performance is influenced by local economic factors.”
(事例研究によると、販売代理店の業績は地域の経済状況に影響を受けることが分かっている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- agency (代理店)
- 一般的な代理店を指す。製品販売以外にもサービス代理のニュアンスあり。
- 一般的な代理店を指す。製品販売以外にもサービス代理のニュアンスあり。
- distributorship (販売代理契約、代理権)
- 「製品を流通させる権利をもつ会社や契約」を指すが、より専門的・フォーマル。
- 「製品を流通させる権利をもつ会社や契約」を指すが、より専門的・フォーマル。
- franchise (フランチャイズ)
- 企業が他者にブランドやビジネスモデルを用いて営業する権利を与える仕組みを指す。販売店というよりビジネスモデルに焦点がある。
反意語
- 明確な直接の反意語はありませんが、あえて挙げるなら:
- manufacturer (製造業者) → 「販売」より「製造」を行う存在。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈdiːlərʃɪp/
- 強勢は “deal” の部分に置かれ、「ディー(強)・ラァ・シップ」というイメージで発音します。
- アメリカ英語: ディーラァシップ
- イギリス英語: ディーラシップ
よくある発音ミス
- 最初の “Deal” を [デァ] と曖昧に発音してしまう。
- “-ship” の部分を [シップ] ではなく [スィップ] と濁らせないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング: “dealership” の “a” と “e” を逆に書いて “delaership” としてしまうミス。
- 意味の混同: 「dealer」と「dealership」を混同しないように。dealer → 人(または取引人)、dealership → 店舗・会社。
- 試験対策: TOEICのビジネスシーンや英検の長文問題などで、会社形態やビジネス用語として出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「dealer(販売業者)」が「-ship(〜としての立場)」を持つ → 「販売業者としての組織 → 販売店」とイメージすると覚えやすい。
- 「ディーラーシップ」という音から、「ディーラーをまとめる船(ship)」のようなイメージを作ると記憶に残りやすいかもしれません。
- 「deal + er + ship」と構成を確認するとスペリングのミスを減らすことができます。
以上が「dealership」の詳細解説です。車購入などの会話やビジネスの文脈でよく聞かれる単語なので、ぜひ音やスペル、意味の違いをしっかり覚えてください。
意味のイメージ
意味(1)
(ある地域内の)商品販売権;その権利を持つ業者