元となった辞書の項目
terrific
解説
1. 基本情報と概要
単語: terrific
品詞: 形容詞 (adjective)
CEFR レベルの目安: B2(中上級)
意味(英語)
- Excellent, wonderful, or extremely good in quality.
意味(日本語)
- 「とても素晴らしい」「最高の」という意味です。とても良い出来事や、すばらしいと感じるものに対して使われます。カジュアルな会話からビジネスシーンまで、ポジティブな感想を表す際に幅広く使われる単語です。
活用形
- 比較級: more terrific
- 最上級: most terrific
- ただし、会話ではあまり比較級・最上級としては使われず、そのまま「terrific」を使うことが多いです。
関連する形容詞・副詞
- terrible (形容詞) : 「ひどい・恐ろしい」
- terrifying (形容詞) : 「恐ろしい・ぞっとするような」
- terrify (動詞) : 「(人を)怖がらせる」
- terrifically (副詞) : 「すばらしく」「ものすごく」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語や接尾語が顕著に分かれているわけではありませんが、ラテン語の “terrēre”(=「恐れさせる」)に由来する単語群の一部です。
もともとは「恐れさせるような」という意味合いを持っていましたが、現代英語では「極めて素晴らしい」というポジティブな意味で使われるようになりました。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- terrific job(すばらしい仕事)
- terrific idea(すばらしいアイデア)
- terrific performance(すばらしいパフォーマンス)
- terrific opportunity(絶好の機会)
- absolutely terrific(本当にすばらしい)
- You look terrific.(あなたはとてもすてきに見えます)
- a terrific sense of humor(すばらしいユーモアのセンス)
- terrific news(すばらしい知らせ)
- That sounds terrific.(それはすごくいいね)
- felt terrific after a long rest(長い休息の後は最高の気分だった)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “terrēre” (「恐れさせる」)がもとで、もともとは「恐ろしい」という意味にも使用されていました。時代を経て「とても強い感情を引き起こす」というニュアンスが、「ものすごくよい・すばらしい」という肯定的な方向へ変化していきました。
ニュアンスと使用シーン
- 現在は「最高に良い/素晴らしい」という誉め言葉として使われます。口語表現からビジネス文書まで幅広く使用可能ですが、フォーマルな文章では「excellent」や「outstanding」などの表現を使うほうが好まれる場合もあります。
- 「terrific」は軽快な響きがあり、カジュアルな会話でもよく使われます。フレンドリーでポジティブな感情を伝えられる表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 形容詞(adjective)
- 用法: 名詞を修飾するときや、補語 (complement) として使い “be動詞 + terrific” などの形で用いられます。
例
- He is terrific at cooking. (補語として)
- What a terrific day! (名詞修飾として)
フォーマル/カジュアル
- 会話ではカジュアルな印象ですが、ビジネスでも比較的カジュアルめな場面では問題なく使用可能です。超フォーマルな文書では別の表現を使うことが多いです。
可算・不可算名詞などの区別
- 形容詞なので、名詞の可算・不可算にかかわらず修飾可能です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Your new haircut looks terrific!”
- 「あなたの新しい髪型、めちゃくちゃ素敵だね!」
- “That movie was terrific—I’d watch it again!”
- 「あの映画は最高だったよ。もう一度見たいくらい!」
- “Wow, this cake tastes terrific!”
- 「わあ、このケーキすごくおいしいね!」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “You did a terrific job on the presentation today.”
- 「今日のプレゼン、すごく素晴らしい出来でしたね。」
- “That’s a terrific idea to improve our marketing strategy.”
- 「それは私たちのマーケティング戦略を改善するのに素晴らしいアイデアですね。」
- “We received terrific feedback from our clients.”
- 「顧客からとても良いフィードバックをいただきました。」
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The team’s research efforts have yielded terrific results in the initial study.”
- 「チームの研究努力が初期調査で素晴らしい成果を生み出しました。」
- “Her contribution to the paper was truly terrific, particularly in the data analysis section.”
- 「彼女の論文への貢献は、特にデータ分析の部分で本当に素晴らしかったです。」
- “The conference provided a terrific opportunity for scholars to exchange ideas.”
- 「その学会は研究者同士が意見交換をする絶好の機会を提供しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- excellent(素晴らしい)
- wonderful(すばらしい)
- amazing(驚くほど素敵な)
- fantastic(素晴らしい)
- phenomenal(驚異的な)
ニュアンスの違い
- 「excellent」は品位のある評価を表す際に使われやすく、よりフォーマルな場面に合います。
- 「wonderful」「fantastic」は比較的カジュアルな口語表現で、感情を強調したいときに使われます。
- 「amazing」は驚きを伴う「すごさ」を強調します。
- 「phenomenal」は「並外れた」というニュアンスが強く、インパクトがあります。
反意語 (Antonyms)
- terrible(ひどい、恐ろしい)
- awful(ものすごく悪い)
これらは “terrific” と同じ語源から派生した単語でもあり、真逆の意味として学習時に混同しやすいので注意が必要です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /təˈrɪfɪk/
- イギリス英語: /təˈrɪfɪk/
- アメリカ英語: /təˈrɪfɪk/
アクセントの位置
- /tə-rí-fik/ の “ri” の部分に強勢があります。
アメリカ英語とイギリス英語での違い
- 発音の違いはほとんどありませんが、アメリカ英語の方が「r」をややはっきり発音し、イギリス英語では若干ソフトになる程度です。
よくある発音の間違い
- 最初の “t” を強く発音しすぎる場合や、”-rific” を「リフィック」とならずに「リフィック(短いi音を入れる)」に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「terrible」とつづりが似ているため、「terrific」と混同して逆の意味(ひどい)で使わないように注意が必要です。
- 「terrific」は「怖い」という否定的な意味合いでは現在ほとんど使われない点も覚えておくと混乱を避けられます。
- 口語で頻繁に使われるので、TOEICや英検などではリスニングや会話問題で耳にする可能性があります。「ポジティブ評価を表している」という点で文脈理解すると良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「terrific」は昔は「テラー (terror) を引き起こすほどのすごさ」というイメージから派生して、「すごい → すばらしい」という意味に変化しました。
- 「terrible」と見た目や由来が近いので、terrific = ポジティブ、terrible = ネガティブという対比を心に留めておくと覚えやすいです。
- 「terrific」の語尾 “-fic” は、「作る・生じさせる」を表すラテン語
-ficus
から来ており、「大きな感情・インパクトを生じさせる」というイメージを結びつけるのもよい記憶法です。
以上が形容詞 “terrific” の詳細な解説となります。「とてもすばらしい」というポジティブな気持ちを手軽に伝えられる便利な単語ですので、ぜひ会話やビジネスシーンなど幅広く使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(大きさ・程度が)ものすごい
意味(2)
恐ろしい
意味(3)
《話》とびきり良い,すばらしい(excellent)