recur

1. 基本情報と概要

単語: recur

品詞: 動詞 (自動詞)

活用形:

• 現在形: recur / recurs
  


• 現在進行形: recurring
  


• 過去形: recurred
  


• 過去分詞形: recurred
  

意味（英語）: to happen or appear again, especially repeatedly or periodically

意味（日本語）: 再発する、繰り返し起こる、周期的に起こる

「recur」は、ある出来事や状況が時間をおいて再び起こる場合に使われます。日常生活では「問題がまた起こった」「同じ症状が再発した」のような場面で使われることが多いです。

CEFRレベルの目安:

• B2（中上級）
  
  普段の日常会話よりもやや専門的な場面（医療・ビジネス・数学など）でも使われる単語で、中級以上で学び始めるレベルといえます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• re-（接頭語）: 「再び」「後ろへ」などの意味を持つ
  


• cur（語幹）: ラテン語の “currere”（走る）が語源

つまり「走る（currere）＋再び（re-）」のイメージがあり、「再び戻ってくる」「また出現する」というニュアンスを含みます。

関連した派生形

• recurrence (名詞): 再発・反復
  


• recurrent (形容詞): 再発する、繰り返し起こる
  


• recurrently (副詞): 繰り返すように

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（例+日本語訳）

1. Recur frequently（頻繁に再発する）
   


2. Recur unexpectedly（予期せず再発する）
   


3. Recur with greater intensity（より激しく再発する）
   


4. Recur periodically（定期的に再発する）
   


5. Recur in cycles（周期的に繰り返す）
   


6. A recurring issue（繰り返し起こる問題）
   


7. A recurring dream（繰り返し見る夢）
   


8. A recurring theme（繰り返し登場するテーマ）
   


9. A recurring illness（再発する病気）
   


10. Chances of recurrence（再発の可能性）

3. 語源とニュアンス

語源:

• ラテン語の “recurrere” = “re-（もう一度） + currere（走る）”
  
  → 「再び走る」→ 「再び起こる」「戻ってくる」

ニュアンス:

• 「recur」は、ある程度の時間が経過したのちに同じ現象が「繰り返し起こる」ことを表すため、単なる「repeat」とは少し異なり、周期性や再発というニュアンスが強いです。
  


• 医療や学術的文脈では「症状が再発する」「問題が再度起こる」という少し専門的な響きを持つことが多いですが、日常会話でも「その問題がまた起きちゃった」くらいの意味で使えます。
  


• 口語・文章のどちらでも使われますが、ややフォーマル・学術的な響きがある言葉です。

4. 文法的な特徴と構文

• 自動詞: 「recur」は基本的に「主語が再発する」という形で用いられ、自動詞扱いです。
  
  例) The problem recurred. (その問題が再発した)




• 構文例:

  
  
  1. “Something recurs.” = 何かが再発する
     
  
  
  2. “Something tends to recur.” = 何かが再発しがちである
     
  
  
  3. “If the symptoms recur, consult a doctor.” = もし症状が再発したら、医師に相談してください
  
  



• 口語/フォーマルについて:

  
  
  • 口語でも甲斐なく再発するものについて「recur」を使う場合があります。
    
  
  
  • しかし、文書や特に医療・学術的分野で頻繁に見られるため、フォーマルな文章にも馴染みやすい単語です。
  
  

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. “My headache recurred last night, so I went to bed early.”
   
   （昨夜、頭痛がまた再発してしまったので、早く寝ました。）
   


2. “The same misunderstanding keeps recurring between us.”
   
   （私たちの間では同じ誤解が何度も繰り返されるんです。）
   


3. “If the problem recurs, just give me a call.”
   
   （もしまた問題が起きたら、電話してね。）

ビジネスシーンでの例文

1. “We need to address the issue now before it recurs.”
   
   （再発する前に、その問題に今取り組む必要があります。）
   


2. “This error in the system recurred several times last month.”
   
   （先月はこのシステムエラーが何度か再発しました。）
   


3. “In order to prevent the same mistake from recurring, we must revise our workflow.”
   
   （同じミスが繰り返されないように、私たちはワークフローを見直さなければなりません。）

学術的・技術的な文脈での例文

1. “Researchers are studying why this phenomenon recurs in certain conditions.”
   
   （研究者たちは、ある条件下でこの現象が再発する理由を調査しています。）
   


2. “The patient’s symptoms may recur if the medication is stopped.”
   
   （その薬をやめると患者の症状が再発する可能性があります。）
   


3. “Some mathematical sequences recur based on a specific formula.”
   
   （特定の数式に基づいて繰り返し現れる数学的数列もあります。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. repeat（繰り返す）
   
   → 一度行ったことや出来事を単純に繰り返すこと。周期性よりは、「もう一度」というニュアンスが強い。
   


2. reappear（再び現れる）
   
   → 前にあったものが姿を消したあと、再び現れること。
   


3. happen again（また起こる）
   
   → より口語的でシンプルな表現。「recur」をカジュアルに言い換えたイメージ。
   

反意語

• cease（やむ、止む）
  


• stop occurring（起こらなくなる）
  


• discontinue（中止する、継続を断つ）

「recur」が「再発する」なら、その逆となるのは「発生しなくなる」「やむ」に対応します。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA:

  
  
  • アメリカ英語: /rɪˈkɝː/
    
  
  
  • イギリス英語: /rɪˈkɜː/
    
  
  



• アクセントの位置:

  
  
  • 「re-CUR」のように第二音節の “cur” の部分に強勢があります。
  
  



• よくある発音の間違い:

  
  
  • /riːkər/ と第一音節を強く発音してしまうケースがありますが、正しくは後ろに強勢を置きます。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: 「recur」は最後が「-ur」なので「recurr」と書き間違えないように注意。
  


• 時制・活用: 過去形・過去分詞形は “recurred” で「r」が重なるのでつづりに注意。
  


• 同音異義語との混同: “reoccur” と「recur」は意味が似ていますが、“reoccur” は「二度目に起こる」という意味合いがやや強い。日常の多くの場合は「recur」が使われます。
  


• 試験対策: TOEICや英検で直接単語として出題されることは多くありませんが、読解問題の文脈で「再発する」という意味を読み取ることが重要な場合があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「re-」が「再び」を示す接頭語だと把握しておくと、「occur（起こる）」と似た響きの“cur”部分が「走る（起こる）」イメージを持っていると覚えやすいでしょう。
  


• “re-CUR” → “再び走って戻ってくる” → “再発する” と覚えると頭に残りやすいです。
  


• 「recur」は「また来る」と音で似ているので「また起こるんだな」と関連づけても記憶に残りやすいです。
  

学習者としては、単に「again」と同じ意味ととらえるより、「時間が経って再度起きるニュアンス」として理解すると使いやすいでしょう。