最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

clerk

名詞

〈C〉(銀行・会社の)事務員 / (官庁の)書記 / 《米》店員, 売り子

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解説

以下では、名詞「clerk」をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: clerk

  • 日本語: 事務員、店員、受付係、職員など

「clerk」はオフィスなどで書類整理をしたり、窓口やレジで接客をしたりする人を指す名詞です。

主に事務作業・接客業務などに携わる人を表すときに使われます。日常会話やビジネスでは「受付係」「店員」「事務スタッフ」といったニュアンスです。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形

名詞ですので、通常は数によって以下の形があります。


  • 単数形: clerk

  • 複数形: clerks

他の品詞


  • 動詞としての用法はあまり一般的ではありませんが、「clerk for ...」のように「・・・の事務をする」という動詞として使われる場合があります。あまり頻度は高くありません。

CEFRレベル


  • 目安: A2 (初級)~B1 (中級)


    • 「clerk」は、商店やホテル受付、役所などで見かける単語であり、初級〜中級学習者が覚えておくと便利です。



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「clerk」は一語で、明確な接頭語や接尾語は含まれません。

  • 語幹: “cler-” (特に区別されるほどの接頭・接尾がない)

関連語


  • clerical (形容詞): 事務の、書記の

  • clerkship (名詞): 書記・事務の職、実務研修期間 (法律事務所での研修などを指す)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. hotel clerk(ホテルの受付係)

  2. sales clerk(販売員、店員)

  3. bank clerk(銀行の窓口係)

  4. front desk clerk(フロント係)

  5. office clerk(事務員)

  6. clerk on duty(当番の店員・係員)

  7. hiring a clerk(事務員を雇う)

  8. filing clerk(ファイリング係、書類整理係)

  9. customer service clerk(カスタマーサービス係)

  10. postal clerk(郵便局の窓口係)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「clerk」は古フランス語の“clerc”やラテン語の“clericus”(聖職者、または学識のある人)に由来しています。中世では聖職者が読み書きを行っていた経緯から、“書記”や“事務をする人”が「clerk」と呼ばれるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 現代英語では「事務職、店員」など広い意味で使われます。

  • イギリス英語での発音は /klɑːk/ と読まれることが多い(「クラーク」に近い音)。アメリカ英語は /klɝːk/(「クラーク」よりも「クラーク」に“r”音が強く入る)になり、発音の差があります。

  • 「clerk」はややフォーマルか、あるいは口頭やビジネスシーンで普通に使われる単語です。店員や受付などを表す語としては、カジュアルな場面では「店員:salesperson」や「受付:receptionist」が使われることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞: 可算名詞 (a clerk, two clerks)。

  • 動詞: まれに「to clerk」という形で「事務をする」という用法がありますが、あまり一般的ではありません。主に法律事務所などで「to clerk for a judge」「裁判官の助手を務める」で使われる場合があります。

代表的な構文・表現


  • “He works as a clerk at the local bank.”(彼は地元の銀行で事務員として働いている)

  • “She clerked for a famous attorney.”(彼女は有名弁護士の助手として働いていた)←やや専門的な表現

フォーマル / カジュアル


  • 「clerk」はビジネス場面でも日常会話でも使える汎用性の高い単語です。

  • 公的機関や文書では “clerical staff” と表現されることがあります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I asked the store clerk if they had this shirt in my size.”

    (店員にこのシャツの私のサイズがあるか聞いたよ。)

  2. “The hotel clerk gave us a map of the city.”

    (ホテルの受付係が私たちに市内地図をくれた。)

  3. “I needed help, so I went to the information desk and spoke to the clerk.”

    (助けが必要だったので、案内所へ行って係員に相談した。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “Our office clerk handles all the paperwork and filing.”

    (私たちの事務員は、すべての書類やファイリングを担当している。)

  2. “The front desk clerk in our company greets visitors and schedules appointments.”

    (当社の受付係は来客を迎え、アポイントを調整している。)

  3. “We plan to hire a new clerk to assist with data entry and invoicing.”

    (私たちはデータ入力と請求書処理を手伝ってくれる新しい事務員を雇う予定だ。)

(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “He clerked for a Supreme Court Justice after graduating from law school.”

    (彼はロースクール卒業後、最高裁判所判事の助手を務めた。)

  2. “A research clerk is responsible for gathering and organizing all relevant documents.”

    (リサーチ係としての事務員は、関連資料を収集・整理する責任がある。)

  3. “In this program, students clerk at various governmental agencies for practical experience.”

    (このプログラムでは、学生たちは実践的な経験を得るため、さまざまな政府機関で事務をする。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. receptionist(受付係)


    • 「clerk」が事務全般を含むのに対し、receptionistは特に来客対応や電話対応に特化する。


  2. secretary(秘書)


    • 「clerk」は事務・窓口対応中心、secretaryは上司のスケジュール管理や連絡補助がメイン。


  3. office worker(オフィスワーカー)


    • 一般的なオフィス勤務者を広く指す表現。


  4. assistant(アシスタント)


    • 幅広い領域で補助する人を指す。


  5. sales assistant / sales clerk(販売員・店員)


    • 店舗など販売業の店員を指すが、「clerk」のうちでも特に販売業に特化している。


反意語(Antonyms)


  • 「clerk」の直接の反意語は特にありませんが、「manager(管理職)」や「executive(管理職・役員)」は立場が違うため対比的に使われることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • イギリス英語 (BrE): /klɑːk/

  • アメリカ英語 (AmE): /klɝːk/

アクセントの位置


  • アクセントは語頭 “clerk” の “e” (子音のあたり) に置かれます(実際の発音では[k]音が主になる感覚)。

  • イギリス英語では「クラーク」と母音が長めになります。アメリカ英語では「クラーク」よりも「クラー(r)ク」に近い「r」音が強く聞こえます。

よくある発音の間違い


  • イギリス英語を学んでいる場合に /klɜːk/ や /klark/ など、あいまいになりやすい。

  • アメリカ英語では /klɝːk/ になり、日本語の「クラーク」とは一部異なる “r” の巻き舌に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “clark” と書いてしまう ミスがあるので注意。

  2. 同音異義語: 特にありませんが、イギリス英語では発音が /klɑːk/ になるため、“clerk” と “clark” を混同する学習者がいます。

  3. 資格試験(TOEICなど)では、ビジネス上の「受付係」や「事務担当者」という意味で出題されることがありますので、しっかり理解しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「クラーク博士」(日本人なら一度は聞いたことがあるウィリアム・スミス・クラーク)を思い浮かべるとスペルを間違えにくいかもしれません。(実際の綴りは “Clark” ですが、響きは同じ。)

  • 日常生活で「事務作業をする人」「レジ係」を思い浮かべると覚えやすいです。

  • ホテルのフロントや銀行の窓口業務など、人と接する職業イメージを結びつけると、単語の意味が定着しやすいでしょう。


以上が名詞「clerk」の詳細な解説です。事務や窓口対応をする人を幅広く指す便利な単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
clerk
意味(1)

(銀行・会社の)行員,社員;事務員

意味(2)

(官庁の)書記,事務官,吏員;(教会の)書記

意味(3)

《米》店員,売り子(=salesclerk)(《英》shop assistant)

意味(4)

事務員(書記など)として働く

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