最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

conductor

名詞

(集団などの)指導者,案内者;(事業などの)管理者,経営者 / (オーケストラ・コーラスなどの)指揮者 / (電車・バスなどの)車掌;《おもに米》列車の / (熱・電気・音などの)導体

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指揮者は大きな技術でオーケストラを指導しました。

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解説

名詞 “conductor” を徹底解説


1. 基本情報と概要

英語: conductor

品詞: 名詞 (通常可算名詞)

意味(日本語と英語)


  • (1) オーケストラや合唱団の指揮者 (a person who directs an orchestra or choir)

    → 音楽の演奏を指揮する人。コンサートなどでタクトを振る人のことです。

  • (2) 電気などを伝導する物質 (a substance or material that conducts electricity, heat, etc.)

    → 電気や熱を通す物質。金属などがよく「良導体」と呼ばれます。

  • (3) (公共交通機関の) 車掌 (a person who collects fares and checks tickets on a bus or train)

    → 乗車券を確認する人や案内をする車掌の意味でも使われます。

「conductor」は場面によって意味が異なりますが、主に「指揮者」か「物質の導体」、「車掌」を指す単語です。音楽の文脈では比較的フォーマルに、科学や物質の文脈では専門用語的に、公共交通ではやや古めの表現としても使われます。

活用形


  • 名詞なので、基本的に “conductor” (単数形) / “conductors” (複数形) の形をとります。

他の品詞


  • 動詞: conduct (指揮する、導く、行う など)

  • 名詞: conduction (伝導)、conduct (行為、指導)

  • 形容詞: conductive (伝導性のある)

CEFR レベル目安: B2(中上級)

実用的な文脈で登場する単語です。理科の教科書やニュース、クラシック音楽の話題など、幅広く使われます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • con-(強調や一緒になどを意味する接頭語)

  • duct(導くという意味をもつ語根:ラテン語の “ducere”=導く)

  • -or(〜する人・ものを表す名詞化の接尾語)

派生語・類縁語


  • conduct (動詞/名詞):導く、行う、行為

  • conductive (形容詞):伝導性のある

  • conductivity (名詞):伝導率

  • aqueduct (名詞):水道(水を導く設備)

  • induction (名詞):誘導、入会式

  • product (名詞):生み出されたもの(生産物)

  • reduce (動詞):減らす

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. orchestra conductor (オーケストラの指揮者)

  2. train conductor (列車の車掌)

  3. bus conductor (バスの車掌)

  4. electrical conductor (電気伝導体)

  5. thermal conductor (熱伝導体)

  6. a famous conductor (有名な指揮者)

  7. conductor’s baton (指揮者のタクト)

  8. good conductor (良導体)

  9. bad conductor (不良導体)

  10. music conductor (音楽の指揮者)


3. 語源とニュアンス

語源

「conductor」はラテン語の“conductor”に由来し、「導く人(あるいはもの)」という意味がもともとありました。


  • ラテン語 “conductus”(導かれたもの)や “ducere”(導く)が基本ルーツです。

ニュアンス・使い方の注意


  • 音楽の文脈で「指揮者」を指す場合はフォーマルな場面で広く使われる。

  • 物質の性質(電気・熱などの伝導)を表す時は、学術的・技術的文脈で使われる。

  • バスや電車の車掌としての「conductor」は、やや古い言い方で、イギリス英語では「clippie」(口語)などもあります。また近年は自動化が進み、実際に使われる機会は少なくなっています。

一般的に文章でも会話でも使われる単語ですが、文脈によって意味がかなり異なるため、理解しておく必要があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 「a conductor / the conductor / conductors」として扱います。

  • 使用範囲が広いため、前後の文脈・形容詞などで「どの意味のconductorか」を明確にします。

  • 音楽において:


    • “He is the conductor of the city orchestra.”


  • 物質の性質において:


    • “Copper is a good conductor of electricity.”


  • 交通機関において:


    • “I asked the conductor for directions.”


イディオム / 一般的な構文


  • “serve as a conductor”:「伝導体としての役割を果たす」

  • “take over as conductor”:「指揮者として引き継ぐ」

  • “travel with a conductor”:「車掌と一緒に移動する(車掌がついている状態)」 など


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “My younger brother wants to become a famous conductor someday.”

    (弟はいつか有名な指揮者になりたがっています。)

  2. “This material is a poor conductor of heat, so it stays cool.”

    (この素材は熱をあまり伝えないので、冷たいままです。)

  3. “I asked the conductor if the train would stop at the next station.”

    (車掌に、次の駅で列車が止まるかどうか尋ねました。)

ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “Our company is researching new conductors for efficient solar panels.”

    (当社は効率的なソーラーパネル用の新しい伝導体を研究しています。)

  2. “The conductor checked all the tickets before the train departed.”

    (車掌が列車出発前に全ての切符を確認しました。)

  3. “He served as the orchestra’s conductor for ten years.”

    (彼はオーケストラの指揮者を10年間務めました。)

学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Silver is known to be the best electrical conductor among common metals.”

    (銀は一般的な金属の中で最も電気伝導性が高いことで知られています。)

  2. “The researcher analyzed the conductor’s thermal properties at varying pressures.”

    (研究者はさまざまな圧力条件下で伝導体の熱特性を分析しました。)

  3. “Famous conductors in history greatly influenced orchestral performance styles.”

    (歴史上の有名な指揮者たちは、オーケストラの演奏様式に大きな影響を与えました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “director” (監督・指揮者)


    • 舞台や映画の監督を意味するのが一般的ですが、稀にオーケストラなどの「総監督」というニュアンスでも使われる。


  2. “maestro” (巨匠、名指揮者)


    • 特に音楽界で「巨匠、名指揮者」という尊敬を込めた呼び方。


  3. “leader” (リーダー)


    • 指揮というよりも「先導する人」という幅広い意味。


反意語


  • “insulator” (絶縁体)


    • 物質としては電気や熱を通さない物体。conductor の真逆。



7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記


  • アメリカ英語: /kənˈdʌktər/

  • イギリス英語: /kənˈdʌktə/

アクセント


  • 第2音節 “-duct-” に主なストレスが置かれます。 “con-DUC-tor”

発音のポイント・違い


  • アメリカ英語では語尾の “-tor” の「r」をはっきり発音します。

  • イギリス英語では語尾の「r」の音が弱く、ほぼ発音されません。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “conductor” のつづりを “conducter” と書いてしまうミスに注意。

  2. 同音異義語ではないが、「conduct (動詞)」と混同しやすい。文脈で見分けましょう。

  3. 「指揮者」「車掌」「伝導体」と意味の幅が広いので、文脈を見て訳し方を変える必要があります。

  4. TOEICや英検では、科学技術/音楽/公共交通などの文脈で出題される場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “con-” は “together(共に)” というイメージ、 “duct” は “lead(導く)” というイメージ。

  • 「みんなを導く人 → 指揮者」や「電気を導くもの → 伝導体」という連想がしやすいです。

  • スペリングは「con + duct + or」と分解して覚えるとよいでしょう。

  • 音の印象としては“カン・ダク・ター”と区切ってイメージし、アクセントは“ダク”に置くと覚えやすいです。


以上が、名詞“conductor”の詳細解説です。音楽・科学・交通分野など、さまざまな場面で登場する単語なので、文脈をしっかり把握して使い分けましょう。

意味のイメージ
conductor
意味(1)

(オーケストラ・コーラスなどの)指揮者

意味(2)

(電車・バスなどの)車掌;《おもに米》列車の

意味(3)

(熱・電気・音などの)導体

意味(4)

(集団などの)指導者,案内者;(事業などの)管理者,経営者

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