元となった辞書の項目
linguistic
解説
1. 基本情報と概要
単語: linguistic
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Related to language or linguistics.
意味(日本語): 言語や言語学に関する、言語上の。
「linguistic」は「言語に関わる」という意味を持つ形容詞です。たとえば「linguistic analysis (言語分析)」や「linguistic diversity (言語の多様性)」といったように、言語研究やコミュニケーションに関する文脈で使われます。専門的なニュアンスがあり、主に学術やフォーマルな場面でよく使われます。
- 活用形: 形容詞なので、ふつう比較級・最上級は取りません。
例) “more linguistic” / “most linguistic” (あまり一般的ではない表現) - 他の品詞:
- 名詞形:linguistics (言語学)
- 副詞形:linguistically (言語的に)
- 名詞形:linguist (言語学者)
- 名詞形:linguistics (言語学)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)〜C1(上級)
言語学の専門用語としても使われるため、比較的高めのレベルで見られる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語源要素:
- “lingu-” はラテン語の “lingua”(舌、言語)に由来し、言語を指す要素です。
- “-istic” は「~に関する」「~の」という意味を付加する接尾語です。
- “lingu-” はラテン語の “lingua”(舌、言語)に由来し、言語を指す要素です。
派生語・類縁語:
- linguist (言語学者)
- linguistics (言語学)
- bilingual (二言語を話す) — “bi-” は「二つ」、語根に “lingu-” と同じく “lingua” が関わる
- monolingual (一言語を話す)
- linguist (言語学者)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)
- linguistic analysis → 言語分析
- linguistic ability → 言語能力
- linguistic diversity → 言語の多様性
- linguistic competence → 言語的な能力
- linguistic features → 言語的特徴
- linguistic theory → 言語理論
- linguistic context → 言語的文脈
- linguistic heritage → 言語的遺産
- linguistic environment → 言語環境
- linguistic data → 言語データ
- linguistic analysis → 言語分析
3. 語源とニュアンス
“linguistic”は、ラテン語の“lingua”(舌、言語)から派生した言葉で、語源的にも「言語(舌)に関する」という意味合いを持っています。歴史的には、言語学 (linguistics) が学問として確立されたころ(19世紀ごろ)から研究分野を示すのに頻繁に使われるようになりました。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 学問的・専門的な文脈で多用されやすい。
- カジュアルな日常会話ではあまり頻繁には使われませんが、研究や論説、フォーマルなスピーチなどでよく見られます。
- 「language-related」(より一般的な表現) と類似しますが、「linguistic」のほうが専門性を帯びた響きがあります。
- 学問的・専門的な文脈で多用されやすい。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞のため、名詞や名詞句を修飾:
例) linguistic studies (言語研究), linguistic issues (言語上の問題) - フォーマルかカジュアルか:
- 一般的にフォーマル寄りの単語。
- 一般的にフォーマル寄りの単語。
- 他動詞・自動詞のような動詞の使い分け:
- 形容詞なので直接的な活用は不要ですが、「linguistics」は学問分野を示す不可算名詞として使われることが多い点に注意。
- 形容詞なので直接的な活用は不要ですが、「linguistics」は学問分野を示す不可算名詞として使われることが多い点に注意。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I’m interested in the linguistic aspects of slang words.”
(スラングの言語的側面に興味があるんだ。) - “Her linguistic abilities are impressive; she speaks five languages.”
(彼女の言語能力はすごいよね。5か国語も話せるんだって。) - “I occasionally read linguistic articles online to learn more about language.”
(言語についてもっと知りたくて、ときどき言語学のオンライン記事を読むんだ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We need a linguistic consultant to ensure our translations are accurate.”
(翻訳の正確さを確保するために、言語コンサルタントが必要です。) - “Our company values linguistic diversity within the global team.”
(当社はグローバルチーム内での言語の多様性を重視しています。) - “Let’s conduct a linguistic analysis of customer feedback to improve our service.”
(サービス改善のために顧客のフィードバックを言語的に分析しましょう。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Recent studies in linguistic anthropology reveal how language shapes cultural identity.”
(近年の言語人類学の研究では、言語が文化的アイデンティティをどのように形成するかが示されています。) - “The paper examines the linguistic features of dialects in rural communities.”
(この論文は、地方コミュニティで話される方言の言語的特徴を調査しています。) - “Linguistic evidence suggests that these languages share a common ancestor.”
(言語学的な証拠によれば、これらの言語は共通の祖語を持っている可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- language-related (言語関連の)
- 語感は「linguistic」より一般的で、日常的なニュアンスが強い。
- 語感は「linguistic」より一般的で、日常的なニュアンスが強い。
- verbal (言葉の、口頭の)
- 口頭表現や単語そのものにフォーカスするときに使われる。
- 口頭表現や単語そのものにフォーカスするときに使われる。
- grammatical (文法的な)
- 文法や文型に的を絞った言及に用いられる。
- 文法や文型に的を絞った言及に用いられる。
- philological (文献学の)
- 言語の歴史や文献研究に近い場合に用いられるが、やや古風で専門的。
- 言語の歴史や文献研究に近い場合に用いられるが、やや古風で専門的。
- language-related (言語関連の)
反意語
- nonverbal (言語以外の、非言語の)
- 言語ではなく身振り手振りなどを指す際に使われる。
- 言語ではなく身振り手振りなどを指す際に使われる。
- nonverbal (言語以外の、非言語の)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /lɪŋˈɡwɪs.tɪk/
- アクセント: “-gwis-” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語での違い: 大きな違いはなく、どちらもほぼ同じ発音です。
- よくある発音の間違い:
- “lin-gu-is-tic” のように区切ると発音しやすいですが、/gw/ の音を発音していない人もいます。
- “lin-gu-is-tic” のように区切ると発音しやすいですが、/gw/ の音を発音していない人もいます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “linguistic”のつづりを “linguistic*k” や “lingus*tic” のように間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 特に似た形の単語は少ないものの、“linguistics” (名詞) と混同して文法的に誤用しないように。
- 試験対策: TOEICや英検、大学入試などの英語試験において、文章の中で「言語学的な」「言語的な」という専門用語として出題されることがあります。文脈から推測できるように準備しておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “lingua” = 舌・言語と関連づけると覚えやすいです。舌と関係があるから「言語」。
- スペリング上のキーは “lingui-” の後に “stic” が続くこと。“linguistics” (言語学) とのつながりをイメージすると混乱しにくいでしょう。
- 音で覚える場合は “リン・グィス・ティック” と区切って発音してみると印象に残りやすいです。
以上が「linguistic」の解説です。言語学やコミュニケーション論の文脈で頻出する単語なので、関連語と併せて覚えておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
言語学の;言語上の