最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

faculty

名詞

〈C〉《...の》才能《for, of ...》 / (身体器官の) 機能, (精神的)能力 / (大学の) 学部 / (大学の学部の) 教授団

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この大学の教員は非常に尊敬されています。

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解説

以下では、英単語 faculty について、学習者の方にもわかりやすいように、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語


  • 英語: faculty

  • 日本語: (大学の)学部、教員(陣)、能力、機能など

品詞


  • 名詞 (noun)

主な意味とニュアンス


  1. (大学の)学部・教員陣

    「大学や高等教育機関における学部や教員の総称」として使われます。例えば、the faculty meeting(教員会議)のように、大学などで教職員の集まりを指すことが多いです。

    「こういう場面で使われる」「こういうニュアンスの単語」:大学の先生や学部を指すときに、比較的フォーマルに用いられる表現です。


  2. 能力・機能

    人間が持つ能力・機能(特に精神的または身体的な能力)を示す意味でも使われます。例えば、his faculty of speech(彼の言語能力)のような表現があります。

    「こういう場面で使われる」「こういうニュアンスの単語」:特定分野の能力や感覚的な機能を強調したいときに使われることがあります。文章やややフォーマルな場面でも見かけます。


単語の活用形


  • 名詞のため、動詞のような活用はありません。

  • 複数形は faculties となります(「能力」の意味で複数形になることが多い)。

他の品詞形


  • faculty は名詞のみで使われるのが一般的ですが、形容詞形は直接ありません。派生した一般の形容詞は特に存在しません。

CEFR レベル


  • B2(中上級)

    比較的アカデミックな文脈で使われることが多く、大学生以上を対象とするような英語学習ではよく出てきます。日常会話で頻出ではありませんが、学術的な場面やフォーマルな文脈では耳にします。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • fac + -ulty という形が目立つものの、はっきりとした接頭語・接尾語という分け方ではありません。語源的にはラテン語の facultas(能力、権能)が由来です。

他の単語との関連性


  • facultyfacility はスペリングが似ていますが、意味は大きく異なるので注意が必要です(facility は「施設」や「容易さ」を指す)。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. faculty member(教員)

  2. faculty meeting(教員会議)

  3. faculty advisor(指導教官)

  4. faculty position(教員職)

  5. mental faculties(精神的能力)

  6. faculty of arts(文芸学部・文系学部)

  7. faculty of science(理学部・理系学部)

  8. faculty development(教員育成)

  9. losing one’s faculties(判断力を失う)

  10. faculty staff(大学教職員)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語 facultas(能力、才能、可能性)がフランス語を経て英語に入ったとされます。

  • 歴史的用法: 中世から大学における学部や、特定の能力を指す言葉として使われてきました。

  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 大学教員を指す場合: 主に大学の組織や環境で使われ、フォーマルかつ学術的な響きがあります。

    • 能力を指す場合: 心身の機能や才能をやや格式高く表現するときに使われます。


  • 使用シーン:


    • 文章・フォーマル寄り(学校案内のパンフレット、人事関連文書などでよく見かけます)

    • 会話で使う場合は、主に大学関係者や学術領域などの特定の文脈で登場します。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算/不可算)


    • 「教員団/学部」の意味では主に単数扱いか集合名詞として扱いますが、文脈によっては可算名詞として複数形(faculties)を用いて大学の各学部を指す場合もあります。

    • 「能力」の意味で使うときは可算名詞で、しばしば複数形 faculties を使います(例: He lost his faculties →「彼は判断力を失った/正気を失った」)。


  • 一般的な構文


    • the faculty of [大学名](~大学の学部)

    • the faculty is meeting today(教職員が本日会議を開いている)

    • to have a faculty for [something](~の才能がある)



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. I heard he's a new faculty member at the university.

    (彼が大学の新任教員だって聞いたよ。)

  2. She seems to have a faculty for learning languages quickly.

    (彼女には語学をすぐに習得する才能があるみたい。)

  3. I'm worried I might lose my faculties if I don’t get enough sleep.

    (十分な睡眠がとれないと、思考力が落ちてしまうのではないかと心配です。)

(2) ビジネスシーン


  1. The faculty meeting is scheduled for Thursday at 10 a.m.

    (教員会議は木曜日の午前10時に予定されています。)

  2. We are collaborating with the engineering faculty on this project.

    (私たちはこのプロジェクトで工学部と協力しています。)

  3. Our company's leadership training aims to enhance the mental faculties needed for decision-making.

    (当社のリーダーシップ研修では、意思決定に必要な思考力を高めることを目指しています。)

(3) 学術的な文脈


  1. This university’s Faculty of Arts and Sciences has a long history of research excellence.

    (この大学の文理学部は長い研究の歴史を誇っています。)

  2. His paper on cognition focuses on the human faculty of perception.

    (彼の認知に関する論文は、人間の知覚能力を中心に考察しています。)

  3. The Faculty Senate is proposing new guidelines for academic integrity.

    (教員会議は、学問上の誠実さに関する新たなガイドラインを提案しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. ability(能力)


    • 一般的に幅広い状況で使える「能力」の意味。


  2. capacity(容量、能力)


    • 物理的・精神的な「受け入れる力」「何かを行う力」の文脈。


  3. staff(スタッフ、職員)


    • 「職員」を指すが、faculty が大学などの教員に特化するのに対し、staff は一般企業なども含め広い範囲を指す。


  4. department(学科、部門)


    • 大学内でいえば「学科」を意味。faculty よりも細分化された組織の場合が多い。


反意語 (Antonyms)


  • faculty(能力)に対しては、disability(障害)やincompetence(無能さ)が意味上の対極になることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈfæk.əl.ti/

    • イギリス英語: /ˈfæk.əl.ti/


  • アクセント: 最初の “fac” (fæk) にアクセントがあります。

  • よくある発音ミス:


    • 真ん中の「-ul-」をはっきり [əl] と発音しないと通じにくい場合があります。

    • 「fac」部分を [feɪk] と伸ばしすぎると誤りです。短く [fæk] とします。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. facility との混同


    • facility は「施設」「容易さ」、faculty は「学部・能力・教員団」なので混同に注意。


  2. スペリングミス


    • 途中の l を抜かして facuty としてしまう、または faculity と余計な i を入れてしまうなど。


  3. 可算名詞か不可算名詞かの混同


    • 学部や教職員としての faculty は単数扱いが多いものの、別の大学の複数学部を言う時には faculties になる。


  4. 試験での出題傾向


    • TOEICや英検ではビジネスシーンよりも、大学や教育現場における説明文、リーディングパッセージなどで出題されやすいです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: 「facile(容易な)」ともつながるラテン語由来の単語と覚えると、「物事を行う力=能力」というイメージがわきやすいです。

  • スペリングのポイント: 「fac + ul + ty」の3つのパーツで切って覚えるとミススペルしにくいです。

  • 勉強テクニック: 大学生が出てくるシーンや、「人の能力」について言及する場面で目にすることが多い単語なので、大学案内の英語版や研究論文の入門部分などを読むときに意識して確認すると定着しやすいでしょう。


以上が、英単語 faculty の詳しい解説です。大学の学部・教員や、人間の能力を指すときに使われるややフォーマルな単語ですので、学術的な文脈や、英字新聞・論文などで目にした際に役立ててみてください。

意味のイメージ
faculty
意味(1)

〈C〉(…の)才能,能力《+for(of)+(do*ing*)》

意味(2)

〈C〉(身体器官の)機能(function);(精神的)能力

意味(3)

〈C〉(大学の)学部

意味(4)

(大学の学部の)教授団

意味(5)

(大学の)全教職員

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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