最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

controversy

名詞

(通例紙上での)論争;議論,口論

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解説

以下では、名詞 “controversy” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語

controversy

品詞

・名詞(可算名詞)

意味(英語・日本語)


  • 英語: a prolonged public dispute, debate, or contention; disagreement among people

  • 日本語: (社会的・公的な)論争、議論、物議

「controversy」は社会的な問題やトピックについて、人々が意見の相違によって議論を繰り広げる場面でよく使われる単語です。例えば、政治や社会問題、科学的な議題などで意見が割れているときに、「物議を醸す事柄」や「議論の的」といったニュアンスで使われます。

活用形


  • 単数形: controversy

  • 複数形: controversies

他の品詞形


  • 形容詞: controversial(論争を引き起こすような)


    • 例: The issue is highly controversial.(その問題は非常に物議を醸している。)


CEFRレベル目安


  • B2(中上級)

    大人向けの議論や記事など、少し高度な英語で出てくることが多い単語です。A1〜B1レベルではあまり出現しませんが、ニュース記事やアカデミックなトピックなどでよく見かけます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “contro-” (ラテン語 “contra” = ~に反して)

  • “vers” (ラテン語 “vertere” = 回る/向く)

  • “-y” (名詞を作る接尾語)

「反して回る・対立する」を表す要素が集まった形で、意見の衝突や対立を含んだ「論争」という意味になっています。

派生語・関連語


  • controversial(形容詞): 物議を醸す、論争を引き起こす

  • controversyの動詞形はありませんが、類似する動詞は “to dispute” や “to debate” などが該当します。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. spark controversy(物議を醸す)

  2. stir up controversy(論争を掻き立てる)

  3. cause controversy(論争を引き起こす)

  4. a subject of controversy(論争の的)

  5. a source of controversy(論争の原因)

  6. bitter controversy(激しい論争)

  7. widespread controversy(大規模な論争)

  8. heated controversy(白熱した論争)

  9. reignite controversy(再び論争を呼び起こす)

  10. court controversy(物議を買うような行動をする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “controversia” から来ています。


    • “contra”(反対に)+“versus”(向きを変える)が合わさって、「意見が対立する」という意味を持っていました。


ニュアンス


  • 「controversy」は、誰もが意見を一致させられないデリケートなトピックや、社会全体で熱く議論されているような話題に対して用いられます。

  • フォーマルな文脈(新聞記事、ビジネス文書、学術論文など)から日常会話まで幅広く使われますが、やや改まった響きがあるため、カジュアルなシーンでは “argument” や “debate” が使われることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • “controversy” は可算名詞なので、単数・複数形があります。

    例: This controversy has been going on for years. / Several controversies have arisen recently.

  • 文法上は、a/an, the などの冠詞を伴って使われることが多いです。

  • 「~についての論争」という言い方をするときは、前置詞 about / over / regarding などを使うことが一般的です。


    • 例: There was a controversy over the new policy.


使用シーン


  • フォーマルな文章やトピックを扱う報道・論文・公式文書でよく登場します。

  • 日常会話でも、少し硬いニュースや社会問題の話題で用いられます。


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈別に3つずつ例文を示します。

1) 日常会話


  1. “There’s a lot of controversy about the new dress code at school.”

    学校の新しい服装規定について、みんなかなり議論しているよ。


  2. “That TV show always tries to create controversy to boost ratings.”

    あのテレビ番組はいつも視聴率を上げるために物議を醸そうとしているよ。


  3. “I don’t want to get involved in any controversy, so I’ll keep my opinions to myself.”

    論争に巻き込まれたくないから、自分の意見は言わないでおくよ。


2) ビジネス


  1. “The CEO’s decision has sparked controversy within the company.”

    そのCEOの決定は社内で論争を巻き起こした。


  2. “We should address the controversy openly in the press release.”

    プレスリリースでその論争について率直に対応するべきだ。


  3. “The new policy caused widespread controversy among stakeholders.”

    新しい方針はステークホルダーの間で大規模な議論を引き起こした。


3) 学術的・専門的文脈


  1. “The researcher’s findings were met with controversy in the scientific community.”

    その研究者の発見は学界で物議を醸した。


  2. “There is ongoing controversy about the effectiveness of this treatment.”

    この治療法の有効性をめぐっては継続的な論争がある。


  3. “The historical controversy over the origins of the manuscript remains unresolved.”

    その写本の起源をめぐる歴史上の論争はまだ解決していない。



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. dispute(論争、口論)


    • より個人的・直接的な言い争いを表すことが多い。


  2. debate(討論、議論)


    • 形式的・建設的な討論に多用。


  3. argument(口論、議論)


    • 個人的感情が絡む場合も含む。口語寄り。


  4. contention(主張、論争)


    • やや硬めの響きで、「主張」の意味が強い。


反意語(Antonyms)


  1. agreement(合意、一致)

  2. consensus(意見の一致、総意)

  3. harmony(調和)


  • これらは対立がなく協調している状態を指すため、「controversy」とは逆の意味を持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈkɑːn.trə.vɝː.si/

  • イギリス英語: /ˈkɒn.trə.vɜː.si/

どちらも最初の “con” の部分に強勢(ストレス)があります。


  • アメリカ英語の “r” の発音は巻き舌で、/vɝː/ と /si/ の音が多少強めに発音されます。

  • イギリス英語では /ˈkɒn/ と /vɜː/ の母音が異なります。

よくある発音の間違い


  • 第2音節を弱く発音しすぎて “con-tro-ver-sy” のリズムが崩れることがあります。

  • “controversey” のように e を入れてスペルミスする場合もあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “controversey” や “contraversy” と書いてしまう。

  2. 同音異義語: 直接的な同音異義語はありませんが、「cotroversy」といった誤記が起きがち。

  3. 「contrary」や「contradiction」と混同することがあります。これらの単語は意味や使い方が異なります。

  4. TOEIC・英検などの試験では、ニュース記事や意見文の内容理解問題などで「論争があった」という文脈として出題される場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「con(共に)+tro(対立)+versy(回転)」のように、「意見が逆の方向に回転しているイメージ」で覚えると記憶に残りやすいです。

  • 政治や社会問題で「controversy」という単語に出会いやすいので、ニュース記事を読むときに着目すると自然に定着します。

  • “controversy” は “controversial” とセットで覚えると、使える表現の幅が広がります。


以上が、名詞 “controversy” の詳細解説です。ぜひニュースや記事を読む際、議論の的になっているトピックに注目して覚えてみてください。

意味のイメージ
controversy
意味(1)

(通例紙上での)論争;議論,口論

その論争で我々は彼に味方した。

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