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velocity
解説
名詞「velocity」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: velocity
品詞: 名詞 (countable, 時に不可算的にも使われる場合があります)
活用形: 単数形 “velocity” / 複数形 “velocities”
- 英語での意味: “velocity” は「速度」を意味しますが,特に「速度の大きさと方向の両方を含む概念」を示す際によく使われます。
- 日本語での意味: 「速度」「速さ」などを表す言葉ですが,物理学や力学などで「速度ベクトル」というように,方向性を強調した“速さ”を指す場合に特に用いられます。
「速さ(some speed)」だけでなく,「どの方向に,どのくらいの速さで進むか」というニュアンスが含まれるので,理科や工学の分野で頻繁に使われる単語です。
CEFRレベルの目安:
- B2(中上級): 大学入学レベル以上の科学・技術の話題や文献を読みこなす際に必要となってくる単語
他の品詞形:
- 形容詞: “velocitous” という形容詞は一般的には使われませんが,ごく稀に文学的表現として見られることがあります。
- 動詞形: “velocity” から直接派生する一般的な動詞形はありません。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特になし
- 語幹: “veloc-” (ラテン語由来で「速い」を意味する語源)
- 接尾語: “-ity” (名詞を作る一般的な接尾語で,「~さ」「~性」といった抽象名詞になる)
関連語や派生語
- “velociraptor” (恐竜の名前:「速い泥棒」を意味する)
- “velodrome” (自転車競技場;語源は「速い + 競技場」)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “constant velocity”
- 「一定の速度」
- 「一定の速度」
- “initial velocity”
- 「初速度」
- 「初速度」
- “terminal velocity”
- 「終末速度(落下時の最大速度)」
- 「終末速度(落下時の最大速度)」
- “escape velocity”
- 「脱出速度(惑星の重力圏を脱する速度)」
- 「脱出速度(惑星の重力圏を脱する速度)」
- “average velocity”
- 「平均速度」
- 「平均速度」
- “relative velocity”
- 「相対速度」
- 「相対速度」
- “instantaneous velocity”
- 「瞬間速度」
- 「瞬間速度」
- “velocity vector”
- 「速度ベクトル」
- 「速度ベクトル」
- “velocity measurement”
- 「速度の測定」
- 「速度の測定」
- “velocity profile”
- 「速度分布」「速度プロファイル」
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語で「速い」を意味する “velox, veloc-” に由来し,“-ity” がついて名詞化されたものです。
- 歴史的使用: 中世ラテン語からフランス語経由で英語に取り入れられ,主に物理学や工学,天文学など学術分野で使われるようになりました。
- ニュアンス:
- 学術的・専門的な響きが強い(“speed” と比べると少しフォーマル)。
- 文章や講義・論文など,フォーマルあるいは技術的な場面で多く登場します。
- 日常会話でカジュアルに「速さ」を表したい場合には “speed” のほうが一般的です。
- 学術的・専門的な響きが強い(“speed” と比べると少しフォーマル)。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞/不可算名詞: 一般的には可算名詞(例: “the velocity of the car is 60 km/h,” “the velocities of these particles are different”)。ただし,文脈によって不可算的に扱われる場合もあり得ます。
- 構文例:
- “The velocity of an object changes when a force is applied.” (他動詞 “apply” とともに)
- “They calculated the velocity of the moving train.” (他動詞 “calculate” とともに)
- “At constant velocity, acceleration is zero.” (形容詞 “constant” とともに)
- “The velocity of an object changes when a force is applied.” (他動詞 “apply” とともに)
5. 実例と例文
以下,各シーン別に3例ずつ示します。
5-1. 日常会話
- “I’m curious about the velocity of a roller coaster at its fastest point.”
- 「ジェットコースターが一番速いときの速度が気になるんだ。」
- 「ジェットコースターが一番速いときの速度が気になるんだ。」
- “He was amazed by the velocity at which the hummingbird flapped its wings.”
- 「彼はハチドリが羽ばたく速さに驚いていたよ。」
- 「彼はハチドリが羽ばたく速さに驚いていたよ。」
- “When you throw a ball, its velocity depends on how hard you throw it.”
- 「ボールを投げるとき,ボールの速度は投げる強さによって変わるんだ。」
5-2. ビジネスシーン
- “In order to improve productivity, we need to increase the velocity of our workflow.”
- 「生産性を上げるには,作業の流れをよりスピーディーにする必要があります。」
- 「生産性を上げるには,作業の流れをよりスピーディーにする必要があります。」
- “We measure our project velocity to forecast delivery dates accurately.”
- 「納期を正確に予測するために,プロジェクトの進捗スピードを測定しています。」
- 「納期を正確に予測するために,プロジェクトの進捗スピードを測定しています。」
- “Reducing delays can significantly boost the overall velocity of the supply chain.”
- 「遅延を減らすことで,サプライチェーン全体の速度を大幅に上げることができます。」
5-3. 学術的な文脈
- “The velocity of light in a vacuum is approximately 3.0 × 108 meters per second.”
- 「真空中の光の速度は約3.0×108 m/s です。」
- 「真空中の光の速度は約3.0×108 m/s です。」
- “By integrating acceleration over time, you can find the velocity of the particle.”
- 「加速度を時間で積分することで,粒子の速度を求めることができます。」
- 「加速度を時間で積分することで,粒子の速度を求めることができます。」
- “The escape velocity from Earth is about 11.2 km/s.”
- 「地球の脱出速度は約 11.2km/s です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “speed” (スピード)
- ニュアンス: 一般的に「速さ」を表す。方向は含意しない。日常会話~幅広く使用される。
- ニュアンス: 一般的に「速さ」を表す。方向は含意しない。日常会話~幅広く使用される。
- “pace” (ペース)
- ニュアンス: 進行や歩行など,ある程度ゆっくりか早いかを表すときに使う。主に人の動きや進捗を表す。
- ニュアンス: 進行や歩行など,ある程度ゆっくりか早いかを表すときに使う。主に人の動きや進捗を表す。
- “rate” (レート)
- ニュアンス: 一定期間にどれだけ進行するかなど「~率」のニュアンスが強い。
- “speed” (スピード)
反意語
- “slowness” (遅さ): 「速度が遅いこと」を表す抽象名詞。
“velocity” はより専門的・学術的な文脈で速度の「向き」も考慮するニュアンスが強い一方,“speed” は日常で単に「速さ」を表すのに用いられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /vəˈlɑːsəti/(アメリカ英語),/vəˈlɒsəti/(イギリス英語)
- アクセントの位置: 「vuh-LAH-suh-tee」のように第2音節 “-los-” に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- アメリカ英語では “ɑː” (アー) の音
- イギリス英語では “ɒ” (オ) の音
- アメリカ英語では “ɑː” (アー) の音
- よくある発音ミス: 第2音節を強く発音せず,/vē-/ のように最初を長く伸ばしがち。正しくは /və-/ で曖昧母音気味に,強勢は次の “-lós-” に置きます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “velosity” や “velocety” などのつづり間違いが多いので注意しましょう。
- “speed” との混同: “velocity” は物理的概念で方向も含意する場合が多い点を理解しておく必要があります。
- 試験対策:
- TOEIC や英検などではビジネス文脈か科学文脈で出題される可能性があります。特にデータ解析や物理・技術系の内容が採用されやすい読解問題などで出てくる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源で覚える: “velo-” は「速い」を意味するラテン語に由来。「“velox” = swift(素早い)」というイメージを思い出しましょう。
- “velocity” と “velociraptor”: 「速いラプトル(捕食鳥)」で有名な恐竜と関連付けると覚えやすいです。
- 勉強テクニック:
- 「velocity」は「ベロシティ」とカタカナ発音からイントネーションをイメージ。
- アクセント位置(ve-ló-ci-ty)を何度か発声練習することでスペルも頭に定着させましょう。
- 「velocity」は「ベロシティ」とカタカナ発音からイントネーションをイメージ。
これらを理解しながら「velocity」を使いこなすと,より自然に物理的な文脈やビジネス上の進捗速度を表現できるようになります。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉速度