最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

pesticide

殺虫剤

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農夫は作物に殺虫剤を散布して、虫から守りました。

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解説

以下では、「pesticide」という単語について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: pesticide

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A substance used for destroying insects or other organisms harmful to cultivated plants or to animals.

意味(日本語): 作物や動物に害を与える昆虫や生物を殺すために使われる薬剤のことです。

「農薬」や「害虫駆除剤」として使われる単語で、主に農業において、作物を守るために使われる化学物質を指します。日常会話というより、ニュースや環境問題、農業関連の文脈でよく登場します。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

・特殊な専門用語ではありませんが、農業や環境問題などの文脈で使用されるため、中級から上級レベルの学習者が触れることが多い単語と言えます。

活用形

pesticide は名詞なので、基本的に活用変化はありません(複数形は pesticides)。

他の品詞形


  • “pesticidal” (形容詞) :「農薬(害虫駆除剤)のような」という形容詞形で、学術文献などで見られることがあります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語源構成


    • “pest” + “-i-” + “-cide”

    • “pest” は「害虫や有害生物」などを指す語根

    • “-cide” は「殺す」を意味するラテン語由来の接尾辞(例: homicide, suicide, insecticide など)


  • 派生語 / 類縁語


    • insecticide(殺虫剤)

    • herbicide(除草剤)

    • fungicide(殺菌剤)

    • rodenticide(殺鼠剤)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. apply pesticide(農薬を散布する)

    2. reduce pesticide use(農薬使用を抑える)

    3. pesticide residue(農薬残留)

    4. pesticide regulation(農薬規制)

    5. contact pesticide(接触性の農薬)

    6. synthetic pesticide(合成農薬)

    7. organic pesticide(有機農薬)

    8. pesticide ban(農薬の使用禁止)

    9. pesticide-resistant pests(農薬に耐性をもつ害虫)

    10. pesticide application rate(農薬散布率)



3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • ラテン語の “pestis”(疫病や厄介者)と “-cide”(殺す)が組み合わさってできた言葉です。

    • 19世紀頃から英語で使われ始め、農業の発展とともに一般的に広まっていきました。


  • ニュアンス・使用上の注意


    • 「pesticide」は広範に「農薬」を指しますが、環境や健康へのリスクも含意しがちで、ややネガティブな響きがある場合もあります。

    • ニュースや環境保護の文脈では、たとえば「pesticide pollution(農薬汚染)」というネガティブな文脈で扱われることが多いです。

    • 口語というよりは、新聞記事や研究論文など、ややフォーマル・専門的な場面でよく登場します。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法ポイント


    • 名詞として使用し、可算名詞・不可算名詞の両方で用いられることがあります。一般的には「pesticide」は単数形・不可算扱いも多いですが、具体的な種類を複数指す場合は “pesticides” と複数形で使われます。

    • 例: “The use of pesticide is increasing.” (不可算扱い)

    • 例: “Chemists are testing various new pesticides.” (可算扱い)


  • 一般的な構文・イディオム


    • “to use/apply/spread pesticide(s) on something” — 「〜に農薬を散布する」

    • “pesticide-free” — 「農薬不使用の」


  • フォーマル / カジュアル


    • 主にフォーマル(ニュース記事、アカデミック、ビジネス文書など)で使用。カジュアルな会話で出ることはあまり多くありません。



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “I prefer to buy organic produce because it has less pesticide residue.”

    (有機栽培の農産物を買うようにしているのは、農薬の残留が少ないからなんだ。)


  2. “Be careful with that pesticide; it can be harmful to pets.”

    (その農薬、ペットに害があることもあるから気をつけてね。)


  3. “Some people worry about pesticide levels in drinking water.”

    (飲料水に含まれる農薬の濃度を心配する人もいるよ。)


5.2 ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company is developing a new pesticide formula that is more eco-friendly.”

    (当社は、より環境に優しい新しい農薬の処方を開発しています。)


  2. “We need to comply with the latest pesticide regulations to continue exporting our produce.”

    (我々は輸出を続けるために、最新の農薬規制を遵守する必要があります。)


  3. “The board discussed the impact of pesticide usage on the company’s public image.”

    (取締役会では、農薬の使用が会社のイメージに与える影響について議論しました。)


5.3 学術的な文脈での例文


  1. “Recent studies have shown a correlation between pesticide exposure and declining bee populations.”

    (最近の研究では、農薬への暴露とハチの個体数減少との間に相関関係があることが示されています。)


  2. “The paper evaluates the long-term environmental effects of pesticide runoff into rivers.”

    (この論文は、農薬が河川に流出することによる長期的な環境への影響を評価しています。)


  3. “Researchers are investigating natural alternatives to synthetic pesticides.”

    (研究者たちは、合成農薬の自然代替策を模索しています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. insecticide(殺虫剤):主に昆虫を対象にした薬剤

    2. herbicide(除草剤):雑草を対象にした薬剤

    3. fungicide(殺菌剤):カビや菌類を対象にした薬剤

    4. rodenticide(殺鼠剤):ネズミを対象とする薬剤

    5. chemical agent(化学薬品):もっと広義で、必ずしも「殺す」目的ではないものの総称


これらはそれぞれ対象が異なるため、「pesticide」が総合的に害虫・害獣などを対象とするのに対し、insecticide などは特定の生物だけを対象とします。


  • 反意語 (Antonyms)

    ・直接的な反意語ではありませんが、「fertilizer(肥料)」は、作物を守るのではなく、成長を促進するために使われるもので、しばしば対比される概念です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語: /ˈpɛsɪtaɪd/

    • イギリス英語: /ˈpɛstɪsaɪd/


  • アクセント(強勢)の位置


    • “pes - ti - cide” の最初の音節 “pes” に強勢があります。


  • よくある発音の間違い


    • [pɛˈstiː] のように長音になってしまう

    • “pesti-side” で /i:/ と引き伸ばしてしまう

    • アクセントを最後の “-cide” に置いてしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “pesticite” や “pestacide” などと綴ってしまう誤りが起きやすいので注意しましょう。

  • 同音異義語との混同: “paste aside” (ありえないフレーズですが、音が似ている) と聞き間違いをすることはあまりないと思いますが、耳で聞けば少し近く感じるかもしれません。

  • 試験対策: 大学入試や英検準1級、TOEICのリーディングでは、環境問題や経済活動に関わる話題でよく出てくる可能性があります。文脈をしっかり読み取り、pesticide がどの生物を対象にしているのかを確認することが重要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚えやすくするイメージ


    • “pest”(害虫)を “-cide”(殺す)する → 「害虫を殺すもの」→ pesticide

    • homicide(殺人)、suicide(自殺)などと同じ “-cide” があるので、「何かを殺す」という意味合いの接尾辞だと理解すると暗記しやすいです。


  • 勉強テクニック


    • 関連語(insecticide, herbicide, fungicide, rodenticide)をセットで覚えると、農業や環境関連の読解がスムーズになります。

    • 「pesticide-free」は食品表示などで見かける表現なので、合わせてマスターしましょう。



以上が「pesticide」の詳細解説です。農業や環境問題の記事やニュースなどでよく出てくる単語なので、覚えておくと便利です。

意味のイメージ
pesticide
意味(1)

殺虫剤

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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