最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

dioxide

名詞

二酸化物

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二酸化炭素は温室効果ガスです。

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解説

以下では、英単語「dioxide(ダイオキサイド)」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: dioxide

  • 日本語: 二酸化物

「dioxide」は化学の分野でよく使われる単語で、「二酸化~」という意味を表します。たとえば、二酸化炭素 (carbon dioxide: CO₂)、二酸化硫黄 (sulfur dioxide: SO₂) といった形で、「ある元素と酸素原子が2つ結合した化合物」を指すのに用いられます。

「環境」、「大気汚染」、「化学」などの話題でよく登場するため、理系の文脈やニュース番組などでも頻繁に出てくる単語です。学習者が環境問題を学ぶ際にも目にする機会が多いでしょう。

品詞


  • 名詞 (Noun)

活用形


  • 単数形: dioxide

  • 複数形: dioxides (必要に応じて使われることもありますが、日常会話や一般的な文脈ではあまり目にしません)

他の品詞形


  • 通常は名詞のみで使われる語で、形容詞や動詞などの派生形は一般的ではありません。

難易度目安(CEFR)


  • B2(中上級)

    化学や環境問題に関連する専門的な内容でも扱われるため、少し高めのレベルで理解されることが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語「di-」: 「2つの」を表す

  • 語幹「oxide」: 「酸化物」を表す

つまり「dioxide」は「2つの酸素原子を含む酸化物」という意味を持ちます。

派生語や類縁語


  • carbon dioxide (二酸化炭素)

  • sulfur dioxide (二酸化硫黄)

  • nitrogen dioxide (二酸化窒素)

  • monoxide (一酸化物) — 「mono-」が「1つの」を意味

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. carbon dioxide → 二酸化炭素

  2. sulfur dioxide → 二酸化硫黄

  3. nitrogen dioxide → 二酸化窒素

  4. dioxide emissions → 二酸化物の排出

  5. dioxide levels → 二酸化物のレベル/濃度

  6. dioxide concentration → 二酸化物の濃度

  7. release of dioxide → 二酸化物の放出

  8. dioxide pollution → 二酸化物による汚染

  9. monitor dioxide levels → 二酸化物の濃度を監視する

  10. reduce dioxide emissions → 二酸化物の排出を削減する


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「di-」はギリシャ語由来の「2」を意味する接頭語。

  • 「oxide」は酸素 (oxygen) に由来する語から派生した「酸化物」を表す言葉。

もともとは化学・科学的文脈で使用されてきた専門用語ですが、近年は環境問題(とくに二酸化炭素CO₂)の話題が増えたため、ニュースや会話でもよく使用されるようになりました。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 主に科学的・環境的文脈で使われるため、カジュアルな日常会話ではあまり頻出しません。

  • ニュースや論文、レポートなど少しフォーマルな印象を与えやすい言葉ですが、環境問題に関する一般的な議論でも広く使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(countable / uncountable の扱い):

    用途によっては可算名詞として「dioxides」と複数形をとる場合もありますが、特定の物質名を指すときは不可算名詞扱いになることも多いです。

    例)“Carbon dioxide is a greenhouse gas.” (不可算的な使い方)

    例)“We studied various dioxides in the lab.” (いくつかの「二酸化物の種類」を可算的に言及する場合)


  • よくある構文:

    1) X dioxide levels (X二酸化物の濃度)

    2) X dioxide emissions (X二酸化物の排出)

    3) X dioxide poses a threat to ~ (X二酸化物が~に脅威を与える)


  • フォーマル / カジュアル:

    基本的に科学的・専門的でフォーマルな文章か報道の文脈で使われます。口語でも使われますが、より日常的な文脈であれば“CO2”などの略語を使用することも多いです。



5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つずつ例文を挙げます。

(1) 日常会話


  1. “We should reduce carbon dioxide emissions by using public transportation more often.”

    (公共交通機関をもっと利用して二酸化炭素の排出を減らすべきだね。)


  2. “I learned about sulfur dioxide in my science class today—it causes acid rain!”

    (今日の理科の授業で二酸化硫黄を習ったんだ。それは酸性雨を引き起こすんだって!)


  3. “Did you know that plants absorb carbon dioxide during photosynthesis?”

    (植物が光合成のときに二酸化炭素を吸収するって知ってた?)


(2) ビジネス


  1. “Our company aims to lower its dioxide emissions by 30% over the next five years.”

    (当社は今後5年で二酸化物の排出を30%削減することを目指しています。)


  2. “We must include carbon dioxide emissions in our environmental audit report.”

    (環境監査レポートには二酸化炭素の排出量を含めなければなりません。)


  3. “Investors are increasingly interested in companies that have lower dioxide footprints.”

    (投資家は、二酸化物フットプリントが少ない企業にますます関心を持っています。)


(3) 学術的


  1. “The experiment examined the reaction of various metal dioxides under high temperature.”

    (この実験では、高温下でさまざまな金属二酸化物の反応を調べた。)


  2. “Carbon dioxide plays a significant role in regulating Earth’s climate.”

    (二酸化炭素は地球の気候を調節する上で重要な役割を果たしている。)


  3. “Inhaling sulfur dioxide can lead to respiratory problems, highlighting the need for stricter air quality regulations.”

    (二酸化硫黄を吸い込むと呼吸器系の問題につながるため、大気質規制の強化が必要であることを示しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • oxide (酸化物):もっと広い意味で酸化物を指す総称。

  • monoxide (一酸化物):酸素原子1つを含む酸化物。例えば一酸化炭素 (CO) など。

  • trioxide (三酸化物):酸素原子3つの酸化物。

※ それぞれ、含まれる酸素原子の数で別の言葉になります。意味は類似していますが、具体的な化合物を指す際には間違えないよう注意が必要です。

反意語


  • 特定の反意語は存在しませんが、dioxide(酸素が2つ)と対比させる場合には、monoxide(酸素が1つ)などがよく比較されます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /daɪˈɒksaɪd/ (イギリス英語), /daɪˈɑːksaɪd/ (アメリカ英語の場合 “ɑː” と表記されることが多い)

  • アクセント: “di-OX-ide”で、第二音節の “ox” にアクセントがあります。

  • 発音の違い:


    • イギリス英語: [ダイ-オクサイド] に近い音

    • アメリカ英語: [ダイ-アクサイド] に近い音


  • よくある間違い:


    • アクセントが第一音節に来てしまう(“DI-oxide”)のは誤り。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dioxyde”のように “y” を入れてしまうミスが起こりやすい。

  • 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、「monoxide」「trioxide」などとの数字部分の取り違えに注意が必要です。

  • 試験対策: TOEICや英検などで直接出題されるケースは多くありませんが、環境問題に関する長文読解に出る可能性があります。特にTOEFLやIELTSのリーディング/リスニングの「環境」「科学」トピックで見かけることがよくあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「di-」は「2(two)」を意味する接頭語なので、dioxideは「酸素が2つ」のイメージ。

  • 「oxide」は「酸化物」を指す。

  • 二酸化炭素 (CO₂) がいちばん身近なので、「dioxide = CO₂」くらいの感覚でまずは覚えておくと使いやすいです。

  • ビジュアルとしては「化合物の真ん中に他の元素があって、その左右に酸素が2つ結合している」イメージを持つと、頭に残りやすいかもしれません。


以上が「dioxide」の詳細な解説です。二酸化炭素や環境、化学分野のトピックに関連してよく登場するため、しっかり覚えておくと、ニュースや理系の英文を読むときに役立ちます。

意味のイメージ
dioxide
意味(1)

二酸化物

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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