最終更新日:2025/12/05

to make something by crossing threads over and under each other

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元となった辞書の項目

weave

動詞

〈自〉織物を織る / 〈他〉《毛糸・綿糸などから》〈織物〉を織る《from, of ...》 / 〈毛糸・綿糸など〉を織って...を作る《into ...》

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彼女は祖母からかごを編む方法を学びました。

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解説

以下では、動詞 “weave” を、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

英語: weave

日本語: 織る、編む、(物語などを)作り上げる、(ジグザグに)進む など

品詞: 動詞 (他動詞・自動詞)

意味の説明


  • 「糸や細い材料を縦横に組み合わせて布やかごを作る」という意味があります。

    たとえば、毛糸を使ってセーターを織ったり、籐を使ってバスケットを編んだりするときに使われます。

  • 「文章やストーリーなどを巧みに組み立てる・紡ぎだす」という比喩的な使われ方もよくします。

    物語や筋をうまく織り合わせるイメージです。

  • 「車や人が予測しづらいジグザグの動きをする」という使い方もあります。

    例えば、混雑した車の流れの中を左右に動きながら進む「weave through traffic」という表現が典型例です。

英語学習者にとっては、実際の「織る」意味だけでなく、比喩的に「何かを組み上げる」、「ジグザグに動く」という用法も覚えるとよい単語です。

活用形


  • 原形: weave

  • 三人称単数現在形: weaves

  • 現在分詞(動名詞): weaving

  • 過去形: wove (一部では weaved とする場合もありますが、一般的には wove)

  • 過去分詞: woven (または weaved)

他の品詞


  • 名詞形: “weave” (布の織り方/織り模様、髪のエクステなどを指すこともあります)

  • 派生形: “weaver” (織り手)、あるいは “woven” という形容詞的用法も含意します。

CEFRレベル


  • B2(中上級): 「織る」という基本的な意味は B1 レベルでも知られる場合がありますが、“weave through traffic” や “weave a story” といった比喩的使い方を押さえようとすると、中上級程度の理解が必要になることが多いです 。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語は特に目立ちませんが、語幹は “weav-” です。

  • 古英語 “wefan” などが形を変えながら現在の “weave” に至ったため、単純な接頭辞・接尾辞はありません。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. weave a basket

    (かごを編む)

  2. weave a cloth

    (布を織る)

  3. weave a story / tale

    (物語を紡ぐ)

  4. weave through traffic

    (車の流れをジグザグに進む)

  5. weave threads together

    (糸を織り合わせる)

  6. weave in and out

    (ジグザグに進む、出入りする)

  7. tightly woven

    (しっかりと織られた)

  8. loosely woven

    (粗く織られた)

  9. finely woven fabric

    (きめ細かく織られた布)

  10. weave a narrative

    (ストーリーを組み立てる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 語源は古英語の “wefan” で、「糸を織る」という意味がありました。 その後、時代を経て綴りや発音が変化し、現在の “weave” になりました。

ニュアンス


  • 物理的に織るニュアンス: 糸や細い材料を機織り機・手工芸などで交差させて作り上げる。

  • 比喩的なイメージ: パズルを解くように、あるいは物語や構想を何かと何かを組み合わせながら仕上げるようなイメージ。

  • 注意点: 「ジグザグに動く」というニュアンスは口語やニュースでもよく使われますが、フォーマル度合いは中程度で会話でも書き言葉でも応用できます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞用法 (transitive)


    • 例: “She weaves cloth on the loom.” (彼女は織機で布を織る)

    • 目的語に「織り上げる対象」が入ります。


  2. 自動詞用法 (intransitive)


    • 例: “The car was weaving along the road.” (その車は道をジグザグに走っていた)

    • 動作の対象をとらず、主語が自らジグザグに動作するニュアンスです。


  3. イディオム的表現


    • “weave in and out” は「(車や人が)ジグザグに出入りしながら進む」の意味でよく使われます。

    • “weave A into B” 「AをBに組み込む」→ 「要素AをうまくBに織り込む」という比喩的表現です。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I learned how to weave a small basket in art class today!”

    (今日、美術の授業で小さなかごの編み方を習ったんだ!)

  2. “She’s weaving a scarf for her friend’s birthday present.”

    (彼女は友だちの誕生日プレゼント用にマフラーを織っているの。)

  3. “He weaves through the crowd on his skateboard.”

    (彼はスケボーで人混みの中をすり抜けているよ。)

ビジネス (フォーマル〜セミフォーマル)


  1. “Our marketing strategy must weave both traditional and digital approaches together.”

    (私たちのマーケティング戦略は、伝統的手法とデジタル手法の両方をうまく組み合わせなければなりません。)

  2. “We aim to weave sustainability into every aspect of our production process.”

    (私たちは、持続可能性を生産工程のあらゆる面に織り込むことを目指しています。)

  3. “The keynote speaker cleverly wove real-life anecdotes into her presentation.”

    (基調講演者は、実際のエピソードを巧みにプレゼンテーションに織り込んでいました。)

学術的文脈・論文 (ややフォーマル)


  1. “In this study, we demonstrate how to weave multiple data sources into a unified framework.”

    (本研究では、複数のデータソースをどのように統合的な枠組みに織り込むかを示します。)

  2. “The method involves weaving systematic reviews and empirical findings into a cohesive model.”

    (この方法は、システマティック・レビューと実証的な知見をまとめあげて一体的なモデルを作るというものです。)

  3. “By weaving qualitative analysis with quantitative metrics, the researchers ensured a robust conclusion.”

    (定性的分析と定量的指標とを組み合わせることにより、研究者たちは強固な結論を導きました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. interlace (組み合わせる、織り交ぜる)


    • より技術的で、複雑に糸を組むイメージ


  2. plait (三つ編みなどを編む)


    • 主に髪や紐を編む場合に使う単語


  3. braid (編む)


    • plait と似た意味。特に髪を編む時やロープを編む時に。


  4. interweave (織り合わせる)


    • よりフォーマルで、複数の要素を密接に混じり合わせる感じ


  5. twist (捻る、編む)


    • 撚り合わせる、という物理的な動作や比喩表現に


反意語


  • 「織る」「まとめる」の反意語として直接はありませんが、強いていえば unravel (ほどく) や untangle (もつれをほどく) が対になる動作をイメージさせます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /wiːv/

  • 強勢(アクセント): 一音節なので特に強勢区分はありませんが、語頭から「ウィーヴ」と伸ばすように発音します。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありません。いずれも /wiːv/ を用います。

  • よくある発音の間違い: “wave” /weɪv/ (ウェイヴ) と混同してしまうケースがあるため、はっきりと /wiːv/ (ウィーヴ) と母音を区別してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “weave” を “weavee” や “weve” と書き間違えないように注意する。

  2. 同音異義語との混同: “wave” (波、手を振る) と音が似ているので書き間違えに注意。

  3. 過去形に注意: “weaved” と “wove” はどちらも使われますが、伝統的・一般的には過去形 “wove”、過去分詞 “woven” がよく使われる。

  4. TOEIC・英検などでの出題傾向: “weave a story” などの比喩表現や “weave through traffic” など、複数の用法を問われることが多いため、複数の意味を押さえておくとよい。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「糸を 'ウィーーーー(伸ばす)' で '織る(weave)'」と覚えると、スペリングと発音が一緒に頭に残りやすいです。

  • “wave” (波を振る) との混同を避けるには、「weave は織る → ヨコ糸とタテ糸がヴィ〜っと交差するイメージ(ウィーヴ)」と関連づけてみると良いでしょう。

  • イメージとしては「織機(loom)」で縦横無尽に糸が組み合わさっている様子を思い浮かべると、様々な状況に “weave” が使われることを理解しやすくなります。


以上が、動詞 “weave” の詳細な解説です。物理的に「織る」だけでなく、物語や計画を「紡ぐ」「組み上げる」場面にも使える単語なので、しっかり覚えておくと便利です。

意味のイメージ
weave
意味(1)

織物を織る,機を織る

意味(2)

縫うように進む

意味(3)

(毛糸・綿糸などから)〈織物〉‘を'織る,編む《+名+from(of)+名》

意味(4)

〈かごなど〉‘を'編む,編み上げる

意味(5)

(かごなどに)…‘を'編んで作る《+名+into+名》

意味(6)

(いくつかの事実・材料から)〈物語・計画など〉‘を'作り上げる,組み立てる《+名+from+名》

意味(7)

(ある物語・計画などに)〈事実・材料など〉‘を'組み立てる《+名+into+名》

意味(8)

《weave one's way の形で》縫うように進む

意味(9)

〈毛糸・綿糸など〉‘を'織って(織物などを)作る《+名+into+名》

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