最終更新日:2025/06/26
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元となった辞書の項目

ideology

名詞

〈C〉イデオロギー(社会・政党などが持つ典型的な思考形態) / 〈U〉《軽蔑して》空理,空論

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彼のイデオロギーが彼の政治的信念を形作った。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: ideology

品詞: 名詞 (countable / uncountable: 文脈により可算・不可算で使われる)

意味


  • 英語: A set of ideas or beliefs, especially one that forms the basis of economic or political theory and policy.

  • 日本語: 特定の政治・社会・経済などの思想や信念の体系のこと。

    たとえば、政治政党の基本的な考え方や、人々がある集団や社会をどう形作ろうと考えるか、といった概念を指します。

「ideology」は思考や価値観のまとまりを指す言葉で、社会学や政治学でよく用いられます。普段の会話でも、「その人が持っている価値観や思想の背景」というニュアンスで使われることが多いです。

活用形


  • 単数形: ideology

  • 複数形: ideologies (さまざまな思想体系を言及したいときに使用)

他の品詞形


  • 形容詞: ideological (例: ideological beliefs「イデオロギー的信念」)

  • 副詞: ideologically (例: ideologically motivated「イデオロギー的に動機づけられた」)

  • 名詞形(人・担い手): ideologue (「イデオロギーの信奉者、理論家」)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 社会問題や政治的・経済的な内容についての文章でよく登場し、抽象的な概念を扱うため、中上級程度の語彙レベルといえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ideo: 「idea(観念、思考)」に由来

  • -logy: 「〜の学問、〜の体系」という意味を持つ接尾語

    以上より「考えや思想の体系」というニュアンスを表します。

関連語や派生語


  • ideological (形容詞): 「イデオロギー的な」

  • ideologically (副詞): 「イデオロギー的に」

  • ideologue (名詞): 「イデオロギーの支持者、理論家」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. political ideology(政治的イデオロギー)

  2. dominant ideology(支配的イデオロギー)

  3. religious ideology(宗教的イデオロギー)

  4. social ideology(社会的イデオロギー)

  5. fundamental ideology(根本的なイデオロギー)

  6. clash of ideologies(イデオロギーの衝突)

  7. underlying ideology(根底にある思想)

  8. shift in ideology(イデオロギーの変化)

  9. ideological conflict(イデオロギー的対立)

  10. embrace an ideology(イデオロギーを受け入れる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • フランス語「idéologie」に由来し、さらにギリシャ語の「idea(形・思考)」+「-logy(学問・学説)」に遡ります。

  • 元々は「考えや観念を研究する学問」として使われていましたが、徐々に「政治・社会などの信念体系」を指す意味で使われるようになりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 政治学・社会学などの文脈でフォーマルに使われることが多いです。

  • カジュアルな場であっても、「主義・信念」といった抽象度の高い内容を表す場合に使われます。

  • 時に対立を招くような、理論や主張の背景を強調する語としても扱われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算いずれも使える名詞


    • 例: We need to understand the ideology behind this movement. (不可算のイメージ)

    • 例: Several distinct ideologies exist within the party. (可算のイメージ)


  • フォーマル度: 「ideology」は学術的・政治的な文脈で頻出し、書き言葉でも話し言葉でも使えます。ややフォーマル寄り。


イディオムや構文例


  • “the ideology of 〜” 「〜のイデオロギー」

  • “adopt an ideology” 「イデオロギーを採用する」

  • “rooted in ideology” 「イデオロギーに根差している」


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I don’t agree with his ideology, but I respect his passion.”

    「彼のイデオロギーには賛成しないけど、情熱は尊重するよ。」


  2. “They have a completely different ideology about how society should work.”

    「彼らは社会がどうあるべきかについて、まったく異なるイデオロギーを持っている。」


  3. “Talking about ideology with friends can get heated quickly.”

    「友達とイデオロギーについて話すと、すぐに熱くなりがちだね。」


ビジネス (フォーマル/セミフォーマル)


  1. “Our company's ideology is focused on sustainability and innovation.”

    「当社のイデオロギーは持続可能性とイノベーションに重点を置いています。」


  2. “It’s crucial to align the corporate ideology with the stakeholders’ values.”

    「企業のイデオロギーをステークホルダーの価値観と一致させることが極めて重要です。」


  3. “A clash of ideologies among team members led to the conflict.”

    「チームメンバー間でのイデオロギーの衝突が原因で対立が起きました。」


学術 (フォーマル)


  1. “Marxist ideology has significantly influenced social and economic theories.”

    「マルクス主義のイデオロギーは社会や経済の理論に大きな影響を及ぼしてきた。」


  2. “The research aims to analyze the ideology behind the policy reforms.”

    「その研究は、政策改革の背後にあるイデオロギーを分析することを目的としている。」


  3. “Feminist ideology addresses power structures within society.”

    「フェミニストのイデオロギーは社会における権力構造を扱っている。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. doctrine (ドクトリン、教義): 主に宗教や政治の公式的政策・信条。formal度合いが高い。

  2. creed (信条): 宗教的または道徳的な強い信念。個人レベルでも使われる。

  3. philosophy (哲学・理念): より広義で、「人生観」や「世界観」にも使われる場合がある。

  4. worldview (世界観): 個々人や集団の世界の捉え方。理論というよりも概念的なイメージ。

  5. ethos (エトス、精神): 社会や団体の習慣や精神の集合的特徴。イデオロギーよりもやや抽象度が低い場合がある。

反意語


  • 明確な反意語はありませんが、あえて対になるような言葉を挙げるなら


    • nonpartisan stance (無党派的立場): イデオロギーに縛られない立場

    • neutrality (中立): どのイデオロギーにも寄らない姿勢



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌaɪ.diˈɒl.ə.dʒi/ (イギリス英語), /ˌaɪ.diˈɑː.lə.dʒi/ (アメリカ英語)

  • アクセントは第3音節の “ol” の部分に置かれます。

  • イギリス英語では /ɒ/(口をやや開いて「オ」に近い音)が、アメリカ英語では /ɑː/(もう少し口を開き、低めの「アー」)となる傾向があります。

  • 間違えやすいのは “idea” と混同して語尾を “-logy” と言うのを忘れたり、強勢を違うところに置いてしまったりするケースです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “ideology” を “idealogy” と書いてしまう間違いはよくあります。

  • 強勢の位置: 第3音節 “ol” にアクセントがあるのを意識する。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検では社会問題などの長文読解で登場しやすいです。

    • 政治・経済分野の設問で理解を問われる単語として頻出します。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • idea(アイディア)」から発生しているように、考えや思考がベースだとイメージすると覚えやすい。

  • 語尾「-logy」は「学問・体系」を表す接尾語であることを復習する。

  • idea + logy = ideas in a system」というふうにつなげて覚えると混乱しにくいです。

  • スペリングも “idea” + “logy” と分解して考えると覚えやすいでしょう。


以上が名詞「ideology」の詳細解説です。さまざまな文脈で見かける重要な単語なので、政治や社会学のテキスト、ニュース記事などを読むときに注目してみてください。

意味のイメージ
ideology
意味(1)

〈U〉《軽蔑して》空理,空論

意味(2)

〈C〉イデオロギー(社会・政党などが持つ典型的な思考形態)

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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