元となった辞書の項目
correlate
解説
以下では、英単語 correlate
を詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: correlate
品詞: 動詞 (他動詞 / 自動詞)
- 他動詞として:「〜を相互に関連づける」
- 自動詞として:「相互に関連する」
意味(英語):
To have a mutual relationship or connection, in which one thing affects or depends on another.
意味(日本語):
二つや複数のものが互いに関係し合っていることを示す、あるいはそれらを関連づける。
「例:あるデータと別のデータの間に関係がある場合に使われます。研究や統計など、何かと何かを結びつけて考察するときの単語です。」
活用形:
- 現在形: correlate(s)
- 過去形: correlated
- 過去分詞形: correlated
- 現在分詞形: correlating
他の品詞形:
- correlation (名詞): 相関
例: There is a strong correlation between study time and exam performance. - correlative (形容詞): 相互関係がある、相関的な
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
学術的・ビジネス的な文章などで用いられるやや専門的な表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- cor-: 一緒に、ともに (ラテン由来の接頭語 “com-” や “con-” に近い意味)
- relate: 関係づける、関連づける
具体的な意味や用法
- (他動詞) 何かと何かを「関連づける」「相関関係にあると示す」
例: The researcher attempted to correlate the data from different experiments. - (自動詞) ある項目同士が「相互に関連する」
例: The results from the survey correlate closely with our initial hypothesis.
よく使われるコロケーションやフレーズ(10個)
- correlate data(データを相関づける)
- correlate factors(要因を関連付ける)
- correlate variables(変数を相関させる)
- strongly correlate(強く相関する)
- closely correlate(密接に相関する)
- directly correlate(直接的に相関する)
- positively correlate(正に相関する)
- negatively correlate(負に相関する)
- fail to correlate(相関しない/相関を示さない)
- correlate with each other(互いに相関する)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “correlatus” に由来し、「共に(co-) + 関係する(relatus)」という意味合いを持ちます。
- 幅広い分野(統計、科学、心理学など)で、ある要素と別の要素の関係を示す際に用いられてきました。
ニュアンス・使用上の注意
- 主に学術的、専門的な文脈で用いられることが多いです。
- 「相関を強調する」ニュアンスがあり、日常会話よりはレポート・論文・研究などで頻繁に登場します。
- カジュアルな会話では「relate with/to」などのほうが自然な場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として使う場合
- “correlate A with B” の形で「AとBを関連づける」
例: I tried to correlate the increase in sales with our new marketing campaign.
- “correlate A with B” の形で「AとBを関連づける」
- 自動詞として使う場合
- “A correlates with B” で「AはBと相関する」
例: High levels of stress correlate with poor health.
- “A correlates with B” で「AはBと相関する」
フォーマル/カジュアル
- 一般的にはフォーマルな文脈で用いられることが多いです。
- 口語よりも文書や論文、学術的な議論などで見かけます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Does the amount of sleep you get correlate with how well you can concentrate during the day?”
(睡眠時間って、一日の集中力と相関あると思う?) - “I’m not sure if these two issues correlate directly, but they seem related.”
(これらの2つの問題が直接相関しているかはわからないけど、関係はありそうだ。) - “Studies show that regular exercise correlates with higher energy levels.”
(定期的な運動をするとエネルギーレベルが高くなるという研究結果があります。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “We need to correlate sales data with our marketing strategies to see what’s working.”
(何が効果的かを確認するために、売上データとマーケティング戦略を相関づける必要があります。) - “Our analysis indicates that customer satisfaction strongly correlates with swift support response times.”
(顧客満足度は、迅速なサポート対応時間と強く相関していることが分析からわかりました。) - “Let’s correlate the monthly profits with the new client acquisition figures.”
(月ごとの利益を新規顧客獲得数と相関づけてみましょう。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The researcher sought to correlate the participants’ test scores with their levels of stress.”
(研究者は参加者のテストスコアとストレス度合いの相関を調べようとした。) - “A number of studies have successfully correlated diet with cardiovascular health.”
(いくつかの研究は、食事と心血管系の健康状態に相関があることを示している。) - “It’s challenging to correlate such diverse variables without a clear theoretical framework.”
(はっきりとした理論的枠組みがないと、これほど多様な変数を相関づけるのは難しい。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- relate (関係づける)
- より広義で、何らかのつながりを示す際に使う。
- より広義で、何らかのつながりを示す際に使う。
- associate (関連づける)
- 心理的・概念的につなげるニュアンスが強い。
- 心理的・概念的につなげるニュアンスが強い。
- connect (つなぐ)
- 物理的・抽象的につなぐ意味合い。
- 物理的・抽象的につなぐ意味合い。
- link (リンクさせる)
- 直接的な結びつき、感覚的にも使われる。
- 直接的な結びつき、感覚的にも使われる。
- correspond (一致・対応する)
- 類似性や一致を指すが、より「一致」というニュアンスが強め。
反意語 (Antonyms)
- disconnect(切り離す)
- contrast(対比する)
- diverge(分岐する、相違する)
これらは「相関」する代わりに、逆に関連がない・異なることを強調するときに使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈkɒr.ə.leɪt/ (イギリス英語), /ˈkɔːr.ə.leɪt/ (アメリカ英語)
- アクセント: 最初の音節 “cor-” に強勢があります: COR-re-late
- よくある誤り: “co-rre-LATE” と語尾を強く発音しすぎるミスや、/r/ の巻き舌が強くなりすぎるなどに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “correlate” は “rr” の後に “e” が来る点に注意。 “corelate” や “coralate” と書き間違いやすい。
- 同音異義語との混同: 似たスペリングの単語はあまりないが、 “collate(照合する)” と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検などのリーディングパートで、統計や傾向を説明するときに出てきやすい。 “A correlates with B” という使い回しを覚えておくと良い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「co-(共に)+ relate(関連づける)」という語構成から、「一緒に関係づける」という意味だと覚えるとわかりやすいです。
- “相関”を表す名詞 “correlation” とセットで覚えると、論文やビジネス文書などでも活用しやすくなります。
- グラフを思い浮かべながら、「2つのデータが一緒に動くイメージで関連付ける」というビジュアルを使うと定着しやすいでしょう。
以上が correlate
の詳細な解説です。興味のある方は、学術論文やビジネス記事などでどのように使われているかを調べてみると、より実践的に理解しやすいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
…‘に'相互関係を持たせる;…'を'(…と)関連させる《+名+with+名》
意味(2)
相互に関連がある;(…と)関連がある《+with+名》
意味(3)
相互関係にあるもの