最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

cattle

名詞

(集合的に)畜牛

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その牧場主は農場で牛の群れを育てました。

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解説

以下では、英単語「cattle」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

● 意味


  • 【英語】cattle = cows, bulls, or similar animals (kept on a farm to produce milk or meat)

  • 【日本語】牛やウシ科の家畜の総称。主に乳や肉を得るために飼育されている動物です。

    「大きな群れで飼われている牛類」というニュアンスが強く、主に農場・牧場で飼育される家畜を指して使われます。

● 品詞


  • 名詞 (noun)

    ※「cattle」は常に複数扱いされる「集合名詞」であり、単数形はありません。

● 活用形


  • 「cattle」は単数形の概念がなく、常に複数として扱われる不変化名詞です。たとえば、動詞と組み合わせるときは「cattle are …」のように複数扱いをします。

  • 一頭一頭を数える場合は「a head of cattle」や「10 head of cattle」のように「head」を用いることがあります。

● 他の品詞形


  • 直接「cattle」が他の品詞に変化することはほぼありません。ただし関連する語として、以下のような単語が存在します。


    • cattleman(名詞): 牧場経営者、牛飼い

    • cattle ranch(名詞句): 牧場


● CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    牛や家畜などの表現が出てくる機会は多くはありませんが、ニュースや農業関連の文章などで比較的登場します。語彙として覚えておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

● 語構成


  • 「cattle」は語源的には古フランス語の“catel”(財産、家畜)に由来し、特に接頭語・接尾語が目立つ構成ではありません。

● 他の単語との関連性(派生語・類縁語など)


  • catel → (古い法用語)“chattel”(動産) → 「cattle」も「動産(家畜)」の指す範囲から派生した言葉とされています。

  • 「cattleman」「cattle ranch」などが関連表現としてよく使われます。

● よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. cattle ranch(牧場)

  2. cattle farm(牛を飼育する農場)

  3. beef cattle(肉牛)

  4. dairy cattle(乳牛)

  5. cattle breeding(牛の繁殖)

  6. cattle market(家畜市場)

  7. cattle drive(牛の移動放牧)

  8. cattle grazing(牛の放牧)

  9. cattle feed(牛の飼料)

  10. cattle pen / cattle yard(牛を囲う囲い)


3. 語源とニュアンス

● 語源


  • 「cattle」は中英語期に古フランス語「catel」から取り入れられた言葉で、もともとは「動産一般」を指す「chattel」や「capital(資本)」と同じ語源(ラテン語の“caput”=頭)が起源とされます。

● 微妙なニュアンスや使用時の注意点


  • 「cattle」は集合的に「牛の群れ」を指すときに使われ、日本語で「牛」というと単数形のイメージですが、英語では「cattle」は常に複数の意を含みます。そのため、扱いを間違えないよう注意が必要です。

  • 文章で使う際はフォーマル・インフォーマルを問わず使用できますが、農業やニュースなど実際に家畜を扱う文脈でよく使われます。日常会話では「cows」などと言い換えられる場合もありますが、厳密には「cattle」の方が「牛科家畜全般の総称」という意味になります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 「cattle」は常に複数扱いの不可算名詞に近い集合名詞です。


    • 正:The cattle are grazing in the field.

    • 誤:The cattle is grazing in the field.


  2. 「head of cattle」:単位を示すときに使う表現


    • 例:We have 50 head of cattle on our farm.


  3. イディオムや決まった表現


    • drive cattle(牛を移動させる)

    • raise cattle(牛を飼育する)

    • cattle call(※オーディションなど協議会的に大量の人を募集する際にも比喩的に使われることがある)


  4. フォーマル/カジュアルの区別


    • もともと家畜に関する語なので、ニュースや公式文書でも使われる他、農場関係のカジュアルな会話でも普通に用いられます。



5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的文脈それぞれ3例ずつ示します。

● 日常会話


  1. “Look at all the cattle grazing by the roadside!”

    「道端で放牧されているたくさんの牛を見てごらん!」


  2. “My uncle’s farm has a few cattle, mostly for dairy.”

    「私のおじの農場には牛が少しだけいて、主に乳牛なんだ。」


  3. “We saw cattle crossing the highway when we were driving through the countryside.”

    「田舎を車で走っていたら、牛の群れがハイウェイを横断してるのを見たよ。」


● ビジネス


  1. “Our company specializes in exporting live cattle to neighboring countries.”

    「当社は近隣諸国への生きた牛の輸出を専門としています。」


  2. “We need to approve the budget for the cattle breeding program.”

    「牛の繁殖計画の予算を承認する必要があります。」


  3. “Cattle prices have been fluctuating due to changes in demand for beef.”

    「牛肉の需要の変化により、牛の価格が変動しています。」


● 学術的・専門的


  1. “The study focuses on the genetic diversity among different breeds of cattle.”

    「この研究は、さまざまな品種の牛の遺伝的多様性に焦点を当てています。」


  2. “Environmental impact assessments must consider methane emissions from cattle.”

    「環境影響評価では、牛によるメタン排出量を考慮しなければなりません。」


  3. “The data suggests that dairy cattle require specific mineral supplements for optimal health.”

    「データによると、乳牛の最適な健康状態のためには特定のミネラルサプリメントが必要だと示唆されています。」



6. 類義語・反意語と比較

● 類義語


  1. livestock(家畜)


    • 「家畜全般」を指す表現。牛だけでなく、豚・羊なども含む広い意味。

    • 例: “They keep a variety of livestock, including cattle and sheep.”


  2. herd(群れ)


    • 「群れ」という意味で、牛に限らず他の動物にも使えます。集合の概念を強調。

    • 例: “A large herd of cattle was grazing on the hillside.”


  3. cows(雌牛)


    • 「牛」と言うときに日常会話で最もシンプルに使われる。厳密には雌牛を指す場合が多い。

    • 例: “They have 20 cows for milking.”


● 反意語


  • 「cattle」の反意語は特に存在しませんが、あえて言うならwild animals(野生動物)が対極になる場合があります。


    • 例: “These pastures are for cattle, while the forested areas are inhabited by wild animals.”



7. 発音とアクセントの特徴


  • 【IPA】/ˈkætl/

  • アメリカ英語: [ˈkæɾl](「カトゥル」または「キャトル」に近い)

  • イギリス英語: [ˈkætl](アメリカ英語とほぼ同じだが、やや歯音が弱い)

  • アクセントは最初の音節“cat”に置かれます。

  • よくある間違いとして「カトル」や「キャトゥル」と発音する際に、t音に力が入りすぎる場合がありますが、実際は柔らかく弾くような音になることが多いです(特に米英ではフラップT傾向)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: cattle(“t”が2つ、綴りを一つ抜かして“catle”としてしまう間違いが多い)

  • 単複混同: “Cattles”とはしない。常に「cattle」が複数形扱いなので、そのままの形で「are」を使う。

  • TOEIC・英検などの出題傾向: 農業や経済の話題で登場することがあります。集合名詞としての特性(複数扱い)を問われることもあるので注意が必要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「cattle」は「capital(資本)」や「chattel(動産)」と同じ由来で、「財産=家畜」のイメージから発生したと覚えるとよいでしょう。

  • 「“cat”+“tle”」と区切って覚えがちですが、「小さな ‘cat’ の複数みたいなスペルだな」とイメージすると「tが2つ続くのが特徴なんだな」と記憶が定着しやすいかもしれません。

  • 実際に牧場を思い浮かべながら「The cattle are grazing.」とイメージすると、複数扱いであることを体感的に覚えられます。


以上が「cattle」の詳細な解説です。家畜や農業関連の文章や話題で頻繁に触れる単語なので、集合名詞としての使い方やスペルに注意して覚えましょう。

意味のイメージ
cattle
意味(1)

(家畜の)

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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