最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

consciousness

名詞

〈U〉意識, 知覚 / (個人や集団の)意識, 意見

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意識とは何かを認識または感知することです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: consciousness

品詞: 名詞 (不可算名詞)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)~C1(上級)


  • B2(中上級):具体的なトピックだけでなく、抽象的な概念についても、ある程度流暢に理解し記述するレベル

  • C1(上級):抽象的な主題や複雑な内容に対して、柔軟かつ効果的に説明・議論できるレベル

意味(英語)


  • “Consciousness” = the state of being aware of and able to think, feel, and perceive.

意味(日本語)


  • 「意識」あるいは「自覚」という意味で、自分の置かれている状況や、自分の考え・感情を認識している状態を指します。

  • 例えば、「自分が今眠いんだな」とか「この部屋は暑いな」と感じている状態が“consciousness”です。

活用形:


  • 名詞なので、動詞のように時制による変化はしません。一般的に不可算名詞として扱われ、「consciousnesses」のような複数形は日常的にはほとんど使われません。

他の品詞になる例


  • conscious (形容詞):「意識がある、気づいている」


    • 例: He remained conscious during the whole operation.


  • consciously (副詞):「意識的に」


    • 例: She consciously avoided that topic.



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「consciousness」は、「conscious(意識のある)」+「-ness(名詞を作る接尾語)」から成っています。


    • conscious: 「(形容詞)意識している」

    • -ness: 名詞を作る際に使われる接尾語


派生語や類縁語


  • conscious (形容詞): 意識している

  • consciousness-raising (名詞): 意識向上(キャンペーンなどで「意識を高める」活動を指す)

  • subconscious (形容詞 / 名詞): 潜在意識(意識の下にある状態)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. lose consciousness → 意識を失う

  2. regain consciousness → 意識を取り戻す

  3. stream of consciousness → 意識の流れ

  4. altered state of consciousness → 変容した意識状態

  5. collective consciousness → 集合的意識

  6. raise awareness/consciousness → 意識を高める

  7. levels of consciousness → 意識のレベル

  8. consciousness expansion → 意識の拡張

  9. heightened consciousness → 高まった意識

  10. self-consciousness → 自意識過剰


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「consciousness」の起源はラテン語の「conscientia」(「共に知ること」という意味) に由来します。

  • 17世紀頃から英語では「意識」「知覚」という意味で用いられるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「consciousness」は非常に抽象的な概念で、科学や哲学の議論の中心になることがあります。

  • フォーマル/学術的な文脈でよく使われる単語ですが、一般の会話でも「lose consciousness (意識を失う)」「regain consciousness (意識を取り戻す)」といった形で用いられます。

  • 感情面や思考面だけでなく、物理的な意識状態(気絶しているか目覚めているか)に関しても使われるため、場面に応じて多義的に解釈が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「consciousness」は不可算名詞であるため、a/anをつけたり、通常は複数形にしないのが一般的です。

  • 「lose consciousness」「regain consciousness」のように動詞とともに用いられる場合が多いです。

  • 主にフォーマル・学術的文脈で好まれますが、日常会話でも「I lost consciousness.」など、状態の説明として用いることがあります。

  • イディオムとしては「stream of consciousness (意識の流れ)」が有名で、文学のスタイルを表す言葉として定着しています。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I suddenly lost consciousness after standing up too quickly.”

    (立ち上がった途端に急に意識を失ったんだ。)

  2. “It took me a while to regain consciousness, but I'm fine now.”

    (意識を取り戻すのに少しかかったけど、今は大丈夫だよ。)

  3. “He drifts in and out of consciousness because he's so tired.”

    (彼はとても疲れていて、意識がはっきりしたりぼんやりしたりを繰り返している。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Raising customer consciousness about data security is our top priority.”

    (データセキュリティに対する顧客の意識を高めることが最優先事項です。)

  2. “Our marketing strategy focuses on environmental consciousness among consumers.”

    (私たちのマーケティング戦略は、消費者の環境意識に焦点を当てています。)

  3. “The CEO highlighted the importance of social consciousness in corporate operations.”

    (CEOは、企業活動における社会的意識の重要性を強調しました。)

(3) 学術的・専門的な文脈


  1. “Philosophers have long debated the nature of consciousness and free will.”

    (哲学者たちは、意識と自由意志の本質について長い間議論を続けてきた。)

  2. “Neuroscientists study how changes in the brain affect states of consciousness.”

    (神経科学者は、脳の変化がどのように意識状態に影響を与えるかを研究している。)

  3. “In psychology, consciousness is often distinguished from the subconscious mind.”

    (心理学では、意識はしばしば潜在意識と区別される。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • awareness(気づき)


    • 「時や状況に対する認識・理解」という意味で、consciousnessよりも広く使われることが多い。

    • 例: “Environmental awareness is crucial for our future.”


  • mind(心、精神)


    • 「思考機能や感情を司る部分」というイメージ。 “consciousness”よりも情緒面、思考面にフォーカスする傾向。

    • 例: “The mind can wander even when you try to focus.”


  • cognizance(認識、知覚)


    • フォーマルな場面でよく使われる。同義語的に扱われるが、やや法律・学術分野寄り。

    • 例: “He took cognizance of all the factors before making a decision.”


反意語


  • unconsciousness(無意識状態)


    • 肉体的に意識がない状態を指すほか、心理学では心の深層にある領域も指す。

    • 例: “She fell into unconsciousness after hitting her head.”



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈkɒn.ʃəs.nəs/ (英国), /ˈkɑːn.ʃəs.nəs/ (米国)

  • アクセントは最初の音節 “con-” に強勢があります。

  • イギリス英語では母音が若干短めで「コンシャスネス」に近く、アメリカ英語では「カー(カーン)シャスネス」のように第一音節が少し広がる印象です。

  • しばしば「con-scious-ness」の真ん中の [ʃəs] が難しく、[ʃus] などと誤発音しやすい点に注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「consciousness」は途中に “s-c-i-o-u-s” と続くので、ごちゃごちゃしやすいです。

  • 「conscience(良心)」と混同しやすい:


    • consciousness = 意識

    • conscience = 良心


  • TOEICや英検などにおいては、上級レベルの読解問題や、正確なニュアンスを問う文脈で出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「consciousness」は「con(共に)+ sci(知る)+ -ness(名詞化)」⇒「何かをともに知っている状態=意識を共有している状態」とイメージすると覚えやすいです。

  • “consciousness” と “subconscious” の関係を思い浮かべるとき、「海面上の氷山が consciousness、海面下が subconscious」という心理学のイメージを使うと記憶に残りやすいでしょう。

  • スペリングに注意するために、con-scious-ness と3分割して覚えるのも有効です。


以上が名詞 “consciousness” の詳細解説になります。自分自身の意識状態や、哲学・心理学など、さまざまな学問分野でも頻繁に登場するため、しっかり押さえておくと表現の幅が広がります。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
consciousness
意味(1)

意識,知覚

意味(2)

(個人や集団の)意識,精神,意見

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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