最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

generalize

動詞

一般化する / 一般原理を引き出す / 帰納する / を概括する / を帰納する / を一般化する

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解説

1. 基本情報と概要

単語: generalize

品詞: 動詞 (Verb)

意味(英語):


  • to make a broad statement or conclusion that is based on specific cases or limited evidence

意味(日本語):


  • 具体例から大まかな結論や一般的な法則を導き出すこと

「generalize」は「何らかの具体的な事例を参考にして、広く一般的な結論を導く」というニュアンスを持つ動詞です。学術的な場面や議論などで、特定の情報から大枠のルールや法則を導き出すときに使われることが多いです。ただし、細部を無視してしまいすぎると「過度に一般化している」という指摘を受ける場合もあります。

活用形:


  • 現在形: generalize

  • 過去形: generalized

  • 過去分詞形: generalized

  • 現在分詞形: generalizing

他の品詞形:


  • 名詞: generalization(一般化、概括)

  • 形容詞: generalizable(一般化できる)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • 専門的な議論・説明などでよく使われる比較的抽象度の高い表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 語幹:general(「一般的な」という意味の形容詞)

  • 接尾語:-ize(「〜にする」「〜化する」という動詞化の意味)

「general」は「全体的な」「一般的な」という形容詞、それに動詞化する接尾語「-ize」が付いて「generalize」になっています。

派生語・類縁語:


  • generality(一般性)

  • generally(一般に、通常は)

  • generalization(一般化)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. generalize from data(データから一般化する)

  2. generalize findings(研究成果を一般化する)

  3. to avoid over-generalizing(過度な一般化を避ける)

  4. generalize an observation(観察結果を一般化する)

  5. generalize across different groups(さまざまなグループにわたって一般化する)

  6. it’s easy to generalize about…(〜について一般化するのは簡単だ)

  7. hard to generalize(一般化しにくい)

  8. generalize a theory(理論を一般化する)

  9. to be cautious when generalizing(一般化するときに注意する)

  10. generalize a model(モデルを一般化する)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語で「全般的な」を意味する「generalis」から派生した「general」に、動詞を作る「-ize」が加わってできました。歴史的には、特定の事例から「大まかなルール」を導く行為を表す言葉として使われ、学術・科学・哲学などの分野で特に定着したと考えられます。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 科学的・学術的文脈: 特定の研究データや事例をもとに結論を導く際に用いられます。

  • 過度に一般化する(over-generalize)と、本来個別に考慮すべき詳細が抜け落ちるため批判される場合もあります。

  • 論文・レポートなどフォーマルな文章に適していますが、日常会話でも「ざっくり言うと」という意味合いで使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞的な使い方: “to generalize something” → 「何かを一般化する」

  • 自動詞的な使い方: “to generalize (from something)” → 「(何かをもとに)一般化する」

一般的な構文例:


  • “(主語) + generalize (目的語) from + (具体例) …”

  • “(主語) + generalize that + (結論) …”

  • “One should not generalize too quickly based on limited cases.”

フォーマル/カジュアルの違い:


  • フォーマル: レポートや学会発表、文章中で「generalize」という動詞を用いる

  • カジュアル: 口語で「I don’t want to generalize, but…」などの前置きで使われることもある


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I don’t want to generalize, but men tend to like sports more than women.”

    (一般化したくはないんだけど、男性は女性よりもスポーツを好む傾向があるよね。)


  2. “It’s easy to generalize about teenagers, but each one has a unique personality.”

    (ティーンエイジャーをひとくくりにするのは簡単だけど、一人ひとり個性があるよ。)


  3. “Let’s not generalize. We should consider each case separately.”

    (一括りにするのはやめよう。それぞれのケースを個別に考えるべきだよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We should be cautious when we generalize market trends from a single survey.”

    (1回の調査から市場動向を一般化するときは注意が必要です。)


  2. “It’s risky to generalize consumer behavior across different countries.”

    (異なる国の消費者行動を一律に一般化するのはリスクがあります。)


  3. “The manager tends to generalize employees’ performances based on a single metric.”

    (マネージャーは1つの指標だけで従業員のパフォーマンスを総括しがちだ。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “This study attempts to generalize the findings to a larger population.”

    (本研究では、得られた結果をより大きな母集団に一般化しようと試みています。)


  2. “We must ensure the sample size is large enough to generalize the results.”

    (結果を一般化するためには、十分に大きなサンプル数が必要です。)


  3. “Researchers often generalize theories to explain multiple phenomena.”

    (研究者はしばしば理論を一般化して、複数の現象を説明します。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. summarize(要約する)


    • 全体を短くまとめる意味で使われる。必ずしも法則化・一般化には至らない。


  2. simplify(単純化する)


    • 詳細を省略してわかりやすくすること。「一般化」は論理的な結論を導くニュアンスが強いが、「単純化」は複雑さを削減するイメージ。


  3. universalize(普遍化する)


    • さらに広範囲に通用する原則や真理として扱う場合に使われる。「generalize」よりも強いニュアンスで「すべてにあてはまるようにする」。


反意語:


  1. specify(特定する)


    • 一般論から離れて、より具体的な詳細を示す。


  2. particularize(個別に述べる)


    • 個々の例や特別なケースについて詳しく述べること。


  3. individualize(個人に合わせる)


    • 個々の違いを認め、一つひとつに特化した形にすること。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語: /ˈdʒɛnərəlaɪz/

    • イギリス英語: /ˈdʒenərəlaɪz/


  • 強勢(アクセント): “ジェ ラライズ” の「ne」の部分に強勢が置かれます。


  • よくある発音の間違い:


    • /dʒ/の音を/ɡ/や/ʒ/などと曖昧に発音してしまう

    • “genalize”のように「r」を抜かしてしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • 「generalize」の「a」を「e」にするなど“generelize”と間違えやすい。


  2. 同音異義語との混同:


    • 大きく似た単語はありませんが、“general” (形容詞) や“generally”(副詞)との使い分けで混乱しがちです。


  3. 使う文脈:


    • 日常会話でも使えるが、研究論文やエッセイなどフォーマルな場面で使われることが多い。


  4. 試験対策:


    • TOEICや英検などのリーディングパートで、抽象的な記述や研究内容紹介文に出てくる場合がある。日本語で言う「一般化する」というニュアンスをしっかり把握しておくと便利です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「general(一般的な)」+「-ize(〜化する)」で「一般化する」と覚えましょう。

  • “generalization(一般化)”という名詞形を軸にすると理解しやすく、動詞形が“generalize”と覚えやすくなります。

  • 具体例 → 大きな枠組み(一般論)へ、という流れをイメージすると、自然に使えるようになります。


以上が“generalize”の詳細解説です。特定の事例から広く当てはまる法則を導くときに便利な動詞ですが、使いすぎると「粗いまとめ方」と思われる可能性もあるので、文脈に応じて注意深く使ってみてください。

意味のイメージ
generalize
意味(1)

一般化する;一般的に扱う(述べる)

意味(2)

(いくつかの事実から)一般原理(法則)を引き出す;帰納する

意味(3)

〈一般的な原理・法則〉‘を'引き出す

意味(4)

…‘を'一般的に述べる,概括する

意味(5)

を帰納する

意味(6)

を一般化する

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