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nonlinear
解説
1. 基本情報と概要
- 単語: nonlinear
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 意味 (英語): not linear; not following a straight line or direct proportion.
意味 (日本語): 線形(一次的)でない、直線的な関係に従わない、という意味です。特に数学や物理学、コンピューターサイエンスの分野などで、直線的・比例的に変化しない現象や関係を指すときによく使われます。「直線的でない」というニュアンスがあり、複雑な変化や予測が難しい場合によく用いられます。
活用形: 形容詞のため、時制変化はありません。「nonlinear equation (非線形方程式)」「nonlinear function (非線形関数)」などの形で使われます。
派生形など:
- 名詞形: nonlinearity (非線形性)
- 副詞形: nonlinearly (非線形に)
- 名詞形: nonlinearity (非線形性)
CEFR レベル: C1(上級)
難易度が高く、主に学術的・専門的な文章に多く登場します。日常会話よりも専門分野のテキストや講義などで目にする単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語 (prefix): non-
- 「~でない」「非~」を意味します。
- 「~でない」「非~」を意味します。
- 語幹 (root): linear
- 「線」「直線的な」を意味します。
- 「線」「直線的な」を意味します。
これらが組み合わされて、「非線形の」「線形でない」という意味が表されています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- nonlinear equation
- 非線形方程式
- 非線形方程式
- nonlinear function
- 非線形関数
- 非線形関数
- nonlinear system
- 非線形システム
- 非線形システム
- nonlinear dynamics
- 非線形力学
- 非線形力学
- nonlinear model
- 非線形モデル
- 非線形モデル
- nonlinear analysis
- 非線形解析
- 非線形解析
- nonlinear approach
- 非線形的アプローチ
- 非線形的アプローチ
- nonlinear narrative
- 非線形的な物語構成
- 非線形的な物語構成
- nonlinear response
- 非線形応答
- 非線形応答
- nonlinear progression
- 非線形の進み方(進行)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
「non-」(否定) + 「linear」(直線的な) に由来します。ラテン語で「ライン(linea)」に由来する「linear」に否定の接頭語をつけて「非線形」を表します。 - 歴史的背景:
数学や物理学など、科学技術分野で盛んに研究されるようになった 20 世紀以降、学術的文書や教材で広く使われるようになりました。 - ニュアンス:
「複雑」「一次方程式などのようにシンプルに扱えない」という含みがあり、科学的・学術的分野や話題の深い議論で用いられます。カジュアルな会話ではあまり登場しませんが、映画や物語のストーリーの構成が「時系列どおりではない」という場合に「nonlinear storytelling」と言うことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 可算・不可算: 「nonlinear」は名詞ではなく形容詞のため、この区別はありません。
使用シーン:
- フォーマルな文章: 学術論文、専門書、ビジネス文書(特に技術分野)
- カジュアルな会話: ストーリー構成やゲームデザインなどの会話でも使用されることはありますが、頻度は高くありません。
- フォーマルな文章: 学術論文、専門書、ビジネス文書(特に技術分野)
一般的な構文例:
- “This is a nonlinear function.”
- “The plot of this movie is nonlinear and jumps back and forth in time.”
- “This is a nonlinear function.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’m watching a show with a nonlinear plot, and it’s really confusing!”
- 「ノンリニアなプロットのドラマを見てるんだけど、すごく混乱するんだよね。」
- “This storytelling is so nonlinear that I have to pay close attention to catch all the details.”
- 「この物語はとても非線形的なので、細部を見逃さないように気をつけないといけない。」
- “I prefer a nonlinear narrative sometimes; it makes me think more.”
- 「ときどき非線形なストーリー構成のほうが好きだな。色々考えさせられるから。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our sales growth has been nonlinear this quarter, indicating some market fluctuations.”
- 「今期の売上成長は非線形的で、市場の変動を示しています。」
- “We need to consider nonlinear factors such as sudden policy changes.”
- 「突然の政策変更など、非線形的な要因を考慮する必要があります。」
- “The company’s expansion followed a nonlinear pattern due to new technology and strategic partnerships.”
- 「新技術と戦略的パートナーシップによって、企業の拡大は非線形的なパターンをたどりました。」
(3) 学術的・専門的な例文
- “Nonlinear equations are much more difficult to solve than linear ones.”
- 「非線形方程式は線形方程式よりもはるかに解くのが難しいです。」
- “The researchers studied the nonlinear dynamics of the chemical reaction.”
- 「研究者たちは、その化学反応の非線形力学を研究しました。」
- “Nonlinear models can better capture complex real-world phenomena.”
- 「非線形モデルは、より複雑な現実世界の現象を捉えるのに向いています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- complex (複雑な)
- 「nonlinear」に近いニュアンスで複雑さを強調するときに使われますが、数学的に「線形でない」ことを必ずしも指すわけではありません。
- 「nonlinear」に近いニュアンスで複雑さを強調するときに使われますが、数学的に「線形でない」ことを必ずしも指すわけではありません。
- non-proportional (不比例の)
- 直線的比例関係が成り立たない点で重なりますが、「nonlinear」がもっと広範な状況を指すのに対し、「non-proportional」は単に比例関係が成り立たない場合に使われます。
- 直線的比例関係が成り立たない点で重なりますが、「nonlinear」がもっと広範な状況を指すのに対し、「non-proportional」は単に比例関係が成り立たない場合に使われます。
- complex (複雑な)
反意語
- linear (線形の)
- 一般的に直線的関係や一次性を示します。
- 一般的に直線的関係や一次性を示します。
- straightforward (単純明快な)
- 厳密には反意語ではありませんが、「複雑ではない」「わかりやすい」という点で対比的に使われることがあります。
- 厳密には反意語ではありませんが、「複雑ではない」「わかりやすい」という点で対比的に使われることがあります。
- linear (線形の)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- 米国英語 (AmE): /nɑːnˈlɪniər/
- 英国英語 (BrE): /nɒnˈlɪni.ər/
- 米国英語 (AmE): /nɑːnˈlɪniər/
- アクセント: 「non-li-near」の “li” に強勢がきます。
- よくある発音の間違い:
- “non” の “o” を曖昧にせず、「ノン」に近い短めの発音にすること。
- “linear” の “ea” 部分を「イア」と発音して、子音の “r” もしっかり意識する。
- “non” の “o” を曖昧にせず、「ノン」に近い短めの発音にすること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「non-liner」や「nonliner」などの綴り間違いに注意。
- 意味の混同: 「nonlinear」と「non-literal」を混同しないように気をつけましょう。
- 試験での出題傾向:
- TOEICや英検などでは、直接出題されることは比較的少ないですが、学術的・技術的文章での専門用語として目にする場合があります。
- 大学入試や英語論文が出題される試験などでの読解において、出てきたときに正確に理解できるようにしておくと良いです。
- TOEICや英検などでは、直接出題されることは比較的少ないですが、学術的・技術的文章での専門用語として目にする場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「non-」=「否定、~でない」+「linear」=「直線的・線形的」
→ 「直線的・一次的ではない」というイメージを頭に思い浮かべると記憶しやすいです。 - 「波形がうねる」「曲がりくねったイメージ」など、「直線で表せない複雑な動き」を想像すると理解しやすいかもしれません。
- ストーリー構成で“nonlinear”と言われたら、「時系列シャッフル」や「フラッシュバック多用」の画像を思い浮かべると覚えやすいです。
以上が「nonlinear」の詳細な解説です。直線的に表せない現象や関係性を指す際に、主に学術・専門分野で使われる形容詞として押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
《物・事が》直線的でない;突然変化する
意味(2)
《数学》 非線形の,非1次の