practitioner

1. 基本情報と概要

単語: practitioner

品詞: 名詞 (countable noun)

CEFRレベルの目安: B2（中上級）

• 「practitioner」は、何らかの専門的な職業や実務を行う人を指す英語の名詞です。日本語では「開業医」「専門家」「実務家」など、文脈に応じて幅広く訳されます。
  


• たとえば「医師」(a medical practitioner) のように医療を実践する人や、法律分野の専門家など「実際に職業として行っている人」のイメージです。

活用形

名詞なので、時制による活用はありません。複数形は practitioners です。

他の品詞例

• 形容詞形: 直接の形容詞形はありませんが、“practical” や “practiced” など関連する形容詞はあります。
  


• 動詞: “practice” (英: practise) という動詞がありますが、“practitioner” はそこから派生した名詞です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• practition (語幹) + -er (接尾語)
  
  
  
  • “practice” または “practise” からの派生で、「～する人」を示す -er が付いている形です。
  
  

関連性（派生語・類縁語）

• practice (米) / practise (英): 動詞または名詞
  


• practical: 形容詞「実用的な」「実際的な」
  


• practicable: 形容詞「実行可能な」
  

よく使われるコロケーションと関連フレーズ（10個）

1. medical practitioner（医療従事者）
   


2. legal practitioner（法律の実務家）
   


3. general practitioner（一般開業医）
   


4. experienced practitioner（経験豊富な実務家）
   


5. skilled practitioner（熟練した専門家）
   


6. practitioner of meditation（瞑想を実践する人）
   


7. mental health practitioner（メンタルヘルスの専門家）
   


8. alternative medicine practitioner（代替医療の実践者）
   


9. practitioner in the field（その分野の専門家）
   


10. holistic practitioner（ホリスティックなアプローチをとる専門家）

3. 語源とニュアンス

語源

• 中世ラテン語の “practicus”（実務的な）から派生し、フランス語の “practicien” を経由して英語に入ったとされています。


• 「行動する」「実践する」という意味を含むことから、「活動を通して熟達している人」というニュアンスがあります。

ニュアンスや使用時の注意

• 「専門職として実践している」響きが強いため、医師や弁護士など高い専門性を要する職種に多用されます。
  


• 口語よりはやや文書やフォーマルな場面でよく使われますが、「general practitioner（GP）」など一部は日常会話でも頻出です。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞なので “a practitioner” や “the practitioner” のように冠詞をつけて使います。複数形は “practitioners”。
  


• 直接の他動詞・自動詞をもたない名詞ですが、文章では “practitioner of 何々” のように前置詞 “of” を伴って使うことが多いです。

よく使われる構文やイディオム

• “He/She is a practitioner of + 分野.”
  
  
  
  • 「彼/彼女は〜を実践している人です。」
    
  
  


• “general practitioner (GP)”
  
  
  
  • 一般開業医という意味で医療分野では頻出の表現です。
    
  
  

5. 実例と例文

日常会話(カジュアルシーン)

1. “I’ve been seeing a new medical practitioner for my back pain.”
   
   （腰の痛みで新しいお医者さんに診てもらってるんだ。）
   


2. “Are you a practitioner of yoga, or just a beginner?”
   
   （あなたはヨガを実践している人？ それとも初心者？）
   


3. “My sister is a legal practitioner. She handles contract reviews.”
   
   （私の姉は法律の実務家で、契約書のチェックをしているよ。）

ビジネスシーン

1. “Our company hired a seasoned practitioner in data analysis.”
   
   （私たちの会社はデータ分析の熟練専門家を雇いました。）
   


2. “The HR department consulted a practitioner specializing in labor law.”
   
   （人事部は労働法を専門とする実務家に相談しました。）
   


3. “She’s become a leading practitioner in the field of business coaching.”
   
   （彼女はビジネスコーチングの分野で第一人者になりました。）

学術的な文脈

1. “Practitioners of this discipline often rely on empirical research.”
   
   （この分野の実務家は、しばしば実証的な研究に頼っています。）
   


2. “The conference brings together practitioners and scholars to exchange ideas.”
   
   （その学会では、実務家と研究者が一堂に会して意見交換をします。）
   


3. “She is regarded as a pioneering practitioner in cognitive psychology.”
   
   （彼女は認知心理学の先駆的な実務家と考えられています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. professional（専門家）：専門的知識を持って職業に就く人。より一般的。
   


2. specialist（専門家）：特殊な分野に精通している人。
   


3. expert（エキスパート）：熟練や知識を豊富に持つ人。
   


4. operator（オペレーター）：機械操作や実務を行う人。分野によりニュアンスが限定的。

反意語 (Antonyms)

• amateur（アマチュア）: 専門的ではなく趣味や初心者レベルで行う人
  


• novice（初心者）: 経験が浅く専門性が低い人
  

使い分けのポイント:

「practitioner」は「実務・実践を行う専門家」というニュアンスが強く、「expert」「specialist」と同様に高い専門性が前提とされます。一方、「amateur」や「novice」は専門的知識やスキルが少ない場合に用いられます。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /prækˈtɪʃ.ən.ər/ (米), /prækˈtɪʃ.ən.ə/ (英)
  


• アクセント（強勢）は “-ti-” の部分に来ます: prac-TI-tion-er
  


• アメリカ英語とイギリス英語で末尾の「r」の発音が変化する場合があります。
  


• “prac-” の部分を「プラック」と発音し、「TI」部分を強く、「tioner」を短めに発音すると通じやすいです。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミスで “practicioner” や “practitioner” の “ti” を “cti” と取り違える場合が多いので注意が必要です。
  


• “practice (米)” / “practise (英)” の動詞と混同しないようにしましょう。
  


• 資格試験（TOEICや英検）では、ビジネスや法律、医療など専門分野の例文で出題されやすい単語です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「practice（プラクティス）+ -er（人を表す）」で、「現場でプラクティス（実践）している人」と覚えるとイメージがつかみやすいです。
  


• スペリングでのコツは “prac-ti-tion-er” の4つの音節を意識すること。
  


• 専門家・実務家を指す単語なので、医療・法律に関わるシーンでよく目にすることを思い出すと覚えやすいです。

以上が practitioner の詳細解説です。医療や法律分野など、専門性のある職業を表す際にとても便利な単語なので、ぜひ使ってみてください。