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bid
解説
1. 基本情報と概要
単語: bid
品詞: 動詞 (主に「入札する」「値をつける」「命じる(古風)」などの意味)
意味(英語):
- To offer to pay a particular amount of money for something (especially at an auction).
- (Archaic) To command or to order someone to do something.
- (やや文語的・古風) To wish or express (e.g., bid farewell).
意味(日本語):
- 入札する、値段を提示する (特にオークションなどで)
- 命じる、指示する (古風な表現)
- 別れやあいさつを伝える (例: “I bid you farewell.”「あなたに別れを告げます」)
「bid」は、入札・値付けに関する文脈でよく使われる動詞です。「入札する」「提示する」というニュアンスが中心ですが、古くからの表現で「(相手に何かを) 命じる」という意味や「別れを言う」という意味もあります。現代では主にビジネスやオークションでの入札を表す際に使われます。
活用形
- 現在形: bid
- 過去形: bid または bade (古風/文語)
- 過去分詞形: bid または bidden (古風/文語)
- 現在分詞形 / 動名詞形: bidding
他の品詞形
- 名詞形: bidder (入札者)、bidding (入札行為)、bid (入札額そのものを指す場合もある)
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
ビジネスやオークションなどでの使用が多く、日常会話の範囲を少し超えたやや専門的な語感があるため、中上級レベルと見なします。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: bid
- 接頭語や接尾語は特になし。ただし関連語として「overbid (高値をつけすぎる)」「underbid (安値をつけすぎる)」「outbid (より高い値をつける)」などの派生がある。
- 接頭語や接尾語は特になし。ただし関連語として「overbid (高値をつけすぎる)」「underbid (安値をつけすぎる)」「outbid (より高い値をつける)」などの派生がある。
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- place a bid(入札を行う)
- bid farewell(別れのあいさつをする)
- highest bid(最高入札額)
- low bid(最低入札額)
- bid for a contract(契約を落札しようとする)
- submit a bid(入札を提出する)
- bid price(入札価格)
- open bidding(公開入札)
- bid up the price(価格をつり上げる)
- bid against someone(誰かと競り合う)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “bēodan” (to offer, to command) に由来し、「申し出る」「命じる」というニュアンスが混在して発達してきました。
- 歴史的経緯: 中世・近世には「人に何かをしろと命じる」「あいさつや別れを告げる」など古典語的な用法でも使われていました。現代では主にオークションや入札など「お金を申し出る」意味が中心となっています。
- ニュアンス・使用時の注意:
- 日常会話よりは、ビジネスや取引、オークション・競売などフォーマルなシーンで多用されます。
- 口語で「入札する」を言う際に自動的に使う単語です。
- 「I bid you farewell」のように文語的・詩的な表現として使われると、やや古風で響きがあるため、丁寧・感慨深いニュアンスを与えます。
- 日常会話よりは、ビジネスや取引、オークション・競売などフォーマルなシーンで多用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として使用: “bid + 目的語 + 金額” (例: I bid $100 on that painting.)
- 「命じる」意味の古風な用法: 目的語(人)+ to + 動詞を伴う形が見られる(ただし現代ではほぼ使わない)。例: “He bade her to leave.”
- イディオム例:
- bid farewell (to someone) – 「(人に) 別れを告げる」
- bid for power – 「権力を手にしようとする」や「権力を狙う」
- bid farewell (to someone) – 「(人に) 別れを告げる」
- フォーマル / カジュアル:
- ビジネスや公的な場面では “place a bid,” “submit a bid” をよく使う(ややフォーマル)。
- 口語でもオークションの読み上げなどで「I bid~」と使われるが、一般の世間話ではそれほど頻繁ではない。
- ビジネスや公的な場面では “place a bid,” “submit a bid” をよく使う(ややフォーマル)。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I went to an auction yesterday and decided to bid on a rare vinyl record.”
(昨日オークションに行って、珍しいレコードに入札してみたんだ。) - “He tried to bid higher than everyone else, but ran out of money.”
(彼はみんなより高い額を入れようとしたけど、お金が足りなくなった。) - “I’ll bid you goodbye for now and see you next week.”
(それでは今日はこれで失礼します。来週また会いましょう。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Our company plans to bid for the government project next month.”
(私たちの会社は、来月その政府プロジェクトの入札に参加する予定です。) - “They submitted the lowest bid, so they likely have a competitive advantage.”
(彼らが最も低い入札額を提示したので、有利になる可能性が高いです。) - “We need to carefully evaluate the cost before placing our bid.”
(入札を行う前にコストを慎重に見積もる必要があります。)
学術的・公的文脈での例文 (3つ)
- “Historians note that monarchs often bade their subjects to obey certain customs.”
(歴史家によると、君主たちはしばしば臣下に特定の慣習に従うよう命じたそうです。) - “In archaic literature, characters sometimes bid each other farewell in formal speeches.”
(古典文学では、登場人物同士が形式ばったスピーチで互いに別れを告げることがあります。) - “The mayor’s bid to improve public transportation has garnered wide support.”
(市長による公共交通の改善への取り組みは、多くの支持を集めています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- offer (申し出る)
- ニュアンス: 「何かを差し出す」というやや一般的な意味。金銭以外にも幅広く使う。
- 例: “I offered $50 for that book.”
- ニュアンス: 「何かを差し出す」というやや一般的な意味。金銭以外にも幅広く使う。
- propose (提案する)
- ニュアンス: 「計画、提案」を行う。入札というよりはアイデアや案を示す時。
- ニュアンス: 「計画、提案」を行う。入札というよりはアイデアや案を示す時。
- tender (入札する)
- ニュアンス: 「正式に入札をする」、書類・手続きが伴う公的な特定の場面に多い。
- ニュアンス: 「正式に入札をする」、書類・手続きが伴う公的な特定の場面に多い。
- submit (提出する)
- ニュアンス: 「書類や申し出を提出する」。入札の書類を出す際にも使うが、広義に書類提出にも用いる。
反意語 (Antonyms)
- withdraw (撤回する)
- ニュアンス: 一度出した入札や提案を取り下げる。
- ニュアンス: 一度出した入札や提案を取り下げる。
- decline (辞退する / 断る)
- ニュアンス: 「入札をやめる」「提案を断る」など。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /bɪd/
- アクセントの位置: “bid” は1音節なので、そのまま強勢がある。
- アメリカ英語とイギリス英語: 両方とも [bɪd] と発音し、違いはほぼない。
- よくある発音の間違い: 「bed」と混同しがち。/ɪ/ (イとエの中間音、やや短め) と /ɛ/ (エ) を注意して区別する。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bid” は短い単語だが、「did」と書き間違う、あるいは「bide」と混同する可能性あり。
- 同音異義語との混同: bid は同音異義語らしいものは特にないが、「bit」との混同に注意。
- 古い用法の過去形 (bade/bidden): 現在のビジネス文脈ではあまり使わないので、試験や文学作品を読む時だけ意識すればよい。
- 試験対策 (TOEICなど): ビジネスでの契約入札問題や文脈で出題されやすい単語。オークションシーンの長文問題等でも頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「オークション会場で手を挙げて “I’ll bid 100 dollars!” と言うイメージ」を思い浮かべると暗記しやすいです。
- 古き時代に「王様が家臣に何か命じる」イメージを持つと “bade” や “bidden” の古風さが覚えやすいでしょう。
- スペリングが短いので、「bid = ビッ(ド)」と発音を軽く反復練習すると記憶に残りやすいです。
以上が、動詞 “bid” の詳細解説です。ビジネスシーンやオークションでよく活躍する単語なので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《文》(権威をもって)〈人〉‘に'命じる,指示する
意味(2)
(競売などで)(…に)〈値〉'を'つける,せる《+名+for(on)+名》
意味(3)
(カードゲームで)〈せり札〉'を'宣言する
意味(4)
《文》命令する,さしずする
意味(5)
(…に)値をつける,(…を)入札する《+foe+名》;(…と)せり合う《+against+名》
意味(6)
つけ値;入札
意味(7)
(カードゲームでせり札の)宣言
意味(8)
《米話》招待
意味(9)
努力,試み
意味(10)
《文》(あいさつ・祝福・祝りなどの言葉)'を'〈人〉‘に'言う,述べる《+名〈間〉+名〈直〉=+名+to+名》