最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

surround

動詞

〈他〉を囲む,を取り巻く / 《...で》に囲いをする《with ...》

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私はポジティブな人々に囲まれるのが好きです。

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解説

以下では、英単語 “surround” を、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

■ 単語


  • 英語表記: surround

  • 品詞: 動詞 (他動詞)

■ 意味(英語・日本語)


  • 英語: to be all around someone or something; to encircle or enclose something completely

  • 日本語: 「取り囲む」「包囲する」「取り巻く」などの意味があります。

    たとえば、人やものを外側からグルッと囲むイメージです。また、物理的に「建物を取り囲む」場合だけでなく、「雰囲気や空気感に包まれている」という比喩的な場面でも使われます。

■ 活用形


  • 原形: surround

  • 三人称単数形: surrounds

    (例: He surrounds himself with friends.)

  • 過去形: surrounded

    (例: They surrounded the house last night.)

  • 過去分詞形: surrounded

    (例: The city was surrounded by mountains.)

  • 現在進行形: surrounding

    (例: They are surrounding the area right now.)

■ 他の品詞での例


  • surrounding (形容詞): 周囲の、周辺の

    (例: the surrounding area = 周辺地域)

  • surroundings (名詞): 周囲の状況、環境

    (例: new surroundings = 新しい環境)

■ CEFRレベル


  • B2 (中上級): 日常会話では比較的よく登場する単語ですが、抽象的な表現にも使えるため、やや幅広い応用力が必要となる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

■ 接頭語・語幹・派生語


  • 語源的には、古フランス語の “suronder” からきており、 “sur- (over, above)” と “round (丸い)” に由来するとされています。

  • 「取り囲む」という核心的なイメージが派生元となり、周囲への広がりや包囲のニュアンスを持ちます。

■ 関連する派生語・類縁語


  • surroundings (名詞) = 周囲の環境

  • surrounding (形容詞) = 周囲の、取り巻く

■ よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. surround oneself with (〜を自分の周りに集める)

  2. be surrounded by (〜に囲まれる)

  3. completely surround (完全に囲む)

  4. surround the building (建物を包囲する)

  5. surround the area (地域を取り囲む)

  6. surround with love (愛で取り囲む)

  7. surround with nature (自然に囲まれる)

  8. surround the suspect (容疑者を取り囲む)

  9. surround a problem (問題をめぐる/問題を取り巻く)

  10. rumors surround (噂が取り巻く)


3. 語源とニュアンス

■ 語源


  • 中英語・古フランス語の “suronder” が語源となり、“sur- (over)” と “round (輪状)” の要素を含んで、「周囲をぐるりと囲む」というイメージが成立しました。

■ ニュアンスと使用時の注意


  • 物理的に「包囲する」だけでなく、抽象的に「話題や雰囲気が取り巻く」という意味でも使われます。

  • カジュアルな会話からフォーマルな文書まで幅広く使えますが、「攻撃としての包囲(軍隊が都市を取り囲む、など)」か「雰囲気や状態などに包まれる」のかで、文脈をしっかりと読み取る必要があります。

  • 文章中でも口語でも混乱なく使える単語ですが、周囲を取り巻くというイメージは変わりません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的には他動詞として「A (人・物) が B (人・物) を取り囲む」の形で使われます。

  • また「be surrounded by + 名詞」の形で「〜に囲まれている」という受け身の表現がよく用いられます。

■ 例: 他動詞として


  • The police surrounded the building.

    (警察はその建物を取り囲んだ。)

■ 例: 受動態として


  • The building was surrounded by the police.

    (その建物は警察に包囲された。)

■ イディオム・表現例


  • surround oneself with 〜: 「〜を自分の周りに置く/集める」

    (ex: He always surrounds himself with good friends.)


5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれで3つずつ例文を示します。

■ 日常会話


  1. I like to surround myself with books when I’m at home.

    (家にいるときは本に囲まれるのが好きです。)


  2. The park is surrounded by tall trees, so it feels very cozy.

    (公園は高い木々に囲まれていて、とても落ち着きます。)


  3. She surrounded the birthday cake with candles.

    (彼女はバースデーケーキをキャンドルで取り囲みました。)


■ ビジネス


  1. Our new product is surrounded by a lot of buzz on social media.

    (私たちの新製品はSNS上で大きな話題に包まれています。)


  2. The CEO surrounds herself with experts in every field.

    (そのCEOはあらゆる分野の専門家を周りに集めています。)


  3. The negotiation was surrounded by a tense atmosphere.

    (その交渉は張り詰めた雰囲気に包まれていました。)


■ 学術的・アカデミック


  1. The research project aims to surround the theory with various supportive data.

    (この研究プロジェクトは、その理論を様々な裏付けデータで取り囲むことを目指しています。)


  2. In historical studies, many controversies surround the origin of ancient civilizations.

    (歴史研究では、古代文明の起源をめぐる多くの議論があります。)


  3. The scientist designed an experiment to surround the hypothesis with controlled variables.

    (その科学者は仮説を統制された変数で取り囲むように実験を設計しました。)



6. 類義語・反意語と比較

■ 類義語


  1. enclose (囲む、同封する)


    • 物理的に「囲う」ニュアンスが強く、郵送物を「同封する」という使い方もあり。


  2. encircle (取り囲む)


    • 円を描くように囲むイメージ。軍隊や人の配置を連想しやすい。


  3. encompass (含む、取り囲む)


    • 抽象的に「含む」「網羅する」という意味が強い。


  4. besiege (包囲攻撃する)


    • 軍事的な文脈で「包囲する」の意味が強い。


■ 反意語


  1. free (解放する)

  2. release (解き放つ)

  3. open up (開け放つ、周囲の壁を取り払う)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /səˈraʊnd/

  • アクセント(強勢)は第2音節の“raʊnd”の部分にきます。

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きく違いはありませんが、アメリカ英語では [səˈraʊnd]、イギリス英語も [səˈraʊnd] とほぼ同じ発音になります。

  • 最初の “sə-” の部分をあまり強く発音しないように注意してください(“サ・ラウンド”ではなく、“サラウンド”に近い感じ)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「surround」と「surroundings」を混同しがちです。


    • surround = 動詞「取り囲む」

    • surroundings = 名詞「周囲の状況・環境」


  • スペルは “sur - round” のように、やや長いので “sur” や “surrond” と書き間違えないように注意が必要です。

  • TOEICや英検での使用例は、特に「be surrounded by (〜に囲まれる)」という受動態表現や、名詞形“surroundings”が頻出です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “sur” + “round” = 「上から+丸く囲む」と覚えると、何かを取り囲むイメージが連想しやすいでしょう。

  • 「サウンド (sound) を surround する = 音がぐるりとまわりを包む」と考えると、臨場感や包囲感がイメージしやすいです。

  • スペリングは “sur” と “round” をつなげる感覚で覚えると良いです。 “surr-” で始まることを意識してみましょう。


以上が、動詞 “surround” の詳細解説です。物理的にも抽象的にも「取り囲む」「包む」イメージがあるため、使いどころが幅広い単語です。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
surround
意味(1)

…‘を'囲む,取り巻く

意味(2)

(…で)…‘に'囲いをする《+名+with+名》

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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