最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

folk

名詞

〈C〉《米・しばしば複数形で》 人々 / 《話》 《one's ~》 家族 / 《古》民族 / 《話》《呼び掛けに用いて》皆さん

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解説

以下では、名詞「folk」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: folk

品詞: 名詞 (時に形容詞的にも使われるが、本稿では名詞としての解説が中心)

CEFRレベル目安: B2(中上級)

英語での意味:


  • A group of people in general; people of a certain kind or from a certain place.

  • Often used to refer to ordinary people, or to one’s family/relatives.

日本語での意味:


  • 「人々」「民衆」「家族」「親しい人たち」といった意味です。

  • 特に「folks」と複数形で「両親」「仲間」を指すカジュアルな言い方としても使われます。

  • 「民間の」「民衆の」というニュアンスで、伝統文化や音楽を表す場面にも登場します。

「folk」はこんなときに使われます。たとえば、「民話」(folk tale)、「民謡」(folk song / folk music)など、昔から伝わる文化や、人々の集団を指す際に使われる単語です。また、カジュアルに「my folks」といえば「私の両親」や「私の家族」を指すことがあります。

活用形

名詞の一般的な形は「folk」ですが、口語などで「folks」を使う場合も多いです。


  • 単数形: folk

  • 複数形: folks(くだけた表現で家族や仲間を意味する場合にしばしば用いられる)

他の品詞例


  • 形容詞的用法:「folk music」「folk art」のように「民衆の、民間の」という意味の形容詞的用法があります。


2. 語構成と詳細な意味

「folk」は接頭語や接尾語を特に含まない比較的単純な語形です。

古英語の“folc”を語源とし、「大衆」「民衆」という意味を持ちます。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選


  1. folk music(民謡)

  2. folk tale(民話)

  3. folk tradition(民俗的伝統)

  4. folk wisdom(民間の知恵)

  5. country folk(田舎の人々)

  6. plain folk(普通の人々)

  7. local folk(地元の人々)

  8. old folk(年配の人々・高齢者)

  9. my folks(私の家族 / 両親 / 仲間)

  10. these folk(これらの人々 / この人たち)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語 “folc” → 中英語 “folk” → 現代英語 “folk”


    • 元々「大衆」や「共同体」という意味を表していました。


  • ニュアンス:


    • 「民衆」「普通の人々」といった素朴なイメージを持ちます。

    • 芸術や文化を修飾するときには「伝統・民俗的な」というカジュアルかつ親しみやすい響きを伴います。

    • 「my folks」のようにカジュアルな場面で「家族」「両親」を指すことがあります。


  • どちらかというと日常会話やカジュアル寄りの場面で使われやすいです。文学的・歴史的な文脈では「民衆」「民族」を指すフォーマルな文調でも登場します。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算: 「民衆」をまとめた抽象的な意味で使う場合には不可算的に扱われることもありますが、しばしば「folks」と複数形で具体的な集団として表現することが多いです。

  • 用法:


    • 「the folk」や「the folks」などで「特定の人々」を指示。

    • 「some folks say...」で「いくつかの人々は~と言う」とカジュアルに引用する表現。


  • イディオム:


    • “old folks’ home” (老人ホーム) 「old folks」が「お年寄り」を意味するカジュアル表現。

    • “folks back home” (故郷にいる家族や仲間)


  • フォーマル/カジュアルな特徴:


    • 「民衆」「社会全体」を指す際にはややフォーマルにも使われる。

    • 「my folks」「you folks」などはどちらかと言えばカジュアルな響きが強いです。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (カジュアル)


  1. “I’m going to visit my folks this weekend.”

    (今週末は両親に会いに行くつもりなんだ。)

  2. “Hey folks, how’s everyone doing?”

    (みんな、お元気ですか?)

  3. “Some folks think it’s a great idea, but I’m not so sure.”

    (一部の人々はそれがいい考えだと思っているみたいだけど、私はよくわからないな。)

ビジネスシーンの例文 (ややフォーマル)


  1. “We’ve received feedback from various folk in the community regarding our new policy.”

    (新しい方針に関して、地域のいろいろな方からご意見をいただいています。)

  2. “We aim to collaborate with local folk to expand our market reach.”

    (私たちは地域の方々と協力して、市場の幅を広げたいと思っています。)

  3. “Our event is open to all folk interested in technological innovation.”

    (私たちのイベントは、技術革新に興味のあるすべての人々を対象にしています。)

学術的・文化的文脈での例文


  1. “Folk are at the center of traditional storytelling and oral literature.”

    (民衆は伝統的な物語や口承文学の中心にいます。)

  2. “Folk traditions reflect a community’s history and collective identity.”

    (民俗的な伝統は、コミュニティの歴史と共同体としてのアイデンティティを映し出しています。)

  3. “The study of folk culture often involves examining music, dance, and crafts.”

    (民俗文化の研究では、音楽や舞踊、工芸品などを調査することが多いです。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(synonyms)


  1. people(人々)


    • 最も一般的に「人々」を指す言葉。幅広い文脈で使われる。


  2. public(一般大衆)


    • 公共、社会全体のイメージが強い。


  3. community(コミュニティ/共同体)


    • 地域や趣味、文化を共有する集団を指す場合に多い。


  4. population(人口/住民)


    • 割合や統計情報に言及するときによく使われる。


※「folk」は「素朴さ」「民間性」を伴うニュアンスがあるため、ただの「people」とは少し違います。

反意語(antonyms)


  • 直接的な反意語はあまりありませんが、「elite(エリート)」と対比して使う場合もあります。folk =「一般の人々」、elite =「エリート層」。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /foʊk/(アメリカ英語), /fəʊk/(イギリス英語)

  • アクセント: 数音節語ではないので強勢の位置は明確に固定され、[foʊk] 全体をしっかり発音します。

  • 発音の注意: lの音が入っているようにスペルでは見えますが、実際には /l/ は発音されず「フォーク」のような音になります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: folk は「l」を書き忘れたり、k を抜かしてしまうスペルミスに注意。

  • 発音の間違い: 「l」を発音しそうになりますが、実際にはほぼ発音しません。

  • 同音異義語との混同: 「fork」(フォーク)と音が似ているようで微妙に違うため注意。

  • 資格試験など: TOEIC や英検などでは「folk music」「folk tale」のような熟語表現が出る場合があります。語い問題で登場することもあるので覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “There’s no ‘L’ sound in “folk”—it’s silent like in “half”.” とイメージしておくとよいでしょう。

  • 「my folks = my parents(私の両親)」とよく使われるため、カジュアルなシーンのフレーズとして覚えやすいです。

  • 「民話」や「民謡」など「素朴で人間味のある」というイメージで押さえておくと自然に使い方を思い出しやすくなります。


以上が名詞「folk」の詳細な解説です。人々や民衆、家族などを表す際のニュアンス・用法を押さえ、さまざまな場面で活用できるようにしましょう。

意味のイメージ
folk
意味(1)

《米はしばしば複数形で》(一般の)人々,世人(people)

意味(2)

《話》《one's folks》家族;親族;両親

意味(3)

《古》民族,種族;国民

意味(4)

=folk song

意味(5)

《話》《呼び掛けに用いて》皆さん,お立ち合い

意味(6)

《米はしばしば複数形で》(住所・年齢・境遇などの特殊な)人々

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