元となった辞書の項目
stupid
解説
以下では、形容詞 stupid
をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “stupid” = lacking intelligence or common sense
- 日本語: 「愚かな」「ばかげた」「知恵が足りないように見える」
「stupid」は、「頭が悪い」「考えが足りない」「浅はか」など、ネガティブなニュアンスで用いられる形容詞です。たとえば、人や行動、アイデアが「浅はかだ」「ばかばかしい」という状況で使われます。ただし、相手を直接「stupid」と呼ぶと、かなり失礼・侮辱的になる場合があるため注意が必要です。
品詞・活用形
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 比較級: “stupider” または “more stupid”
- 最上級: “stupidest” または “most stupid”
※形容詞「stupid」の他に、名詞形 “stupidity” (ばかさ、愚かさ) や副詞形 “stupidly” (愚かに) があります。
他品詞の例
- 名詞: “stupidity” (「愚かさ」「ばかさ」)
- 副詞: “stupidly” (「愚かに」)
難易度(CEFRレベル)
- 目安: B1(中級)
よく日常会話などでも出てくる単語ですが、ネガティブな表現のため丁寧度合いには注意が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源となるラテン語: “stupere” (to be numb or astonished) → “stupidus” → 英語で “stupid” に変化
- 接尾語 “-id” は「〜の性質を持つ」のような意味合いを付与することが多い
関連する派生語・類縁語
- “stupidity” (名詞: 愚かさ)
- “stupidly” (副詞: 愚かに)
- “stupor” (名詞: 昏迷状態、ぼう然とする状態)
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- stupid idea(ばかげた考え)
- stupid mistake(愚かなミス/ばかげた間違い)
- look stupid(ばかっぽく見える)
- sound stupid(ばかに聞こえる)
- feel stupid(ばかみたいに感じる)
- a stupid question(ばかげた質問)
- incredibly stupid(信じられないくらい愚かな)
- stupid joke(つまらない・低俗な冗談)
- make a stupid remark(愚かな発言をする)
- do something stupid(ばかなことをする)
3. 語源とニュアンス
語源
ラテン語の “stupere” は「ぼう然とする、驚く」という意味で、それが「頭の働きが停止している」イメージから転じて「愚かさ」を表すようになりました。
使用時のニュアンス・注意点
- 「stupid」は直接的な罵りに近く、強い否定やバカにするニュアンスが含まれます。
- くだけた会話では気軽に使われることがありますが、特に対人関係で使うときは相手に対して失礼になることが多いので注意しましょう。
- 口語寄りですが、カジュアルな文章やスピーチなどでも用いられます。フォーマルな文書では「unwise」や「foolish」などを使うことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、名詞を修飾する用法 (attributive) と補語となる用法 (predicative) の両方で使われます。
- attributive: “He made a stupid comment.”(彼はばかなコメントをした)
- predicative: “That comment was stupid.”(そのコメントはばかだった)
- attributive: “He made a stupid comment.”(彼はばかなコメントをした)
- “stupid” は可算・不可算の区別はなく、形容詞のみです(名詞化するときは “stupidity” という不可算名詞になります)。
- イディオム的に
feel stupid
やlook stupid
などの表現があります。
フォーマル・カジュアルの違い
- カジュアル: “That’s stupid.”
- フォーマル: “That’s unwise/ill-advised.”(直訳的には「賢明ではない」など)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3文)
- “Don’t be stupid. You’ll catch a cold if you go out without a coat.”
(ばかなことはやめなよ。コートなしで外にでたら風邪ひくよ。) - “I can’t believe I made such a stupid mistake on the test.”
(テストであんなばかなミスをしちゃったなんて信じられない。) - “That movie was so stupid; I wish I hadn’t watched it.”
(あの映画、本当にばかばかしかった。見なければよかったよ。)
ビジネスシーンでの例文(3文)
- “I apologize for the stupid oversight in my report. I’ll correct it immediately.”
(レポートでの愚かな見落としをお詫びします。すぐ修正します。) - “Making an assumption based on incomplete data is a stupid approach.”
(不完全なデータに基づいて仮定をするのは、ばかげたアプローチです。) - “It would be stupid to ignore the feedback from our key clients.”
(主要顧客のフィードバックを無視するのは愚策でしょう。)
学術的/フォーマルな文脈での例文(3文)
- “Some critics dismissed the hypothesis as stupid, questioning its methodological approach.”
(一部の批評家は、その仮説を愚かだとして退け、方法論的アプローチに疑問を呈しました。) - “It is considered stupid to rely solely on outdated theories without empirical evidence.”
(実証的な証拠もないまま、時代遅れの理論だけに頼るのは愚かなことだと考えられています。) - “He was criticized for presenting what many deemed a stupid argument in the field.”
(彼は、多くの人々から愚かな主張だとみなされるものを学術の場で発表したことで批判されました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “foolish”(愚かな、軽率な)
- “foolish” は「思慮が浅い」ニュアンス。ややソフトな響き。
- “foolish” は「思慮が浅い」ニュアンス。ややソフトな響き。
- “silly”(ばかばかしい、くだらない)
- かわいらしさや軽さがあり、子どもっぽい感じがある。
- かわいらしさや軽さがあり、子どもっぽい感じがある。
- “unwise”(賢明でない)
- 形式ばった言い方でフォーマル。
- 形式ばった言い方でフォーマル。
- “idiotic”(非常にばかげている)
- “stupid” より強く侮辱的。
- “stupid” より強く侮辱的。
- “dumb”(頭の悪い)
- 口語・スラング寄りで侮辱的。
反意語
- “smart”(賢い)
- “intelligent”(知的な)
- “wise”(賢明な)
- “clever”(利口な、器用な)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈstuː.pɪd/
- アメリカ英語: [ス・トゥー・ピッド] のイメージが近い(/ˈstuː.pɪd/)
- イギリス英語: /ˈstjuː.pɪd/(“st” + “yoo” のように聞こえる場合もある)
- アメリカ英語: [ス・トゥー・ピッド] のイメージが近い(/ˈstuː.pɪd/)
- 第一音節 “stu-” に強勢があります。
- よくある間違い: “stupid” の /uː/ の部分を短く読んでしまったり、つづりを “stuped” と間違えたりする場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “stupid” → “stuped” “stuiped” などのミスに注意。
- “stupid” → “stuped” “stuiped” などのミスに注意。
- 同音異義語との混同
- “stupor” (昏迷状態) などと混同しないようにしましょう。
- “stupor” (昏迷状態) などと混同しないようにしましょう。
- 失礼表現になりやすい
- 直接相手に「You’re stupid!」などというと強い侮辱にあたります。慎重に使うこと。
- 直接相手に「You’re stupid!」などというと強い侮辱にあたります。慎重に使うこと。
- 試験対策
- TOEICや英検などのリスニングで、”stupid” を「失礼・否定的」なニュアンスを強調する単語として出題することもあります。文脈をしっかりと把握する必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源をイメージする:「stupere」という「ぼう然とする」感覚から、「頭が停止している → 思考が浅はか」という流れで覚える。
- スペリング: 「stu」+「pid」。カタカナで書くと「ストゥーピッド」のイメージで覚えると間違えにくいです。
- インパクトのある表現: 多少失礼に聞こえやすいので、使いすぎないことを心がけると、外聞を意識しやすくなり、印象に残りやすいかもしれません。
以上が、形容詞 stupid
についての詳細な解説です。日常でよく使われる単語ではありますが、ネガティブ・攻撃的なニュアンスが含まれるので、使う場面と相手には十分注意してください。
意味のイメージ
意味(1)
(人が)馬鹿な,愚かな
意味(2)
(物事が)面白くない,退屈な
意味(3)
(言葉などが)馬鹿な,愚かな,非常識な