最終更新日:2025/10/27
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元となった辞書の項目

give

動詞

(無償で)〈物〉を与える / 〈物〉を渡す / 〈代金〉を支払う / 《抽象的なことを目的語にして》…を与える,を授ける / 《…に》物を与える,寄付する《to ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: give

品詞: 動詞 (他動詞/自動詞)

意味(英語): To hand something to someone, to allow or grant, to offer, to provide.

意味(日本語): 何かを誰かに渡す、与える、提供する、といった意味です。日常会話で非常によく使われる、基本的な動詞です。「物をあげる」「機会を与える」「スペースを譲る」のように、幅広く使われます。


  • 活用形:


    • 原形: give

    • 三人称単数現在形: gives

    • 現在進行形: giving

    • 過去形: gave

    • 過去分詞形: given


  • 他の品詞例:


    • 名詞形はありませんが、派生形として「giveaway (名詞)」=景品やおまけ、譲り渡すこと などがあります。


  • CEFRレベル目安: A1(超初心者)

    初心者の方がまず最初に覚えるような基礎単語です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 特別な接頭語や接尾語を含まない、英語の基本動詞のひとつです。

詳細な意味


  1. 手渡す・与える

    例: give someone a present (誰かにプレゼントをあげる)

  2. 許可・権利などを与える

    例: give someone permission (誰かに許可を与える)

  3. 情報などを提供する

    例: give details (詳細を伝える)

  4. 感覚・印象を与える

    例: give me a headache (頭痛を起こさせる)

  5. 犠牲・譲歩する(文脈によっては)

    例: The branches gave under the weight of the snow. (枝が雪の重みでたわんだ/折れた)

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. give a hug — ハグをする

  2. give a hand — 手を貸す、手伝う

  3. give a ride — (車などで)送る

  4. give a call — 電話をかける

  5. give a chance — チャンスを与える

  6. give a damn — 気にかける (主に否定文で使われ、ぞんざいな表現)

  7. give permission — 許可を与える

  8. give a reason — 理由を述べる

  9. give evidence — 証拠を提示する

  10. give birth — 出産する


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の giefan (与える) から来ています。ゲルマン系の言語で似たような形が見られます。

  • 歴史的使用: 古くから「授ける」「贈る」という基本的な意味で使われてきました。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 非常に汎用的な動詞なので、文章でも会話でも幅広く使われます。

    • カジュアルにもフォーマルにも使えますが、くだけた場面では「gimme (give me)」という短縮形がよく聞かれます。ただし、フォーマルな文章や場面では使わないように注意しましょう。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞として:

    ほとんどが目的語を伴い、「誰に(間接目的語)、何を(直接目的語)」の形をとります。


    • 例: give [him] [the book]. (彼にその本を渡す)


  2. 自動詞として:

    「折れる・たわむ」などのニュアンスで「give way」「give out」などの句動詞的用法があります。


    • 例: The handle gave (ハンドルが壊れた、折れた)


  3. 構文上のポイント:


    • S + V + (IO) + (DO) の形がよく使われる

    • give up「やめる・あきらめる」など、たくさんの句動詞 (phrasal verbs) があります。


  4. 可算・不可算の区別:

    動詞のためありませんが、名詞形 (giveaway など) では文脈に応じて可算で使われる場合が多いです。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Could you give me a hand with the dishes?”

    (お皿洗いを手伝ってもらえますか?)

  2. “I'm going to give these old clothes to charity.”

    (この古着をチャリティに寄付するつもりです。)

  3. “Give me a minute to finish this email.”

    (このメールを終えるのに少し待ってください。)

ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “We will give you a detailed report by Friday.”

    (金曜日までに詳細な報告書をお渡しします。)

  2. “Could you give me an update on the project status?”

    (プロジェクトの状況を教えていただけますか?)

  3. “Our company decided to give an additional budget for the marketing campaign.”

    (弊社はマーケティングキャンペーンに追加予算を出すことを決定しました。)

学術的な場面での例文 (3つ)


  1. “This study gives new insights into climate change.”

    (この研究は気候変動について新たな洞察を与えてくれます。)

  2. “Her findings give evidence that contradicts previous theories.”

    (彼女の発見はこれまでの理論に反する証拠を示しています。)

  3. “We must give careful consideration to the methodology before proceeding.”

    (進める前に、方法論をじっくり検討する必要があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. provide (提供する)


    • 「必要なものを仕える・用意する」ニュアンス


  2. grant (許可・権利を与える)


    • 法的・公式に何かを認めるときに使われがち


  3. offer (申し出る)


    • 「提案する・申し出る」というニュアンスが強い


  4. hand (手渡す)


    • 「実際に手で渡す」イメージに近い


反意語 (Antonyms)


  1. take (取る)


    • 物を与えるの反対としてよく使われる


  2. withhold (保留する、与えない)


    • 「意図的に与えない」ニュアンスが強い


それぞれ、giveはもっと広範で、日常的にもビジネスでも汎用的に使えます。offerは「申し出る」ニュアンスが、provideは「供給する」ニュアンスが強いです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ɡɪv/

  • アクセント: 音節が1つの短い単語なので、特別なアクセントの移動はありません。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • 両方ともおおむね /ɡɪv/ で違いはほぼありません。


  • よくある間違い:


    • /ɡiv/ のように長く伸ばさないことに注意(「ギーヴ」ではなく「ギヴ」に近い発音)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「giev」や「giv」などと間違わないように気をつけましょう。

  2. 同音異義語 との混同: “give”と同音異義語は実質的にはありませんが、 “gift”と誤用しないように注意してください。

  3. 句動詞の使い分け:


    • give up (諦める/やめる)

    • give in (屈服する)

    • give out (配る、尽きる)

      など、様々な意味を持つので文脈での違いも学習しましょう。


  4. 試験対策:

    TOEICなどでは、ビジネスシーンの例文(“give a presentation”, “give a speech”など)がよく出題される傾向があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「G + ive」 = 「ジブ」くらいの音を意識すると覚えやすいかもしれません。“give”はとても短い単語なので発音も簡単です。

  • 「与える」「渡す」といえば “give” というイメージをはっきり頭に置いておきましょう。

  • 「自分以外の人に向けて物や何かを移動させる」動きや場面をイメージすると覚えやすいです。

「give」は日常生活でもビジネスでも必須の動詞です。多彩な意味を持つので、どんどん口に出して使いながら覚えると定着しやすい単語です。ぜひ会話の中で積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
give
意味(1)

(無償で)〈物〉‘を'与える,あげる,贈る,提供する

意味(2)

〈物〉‘を'渡す,手渡す(hand over)

意味(3)

〈代金〉‘を'支払う

意味(4)

give+〈間〉+〈直〉》…‘に'〈体の一部〉‘を'差し出す

意味(5)

…‘を'供給する;…‘を'生ずる,もたらす

意味(6)

〈数量・兆候など〉‘を'示す

意味(7)

(…に)〈努力・注意など〉‘を'向ける,注ぐ《++to+

意味(8)

give++todo》…‘に'(…)させる

意味(9)

(…に)物を与える,寄付する《+to+

意味(10)

力に屈する,妥協する

意味(11)

(力を受けて)へこむ,たわむ;つぶれる

意味(12)

(材料などの)弾力性;(性格などの)順応性,協調性

意味(13)

《抽象的なことを目的語にして》…‘を'与える,授ける,出す

意味(14)

《特に短い動作を表す名詞を目的語にしてgive a~の形で》…する

意味(15)

〈会など〉‘を'催す,開く;〈劇など〉‘を'上演する

意味(16)

(…のために)…‘を'ささげる《++for(to)+

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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