最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

dead

形容詞

死んだ,死んでいる / 生命を持っていない / 死んだような;(死んだように)無感覚な / 効力を失った / 活動していない,働いていない,通用していない(no longer active) / 《名詞の前にのみ用いて》全くの,完全な(complete) / (色が)さえない;(音が)鈍い / 《補語にのみ用いて》《話》疲れきった;(…で)疲れ果てた《+from+名》 / 《話》絶対に,完全に(completely) / (動作・行動などの停止について)ぱったり,突然 / 《話》まっすぐに(straight) / (暗さ・寒さなどの)最中,まっただ中《+of+名》

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彼は裏庭で死んだ鳥を見つけた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: dead

品詞: 形容詞 (主に “死んでいる/生命がない” という意味)

活用形: 原級 “dead” / 比較級 “deader” / 最上級 “deadest”

(ただし “deader”“deadest” はあまり日常使用されません)

英語での意味: “no longer alive,” “not working or functioning,”

日本語での意味: 「死んでいる」「動かない」「機能していない」など

「人や動物が生命を失っている状態」を表すときに使うほか、「機械などが動作しない」「静止している」場合など、比喩的にも多用される形容詞です。感覚としては「まったく機能していない」「完全に~な状態」というニュアンスが含まれることが多いです。

CEFRレベル: A2(初級)~B1(中級)

・A2:初級レベルの英語学習者も「dead(死亡している)」という単語の基本的な意味は習得する

・B1:比較的幅広い文脈で、比喩的な使い方(“dead battery” など)にも対応できるようになる

“dead” はもともと形容詞ですが、副詞的に使われる表現(“dead right”「まったく正しい」など)も存在します。また、名詞 “death”(死)、動詞 “die”(死ぬ)、形容詞 “deadly”(致命的な)といった関連語も押さえておくと理解が深まります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “dead”


    • 古英語 “dēad” に由来するとされ、もともと「命がない状態」を指します。


  • 接頭語や接尾語による大きな変化はありませんが、関連語として “deadly” (形容詞・副詞) や “deadness” (名詞) などがあります。

詳細な意味


  1. 死んでいる


    • 生物が生命を失った状態を指す。


  2. 機能していない / 動かない


    • 機械や装置などが電源切れ、故障などで動作しない状態を指すことがある。


  3. 静まり返っている / 活気がない


    • 比喩的に「活気がまったくない」「沈黙している」などの状態。


  4. 完全に~な状態 (副詞的・強調表現)


    • “dead sure”「絶対に確信している」、 “dead wrong”「完全に間違っている」など。


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. dead body (死体)

  2. dead battery (電池切れ)

  3. dead end (行き止まり)

  4. dead silence (完全な沈黙)

  5. drop dead (突然死ぬ / 「くたばれ」のスラング的表現もあり注意)

  6. dead center (ど真ん中)

  7. dead set on 〜 (〜に対して断固としている)

  8. dead of night (夜中の真っ暗な時間)

  9. dead calm (凪 / 波風がまったくない海など)

  10. dead giveaway (一目瞭然の証拠 / バレバレの手掛かり)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語 “dēad” が起源。さらにゲルマン系の言語にさかのぼります。

  • 歴史的な使われ方: 最初は「生命活動の停止」を直接意味する言葉として使われていましたが、そこから転じて「まったく機能しない」「沈黙している」など多面的に使われるようになりました。

  • 使用時の注意点: “dead” という言葉は、生き物に関する文脈では直接的・生々しい表現になることがあるため、やや強い響きを持ちます。遺族や当事者がいる場面では慎重に使う必要があります。

  • フォーマル/カジュアル: 文章でも会話でも使われますが、「死」が絡むため場面によっては不快感を与えるおそれがあります。比喩的に使う場合(“I’m dead tired” など)はくだけた会話で頻出します。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞として:


    • 述語や名詞を修飾する形で使われる。

      例) “He is dead.” (彼は死んでいる)

      “That phone is dead.” (あの電話は使えない/電池切れ)


  2. 副詞的な使い方:


    • 「完全に/とても」の強調表現として、口語で使われることがある。

      例) “I’m dead serious.” (冗談抜きだよ / 本気だよ)


  3. 名詞としての使い方:


    • 直訳すると「死者」。The ~ などと定冠詞をつけて集合的に使う場合がある。

      例) “the dead” (死者たち)


  4. 可算/不可算の区別:


    • 形容詞として使う場合は可算・不可算の区別の問題はありませんが、名詞 “the dead” は集合名詞として扱われ、複数形にはしないのが一般的です。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “My phone’s dead! Can I borrow your charger?”

    (私のスマホ、電池切れ! 充電器貸してもらえる?)


  2. “I’m dead tired after that long hike.”

    (長いハイキングの後で、もうヘトヘトだよ。)


  3. “The battery in my watch went dead last night.”

    (昨日の夜に腕時計の電池が切れちゃった。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “The conference room was dead silent when the CEO entered.”

    (CEO が入ってきたとき、会議室は水を打ったように静まり返っていた。)


  2. “Sorry, my phone died during the meeting, so I missed your call.”

    (すみません、会議中に携帯の電池が切れてしまい、あなたの電話を逃してしまいました。)


  3. “We hit a dead end in the negotiations and had to postpone the deal.”

    (交渉が行き詰まり、取引を延期せざるを得ませんでした。)


学術的な文脈での例文


  1. “The data was collected from dead cells to analyze post-mortem changes.”

    (死んだ細胞からデータを収集し、死後の変化を分析した。)


  2. “Researchers must ensure that test organisms are properly disposed of once they’re dead.”

    (研究者は実験対象の生物が死亡した後、適切に処分しなければならない。)


  3. “The fossil remains provided evidence of dead organisms from millions of years ago.”

    (その化石は数百万年前に生きていた生物が死んだ後の証拠を提供していた。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “deceased” (死亡した)


    • 主に人の死亡に対してややフォーマルに使われる。


  2. “lifeless” (生命のない)


    • 生物・物体ともに使えるが、やや文語的。


  3. “inanimate” (無生物の、生命のない)


    • 元から生命がない物体についても用いられる学術的表現。


  4. “non-functional” (機能しない)


    • 機械などが動作しないことをフォーマル・技術的に示す。


反意語 (Antonyms)


  1. “alive” (生きている)

  2. “living” (生きている)

  3. “active” (活動的な)

“dead” は感情的・直接的な響きが強いのに対して、”deceased” はフォーマルで礼儀正しい表現です。機械的不調を表すときには “broken” や “out of order” なども使いますが、これらは “dead” よりも具体的な故障状態を表している印象があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ded/

  • アメリカ英語 / イギリス英語 共通でほぼ同じ発音です。

  • “d” の音から始まり、母音は「エ」のように短く、子音 “d” で終わります。

  • 強勢: 主に頭にストレスが置かれ、/ded/ と一拍で発音されます。

  • よくある間違い: 母音を「イー」のように長く伸ばしたり(“deed” のように発音してしまう)、末尾に “th” をつけて “death” にしてしまう混同。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “ded” と書いてしまうミスが時々見られます。

  • 形が似ている単語: “death” (名詞), “die” (動詞), “deadly” (形容詞) などとの混同。スペリングも意味も異なるので注意。

  • TOEIC・英検など: 日常会話や文章の中で「機能しない」「出力が出ない」という文脈で “dead” が使われる問題が出ることがあります。イディオムとして “dead end” や “drop dead” などが出題される場合もあるので、慣用表現として覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「エッと短い音で“デド”のように発音する」とイメージすると綴りと音が一致しやすいです。

  • 「死に関連する」という強い意味を軸に、「完全に/絶対に」という比喩的な使い方が広がっていると覚えると、応用がききます。

  • “die” → “dead” → “death” と派生形をセットで覚えておくと、単語のつながりが理解しやすいでしょう。

  • 「スマホが死ぬ(flat battery)」など、日常生活でこまめに意識して使ってみると定着しやすくなります。

以上が形容詞 “dead” の詳細解説になります。英語の学習で理解を深める際の参考になれば幸いです。

意味のイメージ
dead
意味(1)

生命を持っていない

意味(2)

死んだような;(死んだように)無感覚な

意味(3)

効力を失った

意味(4)

《名詞の前にのみ用いて》全くの,完全な(complete)

意味(5)

(色が)さえない;(音が)鈍い

意味(6)

《補語にのみ用いて》《話》疲れきった;(…で)疲れ果てた《+from+

意味(7)

《話》絶対に,完全に(completely)

意味(8)

(動作・行動などの停止について)ぱったり,突然

意味(9)

《話》まっすぐに(straight)

意味(10)

(暗さ・寒さなどの)最中,まっただ中《+of+

意味(11)

死んだ,死んでいる

意味(12)

活動していない,働いていない,通用していない(no longer active)

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