coat

1. 基本情報と概要

単語: coat

品詞: 名詞 (可算名詞)

英語での意味: A coat is a piece of clothing worn over other clothes for warmth or protection.

日本語での意味: コートは、寒さや雨・風などから身を守るために服の上に着る衣服のことです。

「寒いときや外出するときに着る、暖かい上着です。雨を防いだり、ファッションアイテムにもなります。」

活用形:

• 単数形: coat
  


• 複数形: coats
  

他の品詞形:

• 動詞: たとえば “to coat (something) with paint”（何かを塗料で覆う）など、他動詞として使われる形が存在します。
  


• 名詞形としては「raincoat」「overcoat」のように、派生的に “〜coat” として単語が作られています。

CEFRレベルの目安: A2（初級）

A2レベルの学習者が日常で「コート」「上着」という単語を少し詳しく理解するときに使われる頻度の単語です。

2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹

• 「coat」という単語は、接頭語や接尾語が付いて成立したわけではなく、一語として存在しています。

他の単語との関連性（派生語や類縁語）

• Overcoat（オーバーコート）: より長くて暖かいコート
  


• Raincoat（レインコート）: 防水処理がされ、雨を防ぐためのコート
  


• Coating（塗装/表面処理）: 表面を覆うこと、またはその層
  


• Coat of arms（紋章）: 家系や組織の紋章

よく使われるコロケーション例（10個）

1. put on a coat（コートを着る）
   


2. take off your coat（コートを脱ぐ）
   


3. a warm winter coat（暖かい冬用コート）
   


4. a heavy coat（厚手のコート）
   


5. a light coat（薄手のコート）
   


6. a fur coat（毛皮のコート）
   


7. coat rack（コート掛け）
   


8. coat pocket（コートのポケット）
   


9. coat hanger（コート用ハンガー）
   


10. button up your coat（コートのボタンをかける）

3. 語源とニュアンス

語源

• 「coat」はフランス語の “cote” に由来し、古フランス語を経て英語に取り入れられました。
  


• 元々は「短い上着」「チュニック」などを指していたと考えられています。

ニュアンス・使用時の注意点

• 基本的にはカジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで使われる単語です。
  


• 天候や防寒対策など機能面が強調される一方、ファッションアイテムを指すこともあります。
  


• 「塗装する」「覆う」という動詞の “coat” も、「層を与える」というニュアンスを持ちます。

4. 文法的な特徴と構文

• 名詞（可算名詞）として使われる場合：
  
  
  
  • 常に単数・複数を区別し、必要に応じて “a coat” や “two coats” のように使います。
    
  
  


• 動詞として使う場合（to coat something）：他動詞扱いになり、目的語を伴って「〜を覆う、塗る」という意味を表します。

一般的な構文例

• “I need to buy a new coat for winter.”
  


• “She coated the cake with icing.”

イディオムやフレーズ

• 「coat of arms」: 家紋や紋章
  


• 「turncoat」: 裏切り者（比喩的に「コートを裏返す」という発想）
  

5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的文脈のそれぞれで3つずつ例文を示します。

日常会話での例文

1. “Could you grab my coat from the closet?”

   
   
   • 「クローゼットから私のコートを取ってきてもらえますか？」
   
   



2. “It’s chilly outside, so don’t forget your coat.”

   
   
   • 「外は肌寒いから、コートを忘れないでね。」
   
   



3. “I love your new coat! Where did you buy it?”

   
   
   • 「その新しいコート素敵だね！どこで買ったの？」
   
   

ビジネスシーンでの例文

1. “Please hang your coat on the rack before the meeting.”

   
   
   • 「会議の前にコートはラックに掛けてください。」
   
   



2. “We offer complimentary coat check services at the event.”

   
   
   • 「当イベントでは無料のコート預かりサービスを行っています。」
   
   



3. “In the winter, business attire often includes a formal overcoat.”

   
   
   • 「冬のビジネスウェアには、よくフォーマルなオーバーコートが含まれます。」
   
   

学術的・専門的文脈での例文

1. “A polar bear’s thick coat provides insulation in extreme arctic conditions.”

   
   
   • 「ホッキョクグマの厚い毛皮は、極寒の北極環境で断熱効果を発揮します。」
   
   



2. “The paint requires two coats for optimal coverage.”

   
   
   • 「その塗料は十分に覆うために2回塗りが必要です。」
   
   



3. “Researchers examined the animal’s coat to determine its health status.”

   
   
   • 「研究者たちは動物の被毛を調べて、その健康状態を判定しました。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. jacket（ジャケット）
   
   
   
   • より短めで、通常はウエストまでの長さ。フォーマル・カジュアルどちらも可。
     
   
   


2. overcoat（オーバーコート）
   
   
   
   • 長めで厚手、冬の防寒着。フォーマルな印象がある。
     
   
   


3. cloak（クローク）
   
   
   
   • 袖のないマント状の外套。より古風またはファンタジーなイメージ。
     
   
   


4. parka（パーカ）
   
   
   
   • フード付きの防寒着。スポーティな印象。
     
   
   

反意語 (Antonyms)

• 明確な反意語はありませんが、軽装や夏服を表すような “T-shirt” や “tank top” は対照的です。

類義語を使い分ける際のポイントとして、丈の長さ・防寒度・フォーマル度・ファッション性などで区別します。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号(IPA): /koʊt/ (アメリカ英語), /kəʊt/ (イギリス英語)
  


• アクセントは「coat」の1音節のみなので、特に「co」の部分をはっきり発音します。
  


• アメリカ英語では「コウト」のように、口を縦に少し広げつつ “oʊ” と発音。
  


• イギリス英語では「カウ（またはコウ）ト」に近い “əʊ” の発音になります。
  


• つづりの “oa” は /oʊ/ または /əʊ/ と発音し、日本人学習者は「オー」ではなく微妙な二重母音を意識することが大切です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “coot” と書いてしまうことがあるが、 “coot” は水鳥の一種なので注意。
  


• 同音異義語との混同: “coat” と “quote” は見た目が似た別単語。発音も微妙に違う。
  


• TOEIC・英検では、衣類を表す単語として出題される場合があるため、コロケーション（put on / take offなど）とあわせて覚えておくと便利です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “コート”の語感から日本語にも取り入れられているため、イメージしやすい単語。
  


• スペリングは「c + oa + t」と3つのパートで覚えておくとよいです。
  


• “coat” は「覆うもの」というコアイメージを持ち、塗装 (coat of paint) も「層を覆う」という覚え方でリンクさせると知識が広がります。
  


• 日本語の「コート」も同音なので、日常ですぐ使えます。外に出かける前に “Don’t forget your coat!” と言われる状況を思い浮かべましょう。

以上が、名詞 “coat” の詳細な解説です。気温や天候に応じて使い分ける機会が多い単語なので、コロケーションや活用例と合わせて覚えてみてください。