元となった辞書の項目
appearance
解説
1. 基本情報と概要
単語: appearance
品詞: 名詞 (countable, 不可算的な文脈でも使われる場合あり)
CEFRレベル: B1 (中級)
- 直感的で理解しやすいが、やや抽象的な意味合いも含むため、中級レベルに位置づけられます。
意味 (英語)
- The way that someone or something looks.
- The act or event of someone arriving or showing up somewhere.
- An outward impression or aspect of a situation.
意味 (日本語)
- 人や物ごとの「見た目」、「外観」。
- 誰かが登場すること、出現すること。
- 物事の表面的な様子や印象。
「appearance」という単語は、「見た目」や「現れ方」、「外から見た印象」というようなニュアンスで使われます。人の見た目を指すとき、あるいは突然と言っていいほど何かが表に出てきた(登場した)状況などを説明するときに用いられます。
活用形
- 名詞なので、動詞のように時制による変化はありません。
- 複数形は “appearances” ですが、単数形で使われることが多いです。
他の品詞になった場合の例
- 動詞形: “appear” (現れる、出現する)
- 形容詞形: “apparent” (明らかな)
- 副詞形: “apparently” (見たところは、どうやら)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- appear (動詞: 現れる) + -ance (名詞を作る接尾語)
- “-ance” は「状態」「行為」「結果」などを表す名詞を作り出す働きをします。
関連する派生語・類縁語
- appear (動詞): 現れる
- disappear (動詞): 姿を消す
- apparent (形容詞): 明らかな
- apparently (副詞): 見たところは
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- make an appearance
- (日本語) 顔を出す、登場する
- (日本語) 顔を出す、登場する
- physical appearance
- (日本語) 身体的な見た目
- (日本語) 身体的な見た目
- outward appearance
- (日本語) 外面的な外観
- (日本語) 外面的な外観
- appearance fee
- (日本語) 出演料、登場の報酬
- (日本語) 出演料、登場の報酬
- create an appearance of …
- (日本語) …のような印象を与える
- (日本語) …のような印象を与える
- keep up appearances
- (日本語) 体裁を保つ
- (日本語) 体裁を保つ
- change one’s appearance
- (日本語) 見た目を変える
- (日本語) 見た目を変える
- an appearance in court
- (日本語) 出廷
- (日本語) 出廷
- first appearance
- (日本語) 初登場
- (日本語) 初登場
- deceptive appearance
- (日本語) 見かけが紛らわしい
3. 語源とニュアンス
語源
- 「appearance」は、フランス語 apparence または 中期ラテン語 apparentia(現れること、明らかになること)に由来します。さらに遡ると、ラテン語 appārēre(明らかに見える、姿を現す)から派生しています。
ニュアンス
- 「appearance」は「見た目」「外見」や「突然の登場」を強調しており、中立的なニュアンスですが、時に他者が受け取る印象を意識した表現としても使われます。
- フォーマルな文脈でもカジュアルな文脈でも使われますが、人の外見や第一印象について話すときはカジュアルな場面で使われることが多いです。
- 「突然舞台に登場する」「会議に少しの間姿を見せる」など行事的な登場にも使われるため、ビジネスや公式の状況でも幅広く使用可能です。
4. 文法的な特徴と構文
可算/不可算:
- 多くの場合は可算名詞として扱われる (“an appearance,” “two appearances”)。
- ただし、「外観・見た目」の抽象的な意味で使う場合、文脈によっては不可算扱いされることもあります。
- 多くの場合は可算名詞として扱われる (“an appearance,” “two appearances”)。
一般的な構文例:
- “The appearance of 〜” 「〜の登場/出現」
- “One’s appearance” 「(人)の外見」
- “In appearance” 「見たところ」
- “The appearance of 〜” 「〜の登場/出現」
イディオム:
- “keep up appearances” (周囲にいい印象を与えるために外面を取り繕う)
- “to all appearances” (見たところでは、外見上は)
- “keep up appearances” (周囲にいい印象を与えるために外面を取り繕う)
フォーマル/カジュアルの使い分け:
- 「外見」という意味では比較的カジュアル。
- 「公に現れる」「会議に出席する」などの少しフォーマルな文脈でも使用される。
- 「外見」という意味では比較的カジュアル。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I think her new hairstyle really changes her appearance.”
- (日本語) 「彼女の新しいヘアスタイルは、本当に見た目の印象を変えると思うよ。」
- “Don’t judge a book by its cover; a person’s appearance can be quite misleading.”
- (日本語) 「見た目で人を判断しちゃだめだよ。外見は当てにならないことが多いから。」
- “He made an appearance at the party just to say hello.”
- (日本語) 「彼は挨拶だけするために、パーティーにちょっとだけ顔を出したよ。」
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “The CEO’s appearance at the conference drew a lot of attention.”
- (日本語) 「CEOの会議への登場は多くの注目を集めました。」
- “Professional appearance can influence a client’s first impression.”
- (日本語) 「プロらしい身だしなみは、クライアントの第一印象に影響することがあります。」
- “He made his first appearance as the new team leader yesterday.”
- (日本語) 「彼は昨日、新しいチームリーダーとして初めて姿を見せました。」
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “The appearance of new species in this region suggests a significant environmental shift.”
- (日本語) 「この地域での新種の出現は、大きな環境変化を示唆しています。」
- “The sudden appearance of antibiotic-resistant bacteria poses a serious threat.”
- (日本語) 「抗生物質に耐性を持つ細菌の突然の出現は、深刻な脅威を引き起こしています。」
- “In his study, he discusses the appearance of symbolic language in early civilizations.”
- (日本語) 「彼の研究では、初期文明における象徴的な言語の出現について論じています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “look” (日本語: 見た目)
- カジュアルで口語的に使いやすい。「appearance」よりもさらに直接的に「見た目」を指す。
- カジュアルで口語的に使いやすい。「appearance」よりもさらに直接的に「見た目」を指す。
- “aspect” (日本語: 側面、様子)
- もう少しフォーマルで抽象的な意味にも使われ、「多面的な視点」というニュアンスがある。
- もう少しフォーマルで抽象的な意味にも使われ、「多面的な視点」というニュアンスがある。
- “image” (日本語: イメージ、映像)
- 「appearance」と似ているが、より「心に抱く像」「ブランドイメージ」のように抽象度が高い。
反意語
- “disappearance” (日本語: 消失、消滅)
- 「appearance」の「現れる」とは逆に「消える」「姿を消す」という意味。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /əˈpɪərəns/ (英), /əˈpɪr.əns/ (米)
- アクセントの位置は「-pear-」の部分「ピア」(英)、「ピル」(米)に。
- イギリス英語: ə-piə-rəns
- アメリカ英語: ə-pir-əns
- イギリス英語: ə-piə-rəns
- よくある間違いとして、“apperance” のように “a” と “e” を入れ替えてスペルミスすることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “appearance” は “a-p-p-e-a-r-a-n-c-e” と “p” と “a” が2回ずつ出てきます。混同しやすいので注意。
- “appearance” は “a-p-p-e-a-r-a-n-c-e” と “p” と “a” が2回ずつ出てきます。混同しやすいので注意。
- 同音異義語との混同
- “appearance” と同音異義語は特にありませんが、類似スペルの “apparent” と混在しがちです。
- “appearance” と同音異義語は特にありませんが、類似スペルの “apparent” と混在しがちです。
- 試験対策
- TOEICや英検などでも「外見」「出現」などの意味を問う語彙問題として出題される可能性があります。コロケーションや文脈を整理しておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- appear + -ance = 現れる(appear) → 現れた状態(appearance)
- スペルのポイントは “appear” の綴りが入っていることを意識すると覚えやすいです。
- イメージとしては、人がステージの幕から姿を見せるシーンを想像すると、単語のコアイメージ(登場する・見た目が見える)がつかみやすくなります。
- 語尾の “-ance” は「状態・行為・結果」を表す名詞形ということを他の単語 (performance, attendance など) と関連づけると覚えやすいでしょう。
これで名詞 “appearance” の詳細な解説は以上です。見た目や登場といった多面的な意味、コロケーションなどをきちんと押さえることで、自然な英語表現ができるようになります。ぜひ日常会話からビジネスシーンまで、さまざまな場面で使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉現れること,出現;出演,出廷;出版,発刊
意味(2)
〈U〉〈C〉外観,見かけ,風さい(outward look)
意味(3)
《複数形で》形勢, 状況