scorecard
1. 基本情報と概要
英単語: scorecard
品詞: 名詞 (countable noun)
英語の意味: A card or document used to record and keep track of scores (especially in sports or competitions).
日本語の意味: スコア(得点)や結果を記入するカード、もしくはそれを記録するための用紙・書類のこと。スポーツ競技やゲーム、ビジネスの業績評価など、さまざまな場面で成果を数値化して一覧にまとめる際に用いられます。
「scorecard」という単語は、「得点を記録するためのカード」という意味合いが基本ですが、ビジネスシーンでは「バランス・スコアカード(Balanced Scorecard)」のように組織のパフォーマンスを評価する概念としてもよく使われます。日常会話よりはスポーツやビジネスの文脈で聞くことが多い単語です。
活用形
- 単数形: scorecard
- 複数形: scorecards
この語は名詞として使われることがほとんどで、形容詞・動詞などの別の品詞への派生は一般的ではありません。
CEFRレベル(目安)
- B2(中上級)
スポーツやビジネス関連の英語に触れる機会がある人なら、接するレベルの語です。日常会話の中ではめったに出てきませんが、少し専門的な文書や会議、評価制度関連で使用されることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- score: 得点やポイントのこと
- card: 記入用のカードや紙片を意味する語
この2つが合わさってできた合成語(複合名詞)です。「score + card」で「得点をつけるカード」という分かりやすい構成になっています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “fill out a scorecard”
(スコアカードに記入する) - “golf scorecard”
(ゴルフのスコアカード) - “bowling scorecard”
(ボウリングのスコアカード) - “balanced scorecard”
(バランス・スコアカード:企業の業績評価手法) - “scorecard analysis”
(スコアカード分析) - “update the scorecard”
(スコアカードを更新する) - “review the scorecard”
(スコアカードを見直す/確認する) - “performance scorecard”
(パフォーマンス・スコアカード) - “scorecard metrics”
(スコアカードの指標) - “final scorecard”
(最終スコアカード)
3. 語源とニュアンス
語源としては、英語の “score” と “card” がそのまま合わさった合成語で、歴史的にも「スポーツやゲームでの得点を記録する紙片」を指す用途から広がってきました。ビジネスの文脈では、「企業の業績評価やパフォーマンス指標をまとめたシート」の意味合いでも使われます。
- スポーツでの使用: 競技の得点をつけるために、「試合経過を管理する」イメージ
- ビジネスでの使用: 客観的な数値目標や評価指標を集約して管理するイメージ
形式的・フォーマルな文脈でも使われますが、ビジネスでもカジュアルなワードとして取り入れられる場面も多いです。口語よりも文書やツールの名称として使うことが多い単語です。
4. 文法的な特徴と構文
scorecard は 可算名詞 (countable noun) です。具体的な「カード」や「表」を指すので、単数・複数形による使い分けに注意してください。
- A scorecard は「1枚のスコアカード」
- Scorecards は「複数のスコアカード」の意味
一般的な構文やイディオム
- “to keep a scorecard” (スコアカードをつける)
- “to hand out a scorecard” (スコアカードを配る)
- “the final scorecard showed…” (最終のスコアカードは~となった)
フォーマル/ビジネスシーンから日常会話の中でも、スポーツの文脈なら比較的カジュアルに使えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Let’s fill out the scorecard before we start playing golf.”
(ゴルフを始める前にスコアカードを記入しよう。) - “I forgot my bowling scorecard at the counter!”
(ボウリングのスコアカードをカウンターに置き忘れちゃった!) - “Could you pass me a new scorecard? I made a mistake on this one.”
(スコアカードをもう一枚取ってもらえますか?こっちは間違えて書いちゃって。)
ビジネスでの例文
- “We use a balanced scorecard approach to measure company performance.”
(当社ではバランス・スコアカード方式を用いて、会社の業績を測定しています。) - “Please update the project scorecard with the latest numbers.”
(最新の数字でプロジェクトのスコアカードを更新してください。) - “In our next meeting, we will review the sales scorecard and discuss improvements.”
(次の会議で、営業用スコアカードを確認し、改善点について話し合います。)
学術的な文脈での例文
- “The balanced scorecard framework is widely studied in management research.”
(バランス・スコアカードのフレームワークは経営学の研究で広く研究されています。) - “Academic literature suggests that a robust scorecard can drive better strategic decisions.”
(学術文献によれば、しっかりとしたスコアカードはより良い戦略的意思決定につながるとされています。) - “We analyzed the scorecard data to find correlations between KPIs.”
(私たちはスコアカードのデータを分析し、重要業績指標同士の相関を探りました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- tally sheet(集計表)
スコアやポイントを集計する用紙。ただしスポーツ以外でも集計に使われる場合がある。 - score sheet(スコアシート)
「scorecard」とほぼ同じように使われるが、“card” ほど小さなカードを指すニュアンスには限定されない。 - record sheet(記録用紙)
得点に限らず、さまざまな記録をつける用紙。より広義。
反意語
明確な反意語はありませんが、「空白の紙(blank paper)」のように「スコアの記録がない紙」として対比的に示す場合はあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (米音): /ˈskɔːr.kɑːrd/
- IPA (英音): /ˈskɔː.kɑːd/
アクセント位置: 最初の “score” の部分の母音に強勢が置かれます。
アメリカ英語では “スコー(r)カード” のように “r” をしっかり発音しますが、イギリス英語では “スコー(k)aad” のように “r” を弱く発音(あるいは発音しない)ります。
よくある発音の間違い
- “score” を “skor” (オーの音が短くなる) と発音してしまう。
- “card” の “ar” 部分を曖昧にしてしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “score” と “card” の間に不要なハイフンを入れたり、スペルを “scorecad” などと間違うミスに注意。
- 同音異義語との混同: “score” は動詞(得点する)や名詞(得点)としても使うため、文脈をしっかり把握すること。
- 試験対策: TOEICや英検ではビジネス文書、またはスポーツ関連の文章中に登場する可能性があります。特にビジネスシーンでは “balanced scorecard” とセットで覚えておくと出題対策にもなります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「スコアとカード」 という組み合わせがそのまま意味を表すので、想像しやすいです。視覚的に「カードにスコアを書き込む」イメージを持つと覚えやすいでしょう。
- ビジネス用語として 「バランス・スコアカード」を頻繁に目にする場合も多いので、そこから “scorecard = 成績表・業績表” として連想すると使い方を思い出しやすくなります。
- スペルを覚える際は “score + card” の順番を意識するとミスを減らせます。
以上が “scorecard” の詳細な解説です。スポーツ、ビジネス、学術の場面など幅広く使われる便利な単語なので、ぜひ活用してみてください。
得点表,採点表