最終更新日:2024/06/17

世界の多くの地域で、淡水が乏しくなってきています。

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Fresh water is becoming scarce in many parts of the world.

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元となった辞書の項目

scarce

形容詞

乏しい / 不足した / まれな

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世界の多くの地域で、淡水が乏しくなってきています。

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解説

以下では、形容詞 “scarce” をできるだけ詳しく解説していきます。学習者の方に伝わりやすいように、日本語を中心にまとめています。ご参考になれば幸いです。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “scarce” = “not enough in quantity”, “hard to find”

  • 日本語: 「不足している」「乏しい」「めったにない」「希少な」

    → たとえば資源や食料が足りないときに「scarce」を使います。数が少なく手に入れにくい、そういうニュアンスの単語です。

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形

形容詞なので、比較級や最上級で変化することがあります。


  • 原級: scarce

  • 比較級: scarcer (例: Water is scarcer in this region.)

  • 最上級: scarcest (例: This is the scarcest material in the market.)

他の品詞形


  • 副詞: scarcely (「ほとんど〜ない」という意味)

    例: I could scarcely believe my eyes.(目を疑うほど信じられなかった)

  • 名詞: scarcity (「不足」「欠乏」「希少性」)

    例: the scarcity of resources(資源の不足)

CEFRレベルの目安


  • “scarce” は、B2(中上級)レベルあたりの単語として扱われることが多いです。

    B2:中上級…会話や文章で幅広い話題をこなすことができるレベル。抽象的な内容、やや専門的な内容にも対応できる。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “scarce” は、はっきりとした接頭語や接尾語はない比較的短い語です。

  • 語幹 “scarce” の部分自体に「不足している、乏しい」という意味が含まれています。

派生語や類縁語


  • scarcity (名詞)「不足、欠乏」

  • scarcely (副詞)「ほとんど〜ない」,「辛うじて」

よく使われるコロケーション(10個)


  1. scarce resources(乏しい資源)

  2. water is scarce(水が不足している)

  3. food becomes scarce(食料が乏しくなる)

  4. scarce supply(不足している供給)

  5. scarce evidence(乏しい証拠)

  6. make oneself scarce(その場を離れる[スラング的表現])

  7. jobs are scarce(仕事が乏しい)

  8. at a scarce time(物資が不足している時期に)

  9. a scarce commodity(希少な商品)

  10. when opportunities are scarce(機会が乏しいとき)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “scarce” は古フランス語 “escharse” や “escars” から来ており、「不足している」「乏しい」という意味を持つ言葉でした。その後、中英語に取り入れられ、今の形になりました。

歴史的用法


  • 古くから、「物資などがあまりない状態」を指すときに使われてきました。現代でも、資源・食料などが不足している場合に頻繁に用いられます。

ニュアンス・使用時の注意


  • “scarce” は「めったにない」というニュアンスを含むこともあり、「レア」(rare) と似た意味で使われる場合があります。

  • 現在ではカジュアルからフォーマルまで幅広く使用されますが、特にフォーマルな文書や報道などで「資源不足」を表すのに使われることが多いです。

  • カジュアルな会話表現として “make oneself scarce” は「姿を消す」「立ち去る」というイディオム的表現で、少しくだけた感じで用いられます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • “scarce” は形容詞として名詞を修飾します。

    例: “Scarce water supplies are a major concern.”

  • 「be動詞 + scarce」や「become + scarce」の形もよく使われます。

    例: “Water is scarce in this region.”

イディオム


  • “make oneself scarce” = その場から逃げる・立ち去る(主に口語)

    例: “I heard he was in trouble, so he made himself scarce before the police arrived.”

可算・不可算の区別


  • “scarce” 自体は形容詞なので可算・不可算はありませんが、修飾する名詞によって使われ方が変わります (resource など可算の場合、water など不可算の場合、いずれも形容詞としては問題ありません)。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I can’t find fresh fruit; it’s been scarce at the market lately.”

    (新鮮な果物が見当たらないんだ。最近市場で不足してるみたい。)

  2. “When money is scarce, we need to be more careful with our spending.”

    (お金に余裕がないときは、支出にもっと気をつけないとね。)

  3. “Let’s leave early; parking spaces get scarce after noon.”

    (早めに行こう。正午過ぎると駐車スペースが少なくなるから。)

ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “Skilled labor is becoming scarce in this industry.”

    (この業界では熟練労働者が不足してきています。)

  2. “Due to high demand, certain components are scarce in the supply chain.”

    (需要の高さから、とある部品がサプライチェーンで不足しています。)

  3. “Our priority is to ensure the efficient use of scarce resources.”

    (私たちの最優先事項は、不足している資源を効率的に使うことです。)

学術的・専門的(フォーマル)


  1. “In regions where water is scarce, innovative irrigation methods are essential for agriculture.”

    (水が不足している地域では、農業には革新的な灌漑手法が不可欠である。)

  2. “Studies confirm that nutrient-rich soil is increasingly scarce globally.”

    (研究によれば、栄養分に富んだ土壌は世界的に見てもますます不足している。)

  3. “Scarce energy sources necessitate the exploration of sustainable alternatives.”

    (不足しているエネルギー源のため、持続可能な代替手段の探求が必要とされている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. rare(珍しい)


    • “rare” は「めったにない」「とても珍しい」を主に意味し、ポジティブな驚きのニュアンスを含む場合があります。


  2. limited(限られている)


    • “limited” は「制限されている」という意味で、量的にやや少ないことを表します。


  3. sparse(まばらな)


    • “sparse” は「分布がまばらである」という意味で、広範囲に薄くあるイメージ。


  4. in short supply(不足気味で)


    • フレーズですが、「需要に対して供給があまりない」状況を表すときに使います。


反意語


  1. abundant(豊富な)

  2. plentiful(たくさんある)

  3. ample(十分な)

→ 「不十分・不足」(scarce) に対して「十分・余裕がある」(abundant, plentiful, ample) が反意語となります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /skɛrs/ (「スケァース」に近い音)

  • イギリス英語: /skeəs/ (「スケアス」に近い音)

※ アメリカ英語では “r” の部分をはっきりと発音するイメージで、イギリス英語では /eə/ の長めの母音が特徴的です。

強勢


  • “scarce” の単音節なので、特に「scarce」の中でアクセントがずれることはありません。

よくある発音ミス


  • “scarces” などと複数形のように発音してしまう

  • “s” の音が弱くなり “care” のように聞こえてしまう


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “scarse” と “a” を余計に入れたり、位置を間違えたりされがちです。“scarce” が正しい綴りです。

  2. 同音異義語: 厳密に同音異義語はありませんが、「scares(怖がらせる)」[動詞 “scare” の三人称単数形] とスペルや音を混同しやすいので注意してください。

  3. “rare” との使い分け: “scarce” は不足している状況の強調に使いますが、“rare” は「珍しい」ことを強調します。

  4. 試験出題傾向: TOEIC や英検などのリーディングパートで、掲示文やビジネスレポートに出てきやすい語です。「供給不足」「欠乏」の状況を描写する文脈でよく出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “scarce” の最初の “sc” が “少ない” (small, scarce) というイメージを連想させるかもしれません。

  • “car”(車)が「意外と少ない道の状態」をイメージすると覚えやすいという人もいます。

  • 名詞形の “scarcity” を覚えておくと、「〜の不足」という風に名詞でも使えて便利です。

  • イメージ: 砂漠などの「水が乏しい様子」を思い浮かべると、自然と “scarce” の持つ「不足している」「乏しい」という意味がわかりやすくなります。


以上が形容詞 “scarce” の詳細な解説です。資源や物が「足りない・乏しい」「入手が難しい」といった状況で、ビジネスから日常会話まで幅広く使われる便利な単語です。ぜひ覚えてお役立てください。

意味のイメージ
scarce
意味(1)

《補語にのみ用いて》(物が)乏しい,不足した

意味(2)

まれな,珍しい

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 英訳 / フラッシュカード

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