delegation
「delegation」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: delegation
品詞: 名詞 (noun)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 意味 (英): The act or process of assigning tasks or responsibilities to another person, or a group of people chosen to represent others.
- 意味 (日): 権限や仕事を他の人に任せる行為、または代表として選ばれた人々の集団という意味です。組織内で業務を分担したり、国際会議に代表を派遣するような場面で使われます。
「delegation」は、「ある仕事や役割を他者に『任せる/委託する』こと」や「ある組織の『代表団』」を表す単語です。人に仕事を任せるというニュアンスを含むため、ビジネスでも頻繁に登場します。
活用形・関連品詞
- 単数形: delegation (a delegation)
- 複数形: delegations (two or more delegations)
- 他の品詞例: 「delegate (動詞)」=任せる、「delegate (名詞)」=代表者
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語 (prefix): de-
- 「離れる」「下に」「任せる」などを示すことが多い。英語の中でさまざまなニュアンスを持つ接頭語。
- 語幹 (root): leg
- ラテン語の「legare(委任する)」に由来。
- 接尾語 (suffix): -ation
- 名詞を作る接尾語のひとつで、行為や状態を表す。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “delegation of authority”
- 権限の委譲
- 権限の委譲
- “delegation of tasks”
- タスクの割り当て
- タスクの割り当て
- “send a delegation”
- 代表団を送る
- 代表団を送る
- “large delegation”
- 大規模な代表団
- 大規模な代表団
- “successful delegation”
- 成功した業務委任
- 成功した業務委任
- “effective delegation”
- 効果的な業務委任
- 効果的な業務委任
- “proper delegation”
- 適切な権限委譲
- 適切な権限委譲
- “host a delegation”
- 代表団を受け入れる
- 代表団を受け入れる
- “manage delegation”
- 任せ方を管理する/監督する
- 任せ方を管理する/監督する
- “delegation meeting”
- 代表団会議
- 代表団会議
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “delegare” (de-「離れる」+ legare「派遣する/任せる」) に由来し、「任せる」「委任する」という意味がコアにあります。
- 歴史的背景: 中世から官僚用語や法律用語として使われ、近代以降はビジネス文脈でも一般的に用いられるようになりました。
- ニュアンス・使用上の注意:
- 「権限移譲」や「責任を任せる」といったポジティブなイメージ。
- ビジネスや公的な場面(外交・会議など)での使用が多いです。
- カジュアルに「仕事を任せる」という会話でも使えますが、どちらかというと少しフォーマル寄りの響きがあります。
- 「権限移譲」や「責任を任せる」といったポジティブなイメージ。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使い方
- 「代表団」(countable noun) の意味か、「権限を委譲する行為」(uncountable noun) の意味かで文脈が異なります。
- 例: “The delegation from Japan has arrived.”(日本代表団が到着した)
- 例: “Delegation is an important leadership skill.”(権限委譲は重要なリーダーシップスキルです)
- 「代表団」(countable noun) の意味か、「権限を委譲する行為」(uncountable noun) の意味かで文脈が異なります。
関連イディオムや構文
- “a delegation of X”: Xの代表団
- “the art of delegation”: 権限委譲のスキルや極意
- ビジネス文でよく使われる: “Key success in management is effective delegation.”(管理職における成功の鍵は効果的な権限委譲です)
- “a delegation of X”: Xの代表団
フォーマル/カジュアルの使い分け
- フォーマル: 公的なスピーチや書類、会議の議事録など
- カジュアル: 日常会話で使うこともあるが、通常は「assign tasks」などのシンプルな言い方のほうが多い
- フォーマル: 公的なスピーチや書類、会議の議事録など
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I need some help with my chores, so I’m considering better delegation among my roommates.”
- 家での雑用を助けてもらいたいから、ルームメイトとの間でうまく分担しようと思ってるんだ。
- 家での雑用を助けてもらいたいから、ルームメイトとの間でうまく分担しようと思ってるんだ。
“Proper delegation of tasks can save us a lot of time.”
- タスクをちゃんと割り振れば、かなり時間を節約できるよ。
- タスクをちゃんと割り振れば、かなり時間を節約できるよ。
“When planning a party, delegation is key to reduce stress.”
- パーティーを企画するときは、仕事を手分けして任せるのがストレスを減らすコツだよ。
- パーティーを企画するときは、仕事を手分けして任せるのがストレスを減らすコツだよ。
(2) ビジネスシーンでの例文
“Successful managers excel at delegation among team members.”
- 有能なマネージャーはチームメンバーへの業務委任がうまい。
- 有能なマネージャーはチームメンバーへの業務委任がうまい。
“We sent a delegation to the international trade fair last week.”
- 先週、国際見本市に代表団を派遣しました。
- 先週、国際見本市に代表団を派遣しました。
“Effective delegation will boost productivity in our department.”
- 効果的な権限委譲により、私たちの部署の生産性は高まります。
- 効果的な権限委譲により、私たちの部署の生産性は高まります。
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
“Scholars often discuss the implications of delegation in governmental structures.”
- 研究者たちは、政府の組織構造における権限委譲の影響についてしばしば議論する。
- 研究者たちは、政府の組織構造における権限委譲の影響についてしばしば議論する。
“The delegation of tasks in research projects can significantly affect outcomes.”
- 研究プロジェクトでのタスク配分は、成果に大きく影響する可能性がある。
- 研究プロジェクトでのタスク配分は、成果に大きく影響する可能性がある。
“In political science, delegation systems are examined to understand power dynamics.”
- 政治学では、権限委譲の仕組みを研究することで権力関係を理解しようとする。
- 政治学では、権限委譲の仕組みを研究することで権力関係を理解しようとする。
6. 類義語・反意語と比較
類義語(synonyms)
- assignment(割り当て)
- 具体的な仕事やタスクを「割り当てる」ニュアンスで、より一般的。
- 具体的な仕事やタスクを「割り当てる」ニュアンスで、より一般的。
- devolution(権限委譲)
- 政治的権限が中央から地方に移されるときなどで使われる、よりフォーマルかつ限定的ニュアンス。
- 政治的権限が中央から地方に移されるときなどで使われる、よりフォーマルかつ限定的ニュアンス。
- authorization(許可、権限付与)
- 誰かに権限を与える点で近いが、手続きを強調することが多い。
- 誰かに権限を与える点で近いが、手続きを強調することが多い。
反意語(antonyms)
- centralization(集中化)
- 権限や業務が一箇所に集中すること。
- 権限や業務が一箇所に集中すること。
- retention(保持)
- 業務や権限などを手元に残すニュアンス。
- 業務や権限などを手元に残すニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌdel.ɪˈɡeɪ.ʃən/
- アクセント (stress): “de-le-GA-tion” の“ga”に強勢
- アメリカ英語: [デリゲイション] のように発音する場合が多い
- イギリス英語: [デリゲイシュン] のようやや[ʃən]をはっきりめに発音する
- アメリカ英語: [デリゲイション] のように発音する場合が多い
- よくある発音の間違い: アクセントを最初の音節に置いて“DEH-le-ga-tion” となるミスがあるので注意
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “delegation” の “g” の位置や “-tion” の部分を “-sion” と書いてしまうミスなど。
- “delegation” の “g” の位置や “-tion” の部分を “-sion” と書いてしまうミスなど。
- 同音異義語との混同
- 類似の単語で “delegate” (動詞/名詞) があるため、綴りや品詞を混同しないように。
- 類似の単語で “delegate” (動詞/名詞) があるため、綴りや品詞を混同しないように。
- 試験対策でのポイント
- TOEICや英検のビジネス文書などの読解問題で出題されやすい。
- 「代表団」と「権限委譲」が両方の意味で登場する場合があるので文脈に注意。
- TOEICや英検のビジネス文書などの読解問題で出題されやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語呂合わせ的イメージ: “de” + “leg” + “ation” → 「下に派遣された人々が行うこと」=「委譲」「代表団」。
- スペリングのポイント: “dele + ga + tion” と3つのかたまりに分けて覚える。
- 勉強テクニック
- 「ダレゲーション」とカタカナで一旦覚え、そこから “de-le-ga-tion” と区切る。
- ビジネスシーンでの使い方や国際会議のニュース記事などで、事例を見ながら使い方をイメージすると効果的。
- 「ダレゲーション」とカタカナで一旦覚え、そこから “de-le-ga-tion” と区切る。
以上が、「delegation」の詳細な解説です。仕事や組織運営、代表団など、ビジネスや公共の場面で幅広く使われる重要な単語なので、ぜひ覚えておきましょう。
〈U〉代表派遣,代表任命
〈C〉《集合的に》代表団,派遣団