最終更新日:2025/02/25

証拠は十分に説得力があり、陪審団を彼の有罪に納得させるには十分だった。

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The evidence was compelling enough to convince the jury of his guilt.

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元となった辞書の項目

compel

【動/他】《...するように》〈人〉に強いる《to do》 / 《...に》...を強要する《from ...》

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証拠は十分に説得力があり、陪審団を彼の有罪に納得させるには十分だった。

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解説

以下では、英単語 compel を詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: compel

品詞: 動詞 (他動詞)

意味(英語)


  • to force (someone) to do something

  • to make (something) happen by necessity or force

意味(日本語)


  • (人に何かを)強制する、強要する。

    「相手の意思によらず、何かをせざるを得ない状況に追い込む・させる」というニュアンスの単語です。

活用形


  • 原形: compel

  • 三人称単数現在形: compels

  • 現在分詞 / 動名詞: compelling

  • 過去形 / 過去分詞: compelled

他の品詞になった例


  • compelling (形容詞): 「説得力がある」「心を強く引きつける」

    例) a compelling argument (説得力のある議論)

  • compulsion (名詞): 「強制、衝動、強迫観念」

    例) feel a compulsion to do (~したい衝動を感じる)

難易度(CEFR レベル目安)


  • B2(中上級): 一般的な会話でも時々出てくるが、抽象的な話題で使われることが多いため、やや上級寄り。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • com- : 「共に、一緒に」というニュアンスを持つ接頭語

  • -pel (原形はラテン語で pellere): 「押しやる、駆り立てる」という意味

関連性・派生語


  • compelcompulsory (形容詞: 「義務的な、強制的な」)

  • compelcompulsive (形容詞: 「やめられない、強迫的な」)

コロケーションと関連フレーズ(10個)


  1. compel someone to do something

    (誰かに何かを強要する)

  2. feel compelled to do

    (~せざるを得ないと感じる)

  3. compel obedience

    (従順・服従を強いる)

  4. compel attention

    (注意を引きつける/強い興味を持たせる)

  5. compel action

    (行動を起こさせる)

  6. be compelled by circumstances

    (状況によってやむを得ない)

  7. compel respect

    (敬意を払わせる)

  8. compelling argument

    (説得力のある主張)

  9. compelling evidence

    (説得力のある証拠)

  10. compelling reason

    (どうしても避けがたい理由)


3. 語源とニュアンス

語源

compel は、ラテン語の「com(共に)」+「pellere(押す、駆り立てる)」という組み合わせから来ています。歴史的には「共に押し進める→強制する」という流れで使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「脅す」よりはややフォーマルよりの響きがありますが、人の意思や状況によって「やむを得ない形で無理やり~させる」イメージです。

  • 口語でも使えますが、ビジネスや公的な文章でも比較的よく使われます。

  • 「無理やり」「押しつける」という負のニュアンスを含む場合もあるため、使用にはニュアンスに注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文

1) 他動詞として使われる(compel + 目的語 + to不定詞 / 動作の内容)

例) He compelled them to stay. (彼は彼らにとどまるよう強制した)

2) 受け身で使われることも多い

例) They were compelled to admit the truth. (彼らは真実を認めざるを得なかった)

3) 形容詞系 (compelling) で「説得力のある」「強く関心を引く」という意味にもなる

例) That was a compelling speech. (それは非常に説得力のあるスピーチだった)

フォーマル/カジュアル


  • フォーマルな文書では「compel」や「be compelled to」という表現が多用されます。

  • カジュアルな会話の中では「feel compelled to~」などの表現として自然に使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I felt compelled to apologize after I realized my mistake.”

    (自分のミスに気づいて、謝らずにはいられなかったよ。)

  2. “No one can compel you to join the club if you don’t want to.”

    (嫌なら誰もあなたにクラブ参加を強要することはできないよ。)

  3. “She was compelled by curiosity to check what was inside the box.”

    (彼女は好奇心からその箱の中身を確認せずにはいられなかった。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “We were compelled to revise our strategy due to market changes.”

    (市場の変化により、私たちは戦略を変更せざるを得ませんでした。)

  2. “The data compels us to consider a different approach.”

    (そのデータにより、我々は別のアプローチを検討せざるを得なくなっています。)

  3. “Employees felt compelled to work overtime to meet the tight deadline.”

    (従業員たちは非常に厳しい締め切りのため、残業をせざるを得ないと感じていました。)

学術的な文脈での例文


  1. “These findings compel further research into the subject.”

    (これらの研究結果は、さらに研究を進めることを強く促しています。)

  2. “Ethical considerations compelled the scientists to halt the experiment.”

    (倫理的な配慮から、科学者たちは実験を中止せざるを得ませんでした。)

  3. “His theory compelled a re-evaluation of conventional wisdom.”

    (彼の理論は、従来の通説を再評価せざるを得ない状況を生み出しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. force(~を強制する)


    • 最もシンプルに「力で強制する」感じ。カジュアルからフォーマルまで広く使われる。


  2. coerce(~を強要する)


    • 少し強めで、脅しや物理的圧力を示唆する場合が多い。


  3. oblige(~に義務付ける)


    • 「義務として強いる」というニュアンスが強い。


  4. impel(~を駆り立てる)


    • 内面的な衝動として「~させる」というニュアンス。


  5. enforce(法律などを施行する)


    • 法律や規則を強制的に守らせるニュアンス。


反意語


  • allow(許す、許可する)

  • permit(許可する)

  • let(~にさせる、許す)

これらはいずれも「無理やりではなく自由にさせる」ニュアンスを持ち、compel の対極と言えます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • イギリス英語: /kəmˈpel/

  • アメリカ英語: /kəmˈpɛl/

アクセント


  • 「com*pel*」の後ろの音節「pel」に強勢があります。

よくある発音の間違い


  • 「comペル」と /kóm/ を強く発音しがちですが、実際は「カム・ペル」のように後半(-pel)に重心があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリング: compel を “compell” と綴ってしまうミスがよくあります。

  2. 同音異義語: ほとんどありませんが、語形の違う “compelling” や “compulsion” と混同しやすいので注意。

  3. TOEIC・英検など試験対策: ビジネス文章や記事中で「強制的に~せざるを得ない状況」を示す場合に出題されることがあります。「be compelled to V」が定型表現としてよく出るので押さえておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「com-」で「一緒に」、「-pel」で「押す」イメージから、「誰かをグッと押して一緒に~させる」という連想をすると覚えやすいです。

  • 「強制的である」という点をイメージできる例文やシチュエーションを想像すると、単語が定着しやすくなります。

  • 語尾の「-pel」は同じ語源を持つ expel(追放する)、repel(追い払う)などと関連付けて覚えておくと、スペリングや意味の根本が理解しやすくなります。


以上が compel の詳細解説です。強制のニュアンスや文脈に注意しながら使いこなしてみてください。

意味のイメージ
compel
意味(1)

compel++to do》(…するように)〈人〉‘に'強いる ,

意味(2)

(人に)…'を'強要する《++from+〈人〉》

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 英訳 / フラッシュカード

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