元となった辞書の項目
publicly
解説
1. 基本情報と概要
単語: publicly
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): In a manner that is open to the public or to everyone; not privately.
意味(日本語): 公に、公開の場で、人目に触れる形で。
「publicly」は「公に」「皆が知る形で」という意味を持つ副詞です。誰からも見える場所や状態、あるいは誰もが知り得る形で行う、というニュアンスがあります。主に公式発表やSNSなど、周囲の人にオープンに何かを行う場面で用いられます。
活用形
- 副詞のため、形の変化はありません(比較級・最上級は通常つきません)。
他の品詞の形
- 形容詞: public (公の、公共の)
- 例: “public transportation” (公共交通機関)
- 例: “public transportation” (公共交通機関)
- 名詞: the public (大衆、人々)
- 例: “The public was outraged by the decision.” (大衆はその決定に憤慨した)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 新聞やビジネス上でのフォーマルな文章、報道発表などでよく使われるため、中上級レベルの語彙として位置づけられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- public (形容詞/名詞) + -ly (副詞を作る接尾辞)
「public」はラテン語の“publicus” (人々に関わる、公の) に由来し、“-ly”は「〜なやり方で」という副詞の形成に使われる接尾語です。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- speak publicly
- 公の場で話す
- 公の場で話す
- publicly announce
- 公に発表する
- 公に発表する
- publicly endorse
- 公に支持を表明する
- 公に支持を表明する
- publicly criticize
- 公に批判する
- 公に批判する
- publicly disclose
- 公に公表する
- 公に公表する
- publicly available
- 公開されている
- 公開されている
- publicly humiliate
- 公に侮辱する
- 公に侮辱する
- publicly apologize
- 公に謝罪する
- 公に謝罪する
- publicly proclaim
- 公に宣言する
- 公に宣言する
- publicly funded
- 公的資金で賄われる
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “publicus” (“人々”を表す “populus” から派生) が起源。
- “-ly” は古英語の副詞形成用の接尾語。
ニュアンスと使用時の注意点
「publicly」は「誰もが知る状況」「公衆の目に触れる形」での行為を示すため、ビジネスや公式の発表、ニュース報道などで多用されます。一方で個人的な感情や内輪で話す場合には「publicly」とはあまり言わず「openly」や「in front of others」など別表現を使うことがあります。ややフォーマル〜中立的な響きがあるため、かしこまった場面でも使いやすい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞として動詞や形容詞、他の副詞を修飾します。
- “to do something publicly” のように不定詞の直後に置いて、「公の場で〜する」という意味を作ることが多いです。
- 口語でも書き言葉でも使用できますが、公式声明や報道文脈で特によく見られます。
- フォーマル度は中程度で、カジュアルな場面でも問題なく使えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I don’t want to discuss this issue publicly; let’s talk in private.”
(この問題を公の場で話したくないから、内密に話そう。) - “She publicly thanked everyone for their support.”
(彼女はみんなの支援に対して公の場で感謝を述べた。) - “I can’t believe he publicly admitted his mistake.”
(彼が間違いを公に認めたなんて信じられないよ。)
ビジネスでの例文
- “The CEO publicly announced the company’s new strategy.”
(CEOは会社の新戦略を公に発表した。) - “We need to clarify our stance publicly before the press conference.”
(記者会見の前に、公の場で我々の立場を明確にする必要がある。) - “They publicly committed to reducing carbon emissions by 50%.”
(彼らは炭素排出量を50%削減すると公に約束した。)
学術的な文脈での例文
- “The research findings were publicly disclosed at the international conference.”
(その研究結果は国際学会で公に公表された。) - “Scholars often publicly debate controversial theories.”
(学者たちはしばしば物議を醸す理論について公に議論する。) - “The university publicly supports open-access publication.”
(その大学はオープンアクセスでの出版を公に支持している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- openly(公然と、率直に)
- 「秘密にせずオープンに」という点で似ていますが、personalな感情や考えも率直に表す場合に使用されることが多いです。
- 「秘密にせずオープンに」という点で似ていますが、personalな感情や考えも率直に表す場合に使用されることが多いです。
- in public(人前で)
- 日常的な表現で、砕けた場面でよく使われる言い方です。
- 日常的な表現で、砕けた場面でよく使われる言い方です。
- overtly(あからさまに、公然と)
- 「隠さずに公然と」という点で似ていますが、ニュアンスがやや強めで、隠された意図が全くない場合に用いられます。
反意語
- privately(私的に、内密に)
「他人が知らない状態で」「個人的に」という意味です。「publicly」の正反対にあたります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈpʌblɪkli/
- アメリカ英語: アクセントは第1音節 “púb” に置かれます。[pʌ́b.lɪk.li]
- イギリス英語: 同じく第1音節にアクセントが置かれます。発音の違いはほぼありません。
- よくある発音の間違い: “public” の “u” を /ə/ のように弱く発音しすぎて “pəblicly” にならないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “publicly” の中間の “i” を忘れて “publicly” と書かずに “publicy” と間違いやすいので注意。
- 同音異義語: とくに紛らわしい同音異義語はありませんが、「public」と「publish」を混同しないように注意してください。
- 試験対策: TOEICや英検などのビジネス系文章やニュース記事で登場することが多いです。文章中で「公式に」「公開される形で」という文脈を読み取ることで、単語の意味が推測できます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「public」の“lic”と「ly」を意識する: “publ-ic-ly” と3つに分けて覚えるとスペルミスが減ります。
- イメージ: “人目に触れる場所に大きく掲示するイメージ” を思い浮かべると「publicly」の意味がわかりやすいです。
- 勉強テクニック: ビジネスニュースや公式アナウンスなどでよく使われる表現なので、そういった英語記事を読む際に意識してチェックしてみると自然に覚えられます。
以上が副詞「publicly」の詳細な解説です。人の目に触れる形で何かを行うときによく使われますので、特に公式の発表やニュースなどの文脈で注意してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
公的に,公衆によって
意味(2)
公に,公然と;おおっぴらに