proclaim

1. 基本情報と概要

単語: proclaim

品詞: 動詞 (他動詞)

意味（英語）: to announce something publicly or officially, especially something important.

意味（日本語）: 公に（正式に）何かを宣言する・発表する。

「proclaim」は、「何かを大きな声で、または公式に『これはこうだ！』と宣言する」というニュアンスを持つ単語です。よくフォーマルな場面や、歴史的・政治的な場面で「独立を宣言する」「新しい方針を公表する」などの意味で用いられます。

• 活用形:

  
  
  • 原形: proclaim
    
  
  
  • 三人称単数現在形: proclaims
    
  
  
  • 現在進行形: proclaiming
    
  
  
  • 過去形/過去分詞形: proclaimed
    
  
  



• 派生語の例:

  
  
  • proclamation (名詞): 宣言、布告
    
  
  
  • proclaimer (名詞): 宣言をする人
  
  

CEFRレベル: B2（中上級）

フォーマルな文脈で用いられることが多く、高度な表現力が必要となるため、B2程度の難易度と考えられます。

2. 語構成と詳細な意味

• 語構成:

  
  
  • pro-（接頭語）: 「前へ、外へ」という意味を持つことが多い
    
  
  
  • claim（語幹）: 「叫ぶ」「要求する」の語源に基づく
  
  



• 関連語、派生語:

  
  
  • proclamation: 「宣言、布告」という名詞形
    
  
  
  • exclaim: 「叫ぶ、声を上げる」
    
  
  
  • acclaim: 「喝采を送る」
    
  
  



• よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）:

  
  
  1. proclaim one’s innocence（自分の無実を宣言する）
     
  
  
  2. proclaim independence（独立を宣言する）
     
  
  
  3. proclaim a holiday（祝日を公布する）
     
  
  
  4. proclaim the good news（良い知らせを公に告げる）
     
  
  
  5. proclaim victory（勝利を宣言する）
     
  
  
  6. proclaim the truth（真実を声高に主張する）
     
  
  
  7. proclaim a new era（新しい時代の到来を宣言する）
     
  
  
  8. proclaim one’s loyalty（忠誠心を示す・表明する）
     
  
  
  9. proclaim someone’s achievements（誰かの業績を公に称える）
     
  
  
  10. proclaim loud and clear（明確に・はっきりと宣言する）
  
  

3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の「proclamare」（pro- 「前へ」 + clamare 「叫ぶ」）が由来です。古くから宗教的・政治的な声明や国王の布告など重要事項を広く伝える際に使われてきました。

使用時の注意点・ニュアンス:

• やや堅い・フォーマルな響きがあり、劇的または公的な宣言をイメージします。
  


• カジュアルな会話よりも、公式文書や政治的、歴史的状況などでよく使われます。

4. 文法的な特徴と構文

• 文法的ポイント:

  
  
  • 他動詞として「proclaim + 目的語」の形をとる。
    
  
  
  • 「proclaim that ～」の形で内容を明確に述べることが多い。
  
  



• 主な構文例:

  
  
  • “They proclaimed their independence.”
    
  
  
  • 「彼らは独立を宣言した。」
    
  
  
  • “Local authorities proclaimed that the festival would be postponed.”
    
  
  
  • 「地元当局は、祭りを延期すると発表した。」
  
  



• イディオム的表現:

  
  
  • 特定のイディオムというよりは「proclaim oneself + 形容詞/名詞」や「proclaim + 目的語 + 補語」などで「〜を～だと宣言する」の形をとることがあります。
  
  



• 使用シーン:

  
  
  • フォーマルな書き言葉、政治的スピーチ、歴史的文書、ニュース記事など。
  
  

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文（3つ）

1. “He suddenly proclaimed, ‘I will quit my job tomorrow!’”
   
   
   
   • 「彼は突然、『明日仕事を辞める！』と宣言したんだ。」
   
   


2. “My friend proclaimed she’d never eat sweets again.”
   
   
   
   • 「友達は二度と甘い物を食べないって宣言したの。」
   
   


3. “He proclaimed his love for her in front of everyone.”
   
   
   
   • 「彼はみんなの前で彼女への愛を宣言した。」
   
   

(2) ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. “The CEO proclaimed a new era of innovation at the company’s AGM.”
   
   
   
   • 「CEOは株主総会で、企業の新しいイノベーション時代を宣言した。」
   
   


2. “They proclaimed a merger with a major competitor to expand the market.”
   
   
   
   • 「彼らは市場拡大のため、大手競合他社との合併を公表した。」
   
   


3. “Our manager proclaimed that we had exceeded our annual targets.”
   
   
   
   • 「マネージャーは我々が年間目標を超えたと発表した。」
   
   

(3) 学術的な文脈での例文（3つ）

1. “The professor proclaimed a groundbreaking theory in astrophysics.”
   
   
   
   • 「その教授は天体物理学で画期的な理論を発表した。」
   
   


2. “Researchers proclaimed a significant discovery regarding climate change.”
   
   
   
   • 「研究者たちは気候変動に関する重要な発見を公表した。」
   
   


3. “She proclaimed her hypothesis and invited peer review.”
   
   
   
   • 「彼女は自分の仮説を宣言し、査読を求めた。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語:

  
  
  1. declare（宣言する）
     
     
     
     • 大まかに意味は似ていますが、proclaim はより強い公式性や力強さを伴う印象。
       
     
     
  
  
  2. announce（発表する）
     
     
     
     • こちらは一般的・口語的に「お知らせする」ニュアンス。
       
     
     
  
  
  3. pronounce（宣言する、発音する）
     
     
     
     • “proclaim”と似た意味での「宣言する」もありますが、主に「（言葉を）発音する」の意味が強い。
       
     
     
  
  



• 反意語:

  
  
  • deny（否定する）
    
  
  
  • 「～を宣言する」と反対に、「～を否定する・否認する」。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):

  
  
  • イギリス英語: /prəˈkleɪm/
    
  
  
  • アメリカ英語: /proʊˈkleɪm/ または /prəˈkleɪm/
  
  



• アクセント（ストレス）の位置:

  
  
  • “pro-CLAIM” の部分に強勢が置かれる。
  
  



• よくある発音の間違い:

  
  
  • “proclaim” を “pro-claim” と分割し、最初の pro を強く発音しすぎるケースがある。
    
  
  
  • 実際には “pro” は弱めで “CLAIM” に力を入れるのが自然。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “proclaim” を “procleam” や “procIaim” のように間違えやすい。
  


• 同音異義語との混同: “exclaim” など、-claim 系の単語との使い分けに注意。
  


• 試験対策: TOEICや英検などのリーディングで、新聞記事や公的文書内の「宣言、発表」文脈で出題されることがある。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “pro”（前に）＋ “claim”（叫ぶ）から「前に向かって叫ぶ」→「人々の前で力強く宣言する」というイメージを持つと覚えやすいです。
  


• 「プロ（前に）クレーム（叫ぶ）」のように語感を頭に残すとスペルの混同を防ぎやすいです。
  


• 声に出して「pro-CLAIM!」と強調して発音すると、自然とアクセント位置も覚えられます。

以上が「proclaim」の詳細な解説です。公の場で何かを「力強く」宣言するときに、ぜひこの単語を活用してみてください。