元となった辞書の項目
premier
解説
以下では「premier」という英単語を、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
英語:premier
- 形容詞の場合:「最高位の」「最重要な」「第一位の」という意味
- 名詞の場合:「首相(主に英国やカナダなどのいくつかの国や地域で用いられる呼称)」を指すこともある
- 形容詞の場合:「最高位の」「最重要な」「第一位の」という意味
日本語:プレミア
- 形容詞としては「最初の」「第一位の」「最高級の」という意味です。例えば「プレミアのサッカーリーグ」と言われると、「トップクラスのサッカーリーグ」というニュアンスになります。
- 名詞としては「首相」「行政のトップ」という使い方をします。とくにイギリス英語では首相を Prime Minister と言うのが一般的ですが、地域によっては Premier と表現する場合があります。
- 形容詞としては「最初の」「第一位の」「最高級の」という意味です。例えば「プレミアのサッカーリーグ」と言われると、「トップクラスのサッカーリーグ」というニュアンスになります。
品詞と活用形
- 形容詞 (adjective): premier, more premier, most premier (比較級・最上級は滅多に使われませんが、文脈によっては稀に見られます)
- 名詞 (noun): premier(複数形:premiers)
他品詞になった場合の例
- “premiere” (動詞・名詞):この形は「初演する/初演・封切り」といった映画・劇などの「プレミア上映」を指します。(つづりが -re で終わる形はフランス語由来で、発音は[prɪˈmɪər]のようになります)
- “premiership” (名詞):首相の職や在任期間を表す場合に使われます。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級):政治・経済やニュースなどで使われる語であり、少しフォーマルな文脈でも登場します。社会問題を論じる文章や、公式声明などによく出てくる単語のため、ある程度の英語力が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源はフランス語 “premier” (「最初」「第一の」の意) から来ています。ラテン語の「primarius」(最初の、第一位の)にルーツがあります。
派生語・類縁語
- premiere(初演・初公開)
- premiership(首相の職、首相の任期)
コロケーション(共起表現)10選
- Premier League(プレミアリーグ)
- イギリスのトッププロサッカーリーグ
- イギリスのトッププロサッカーリーグ
- Premier event(主要イベント)
- 重要度が高いイベント
- 重要度が高いイベント
- Premier venue(最上級の会場)
- 高級感のある、または一流の会場
- 高級感のある、または一流の会場
- Premier service(最高水準のサービス)
- トップクラスのサービス
- トップクラスのサービス
- Premier product(最先端の製品)
- 市場の中でもトップレベルの製品
- 市場の中でもトップレベルの製品
- Premier status(最高の地位・ランク)
- トップの座や称号
- トップの座や称号
- Premier performance(最高のパフォーマンス)
- 圧倒的に優れた演技や演奏
- 圧倒的に優れた演技や演奏
- Political premier(政治の首相)
- 行政トップとしての首相
- 行政トップとしての首相
- Provincial premier(州の首相)
- カナダやオーストラリアなどで州政府の首相を指す
- カナダやオーストラリアなどで州政府の首相を指す
- Premier magazine(最高峰の雑誌)
- 高い評価を受ける、影響力の強い雑誌
3. 語源とニュアンス
語源
- フランス語 “premier” → ラテン語 “primarius”(最初の、第一位の)が語源。
- フランス語由来なので、フランス系の単語が多用される場面(芸術、洗練された印象を与える文脈など)で使われることも多いです。
ニュアンス・使用時の注意点
- 形容詞として使う場合、「他を圧倒するほどのトップ」「代表的存在」といった印象を与えます。
- 名詞として使う場合は政治的文脈が強く、「首相」というフォーマルかつ公的・正式な響きを含みます。
- カジュアルな場面よりは、ビジネス文書やニュース、政治討論などフォーマルな文脈でよく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 「premier」は形容詞としては修飾する名詞の前に置かれることがほとんどです。
例) “He is the premier architect in the region.” - 名詞としては「首相」という意味を持ち、可算名詞扱いとなります。
例) “The Premier announced new policies yesterday.” - イディオムとしてはあまり多くないですが、政治ニュースで“The Premier of (地域名)”の形がよく使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I love watching the Premier League; it’s really exciting.”
- プレミアリーグを見るのが大好きなんだ。とても面白いよ。
- プレミアリーグを見るのが大好きなんだ。とても面白いよ。
- “She’s known as the premier baker in our town.”
- 彼女はわたしたちの町で一番腕の良いパン職人として知られているんだ。
- 彼女はわたしたちの町で一番腕の良いパン職人として知られているんだ。
- “That restaurant is considered the premier dining spot in the city.”
- あのレストランは市内で最高級の食事処として有名だよ。
ビジネスシーンでの例文
- “Our company aims to become the premier solutions provider in the market.”
- 当社は市場で最高のソリューションプロバイダーになることを目指しています。
- 当社は市場で最高のソリューションプロバイダーになることを目指しています。
- “He met with the Premier to discuss potential trade agreements.”
- 彼は貿易協定の可能性を話し合うために首相と面会しました。
- 彼は貿易協定の可能性を話し合うために首相と面会しました。
- “We’ve partnered with a premier design agency to revamp our brand image.”
- ブランドイメージを一新するために、一流のデザインエージェンシーと提携しました。
学術的・公的な文脈での例文
- “The premier of the province has outlined a new education policy.”
- その州の首相は新しい教育政策を概説しました。
- その州の首相は新しい教育政策を概説しました。
- “He presented his findings at the premier conference on climate change.”
- 彼は気候変動に関する最高峰の学会で自分の研究結果を発表しました。
- 彼は気候変動に関する最高峰の学会で自分の研究結果を発表しました。
- “A premier research institute is collaborating with universities worldwide.”
- 一流の研究所が世界中の大学と協力体制を敷いています。
- 一流の研究所が世界中の大学と協力体制を敷いています。
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- “leading” (リーディング)
- 「先頭に立つ」「主要な」という意味。
- premierより若干カジュアルに「主要な」「トップの」と言えます。
- 「先頭に立つ」「主要な」という意味。
- “top” (トップ)
- 「最高の、最上位の。」比較的カジュアル。
- 「最高の、最上位の。」比較的カジュアル。
- “foremost” (フォーモスト)
- 「第一の」、ややフォーマルな語感。premierに近い印象。
- 「第一の」、ややフォーマルな語感。premierに近い印象。
反意語(Antonyms)
- “last” (ラスト)
- 「最後の」、順位として最下位を示す。
- 「最後の」、順位として最下位を示す。
- “inferior” (インフェリア)
- 「劣っている」、品質や地位で下位を示す。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- イギリス英語(RP): /ˈpremi.ə/ または /ˈpriː.mi.ə/
- アメリカ英語: /prɪˈmɪr/ または /prɪˈmiər/ (地域や辞書によって揺れがあります)
アクセントの位置
- イギリス英語では“PRE-mi-er”のように最初の音節「pre」に強勢が置かれることも多いです。
- アメリカ英語では“pre-MI-er”と真ん中の音節を強める発音も一般的です。
よくある発音の間違い
- “premiere” (初演) と混同して /prəmjɛr/ のように発音してしまうケースがあるので注意。
- アメリカ英語では母音の強弱が曖昧になりやすいので、単語を聞きなれるまではスペルと発音をしっかり結びつけることが重要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “premiere” (初演) とつづりを混同しやすい。
- “premiere” (初演) とつづりを混同しやすい。
- 同音異義語との混同
- “premiere” は「封切り」「初演」の意味が強いので文脈で区別しましょう。
- “premiere” は「封切り」「初演」の意味が強いので文脈で区別しましょう。
- 試験での出題傾向
- 政治・経済分野のリーディングやニュース記事の問題に登場しやすい。
- TOEICや英検でも上級レベルで政治や経済記事を読む際に出てくる可能性があります。
- 政治・経済分野のリーディングやニュース記事の問題に登場しやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「トップクラス」「第一の」「首相」のイメージを持つフランス語系のワードだと押さえること。
- “premium” (プレミアム)とのつながりをイメージすると、どちらも「優れている、特別な」というニュアンスがあるので関連づけができます。
- “premier”=“prime + first”のような感覚で、「最初」「先頭」のイメージを忘れないようにすると良いでしょう。
以上が、「premier」の詳細解説になります。政治やビジネス関連の文脈で頻出する単語なので、社会問題やニュースを英語で読む際には役立ちます。ぜひ覚えて使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
第1位の;首席の(chief)
意味(2)
(フランス・イタリア・日本などの)首相