最終更新日:2024/06/17

She is materially successful, but emotionally unfulfilled.

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元となった辞書の項目

materially

副詞

物質的に,物理的に;肉体的に / 実質的に / 大いに,著しく

このボタンはなに?

彼女は物質的には成功しているが、感情的には満たされていない。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: materially

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語)


  1. In a significant or substantial way.

  2. Physically, in terms of matter or material.

意味(日本語)


  1. 重要な程度に、実質的に。

  2. 物質的に、物質の観点で。

「materially」は、「重要な影響があるほど」「物質的な意味で」といったニュアンスを持つ副詞です。たとえば「状況が実質的に変化した」や「その考え方は物質的な側面でのみ正しい」といった文脈で使われます。大げさなほどに何かが変化したり、または目に見える物質面において「具体的・有形」の意味を強調するときなどにも使われます。

活用形


  • 副詞には変化形はありませんが、形容詞としては「material (形容詞)」があり、名詞「material (名詞)」も存在します。

  • さらに形容詞形「materialistic」(唯物論的な) や名詞形「materialism」(唯物論、物質主義)など、関連する派生語があります。

CEFRレベルの目安


  • C1 (上級): 比較的高度な文脈で使われることが多い単語です。日常会話で頻繁に出てくるわけではありませんが、文章や議論の中で「実質的に」という意味を強調する際に用いられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (root): material (「物質、材料」「重要な」という意味を持つ)

  • 接尾辞 (suffix): -ly (形容詞を副詞化する一般的な接尾辞)

もともと「material」が「物質的な」「重要な」という意味を持っており、そこに副詞化する「-ly」が付いて「materially」となっています。

関連する派生語や類縁語


  • material (名詞・形容詞): 材料、物質的な

  • materialism (名詞): 物質主義、唯物論

  • materialist (名詞・形容詞): 物質主義者、唯物論者(の)

  • materialistic (形容詞): 物質主義的な、唯物論的な

よく使われるコロケーション (共起表現) 10選


  1. materially affect …

    (…に実質的な影響を与える)

  2. materially change …

    (…を大幅に変更する / 実質的に変える)

  3. materially significant

    (実質的に重要な)

  4. materially different

    (実質的に異なる)

  5. materially impact on …

    (…に実質的なインパクトを与える)

  6. materially improve …

    (…を大幅に改善する)

  7. materially benefit …

    (…に物質的利益をもたらす / 実質的な恩恵を与える)

  8. materially contribute to …

    (…に実質的に貢献する)

  9. materially relevant

    (実質的に関連がある)

  10. materially misstate …

    (…を大きく誤って述べる、重要な間違いを含む)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の māteriālis(物質的、物質に関する)に由来し、古フランス語・中英語を経て「material」という形になりました。さらに形容詞に-lyが付いて副詞化され、「materially」が誕生しました。

ニュアンス:


  • 「amount(量)やscope(範囲)などが大きい」「実態がある」という強調が含まれます。

  • 法律文書やビジネスの場面では「重要度が高い、結果を左右するほどに」という意味を持ちます。

  • 口語ではあまり頻繁に使われませんが、フォーマルな文章や議論、契約書などでよく見られます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞: 副詞

  • 文中での位置: 動詞、形容詞、または他の副詞を修飾する位置に置かれます。

  • 使用シーン: 一般にフォーマル寄りの文脈や、書き言葉でよく見られます。

例:


  • It does not materially change our plan.

    (計画を実質的に変えるわけではない)

※「materially」は主に「どの程度変えるのか」「どれほど重要/重大なのか」を強調する副詞として使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “My daily routine hasn’t changed materially since I started working from home.”

    (在宅勤務を始めてから、日々の流れは実質的にほとんど変わっていないよ。)


  2. “I don’t think that small argument will materially affect our friendship.”

    (あのちょっとした言い合いが私たちの友情に大きな影響を与えるとは思わない。)


  3. “Her diet changed, but not materially—she still eats pretty much what she wants.”

    (彼女の食生活は変わったけど、実質的にはあまり変わってないね。ほとんど好きなものを食べているみたい。)


ビジネスでの例文


  1. “The new regulation could materially impact our company’s revenue.”

    (この新しい規制は、当社の収益に重大な影響を与える可能性があります。)


  2. “If the data is found to be materially misstated, we will need to revise our financial reports.”

    (もしデータに重大な誤りが見つかった場合は、財務報告を修正する必要があります。)


  3. “We are looking for strategies that will materially improve customer satisfaction.”

    (私たちは顧客満足度を大幅に向上させる戦略を探しています。)


学術的な例文


  1. “The results do not materially differ from the previous experiment’s findings.”

    (結果は前回の実験の所見と実質的に大きな差異はない。)


  2. “Our theory would be materially supported by further data.”

    (追加のデータがあれば、私たちの理論はより強固に裏付けられるだろう。)


  3. “The concept of consciousness might be materially explained by neuroscience in the future.”

    (将来的には意識の概念が神経科学によって物質的に説明される可能性がある。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. substantially(実質的に)

  2. significantly(顕著に)

  3. considerably(かなり)

  4. to a large extent(大部分において)


  • これらは「程度が大きい」という意味で共通していますが、「materially」はどちらかというと「物質的」「重大性」まで含意するニュアンスがあり、法律やビジネス文章でフォーマルに使われることが多いです。

反意語


  • insignificantly(取るに足らない程度に)

  • immaterially(重要ではない、些細な形で)


  • 「immaterially」はあまり頻繁に使われませんが、文脈によっては「重要ではない程度に」という対比を表す場合もあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /məˈtɪəriəli/ (米国英語), /məˈtɪə.ri.ə.li/ (英国英語)

  • アクセントは「-ti-」の箇所にきます: ma-TEER-i-al-ly

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語は「ティア(/tɪə/)」のような発音となり、アメリカ英語は「ティア(/tɪr/)」と短めになる傾向があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “materialy” や “materally” など、-ly が抜けたり母音を落とす間違いが起こりやすいです。

  • 発音: “material”のあとにさらに “-ly” が付くため、音が長くなる点に注意してください。

  • 試験対策: 法律やビジネス英語でよく使われるため、TOEICや英検などで「重大な」というニュアンスを問う問題や、読解問題の中で出現する可能性があります。文脈から「重要なほどに」「物質的な面で」のどちらか判断することが求められます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「material + ly = 実質的に / 重大なレベルで」というイメージを持つと覚えやすいかもしれません。

  • “material”は「材料」や「物質」を指すため、「目に見えて変化する / 実態がある」という感覚を押さえておくと、そこから派生して「重大な意味を持つほどに」というニュアンスにもつながります。

  • スペルは「materi + ally」で区切って覚えるとスムーズです。

「materially」は、契約書や企業の年次報告などのフォーマルな場面でとくに目にしやすい単語ですので、そうした書類に登場する際によく確認してみると定着しやすいでしょう。

意味のイメージ
materially
意味(1)

物質的に,物理的に;肉体的に

意味(2)

実質的に

意味(3)

大いに,著しく

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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