最終更新日:2024/06/17

Employers sometimes exploit their workers.

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元となった辞書の項目

exploit

動詞

〈他〉を(不当に)利用する / (資源など)を開発する

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雇い主は、時に従業員を搾取する。

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解説

以下では、英単語 exploit(動詞)をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 & 日本語)


  • 英語:to take advantage of something or someone for one's own benefit, often in an unfair or unethical manner.

  • 日本語:自分の利益のために(しばしば不公平・不道徳な方法で)利用する、搾取する、活用する。

「exploit」は相手や資源などを「最大限に利用する」イメージがあります。文脈によっては、「不正に搾取する」というネガティブなニュアンスが強い場合もありますが、単に「資源を活用する」というやや中立的・ポジティブな場面でも使われます。

品詞


  • 動詞 (Verb)

活用形


  • 現在形:exploit

  • 過去形:exploited

  • 現在分詞/動名詞:exploiting

  • 過去分詞:exploited

他の品詞形


  • 名詞(形は同じexploitだが意味が異なる):


    • 意味:「偉業」「功績」という意味。例:He was known for his heroic exploits.


  • 名詞(派生語):exploitation(搾取、開発、利用など)

  • 形容詞(派生語):exploitative(搾取的な)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)


    • 日常会話ではあまり最初の段階で学ぶ単語ではありませんが、新聞・雑誌などで資源利用や労働搾取などの話題が出るときによく登場します。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語:ex-(外へ、出す)

  • 語幹:ploit(ラテン語の“plicare”(折りたたむ、展開する)に由来するとされる。「展開してうまく利用する」というニュアンスが背景にあります。)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. exploit resources(資源を活用する/搾取する)

  2. exploit opportunities(機会を活用する)

  3. exploit data(データを活用する)

  4. exploit a weakness(弱点を突く/悪用する)

  5. exploit child labor(児童労働を搾取する)

  6. exploit a system(システムを悪用する/利用する)

  7. exploit an advantage(優位性を活かす)

  8. exploit vulnerabilities(脆弱性を突く)

  9. exploit new technology(新しい技術を活用する)

  10. exploit someone’s trust(人の信頼を悪用する)


3. 語源とニュアンス

語源

exploit は古フランス語の esploit(成功、利益)に由来し、さらにラテン語の explicare(展開する)にさかのぼるといわれています。もともと「成果をあげる」「うまく利用する」という意味合いが強かったのですが、徐々に「相手を搾取する」というネガティブな用法にも使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「搾取」という否定的な文脈で使われるときは倫理的に問題がある場合が多いです。

  • 「(うまく)活用する」という中立的・積極的な意味合いで用いられることもあります。

  • カジュアルな会話でも使われる単語ですが、ネガティブな文脈(誰かを利用して利益を得る)で使うときは注意が必要です。

  • フォーマルな文書では「不正利用」「搾取」の意味でよく見られます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • exploit + [目的語]

    例:They exploited the workers.

    (彼らは労働者を搾取した。)


  • exploit + [目的語] + for + [目的]

    例:The company exploited natural resources for profit.

    (その企業は利益のために天然資源を搾取した/活用した。)


フォーマル / カジュアル


  • フォーマル:企業や政治の文脈で「労働を搾取する」「資源を過度に利用する」など。

  • カジュアル:ゲームやプログラムのバグを「exploitする」=「悪用する」という若者言葉的な使い方。

他動詞・自動詞


  • exploit は基本的に他動詞として使用され、必ず利用・搾取される対象(目的語)が必要です。


5. 実例と例文

日常会話、ビジネス、学術的な文脈でそれぞれ3つずつ取り上げます。

A. 日常会話 (カジュアル)


  1. “Stop trying to exploit my kindness just to get free rides.”

    (ただで車に乗せてもらおうと、私の優しさを悪用するのはやめてよ。)

  2. “He’s always looking for ways to exploit the system to his advantage.”

    (彼はいつも自分が得をするようにシステムを悪用する方法を探している。)

  3. “They exploited the discount code to buy items at a very low price.”

    (彼らは割引コードを利用して、とても安く品物を買った。)

B. ビジネス


  1. “We need to exploit our new marketing channels more effectively.”

    (新しいマーケティングチャネルをより効果的に活用する必要があります。)

  2. “The company was accused of exploiting its employees with poor wages.”

    (その会社は低賃金で従業員を搾取していると非難された。)

  3. “Investors seek to exploit market volatility to maximize profits.”

    (投資家たちは利益を最大化するために、市場の変動を活用しようとしている。)

C. 学術的


  1. “Researchers aim to exploit solar energy more efficiently through new technologies.”

    (研究者たちは新技術を通じて太陽エネルギーをより効率的に活用することを目指している。)

  2. “Historic colonial powers often exploited the natural resources of their colonies.”

    (歴史的な植民地支配国はしばしば植民地の天然資源を搾取していた。)

  3. “This study examines how social media platforms exploit user data for targeted ads.”

    (本研究はソーシャルメディアがいかにユーザーデータをターゲット広告のために活用しているかを検証する。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. utilize(利用する)


    • 「利用する」という点では「exploit」と似ていますが、utilizeには悪用や搾取のニュアンスはありません。


  2. capitalize on(~を利用して最大限の利益を得る)


    • 「機会を利用する」という肯定的な意味が強く、搾取のイメージは薄いです。


  3. take advantage of(利用する、悪用する)


    • 文脈によっては、ポジティブにもネガティブにもなります。


反意語


  1. help(助ける)


    • 相手の利益を考える「助ける」とは対極にあります。


  2. support(支援する)


    • 搾取とは反対に相手に恩恵を与えるニュアンス。


  3. protect(守る)


    • 「搾取する」ことと「守る」は真逆の行為。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ɪkˈsplɔɪt/ または /ɛkˈsplɔɪt/

  • イギリス英語: 同様に /ɪkˈsplɔɪt/ または /ɛkˈsplɔɪt/

アクセント(強勢)


  • 第二音節の「sploit」の部分に強勢があります。ex-SPLÓIT

よくある発音の間違い


  • ex-ploit のように最初の e を強く発音しすぎる場合があります。

  • ex-ploy と母音を間違うこともあるので、「イ(イク)スプロイト」と意識して発音しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “exploit” を “expolit” や “explot” と書いてしまう。


  2. 同音異義語との混同


    • 名詞の exploit(偉業)の方は文脈が違うので注意。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などで「搾取する」の意味で出ることが多いが、「資源を活用する」という多少中立的な意味で出題される場合もある。前後の文脈をチェックすること。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ex(外へ)」+「ploit(展開する)」で「うまく外へ引き出して利用する」というイメージ。

  • スペリングのポイント: ex + pl + oit

  • 「悪用する」というネガティブな意味が強いイメージで覚えておくと、特にビジネスや社会問題の文脈で理解しやすいです。

  • 「チャンスを逃さずに活用する」というポジティブな用法もあるため、「状況や対象をフルに利用する」というイメージで押さえておくと便利です。


以上が、動詞 exploit の詳細な解説になります。学習や運用の際は、文脈に応じたニュアンス(主にネガティブか、それとも中立・ポジティブか)をしっかりと見極めるようにしてください。

意味のイメージ
exploit
意味(1)

〈鉱山・資源など〉‘を'開発する;〈機会など〉‘を'活用する

意味(2)

…‘を'食いものにする,搾取する

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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