最終更新日:2024/06/11

彼女はレースを終えるために全力を尽くした。

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元となった辞書の項目

exert

動詞

《...に》(威力など)を発揮する 《on ...》 / 《...に》 (感化など) を及ぼす 《on ...》 / 使う, 行使する

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解説

1. 基本情報と概要

単語: exert

品詞: 動詞 (transitive verb: 他動詞)


  • 英語の意味: to use (influence, power, effort, etc.) in order to produce a particular effect

  • 日本語の意味: (影響力や権力、努力などを)行使する、発揮する

「exert」は「影響力や権力、エネルギーなどを行使する、または発揮する」というニュアンスを持つ動詞です。たとえば、「権力を振るう」「影響を及ぼす」「努力を注ぐ」といった状況で使われます。この表現は比較的フォーマルな場面や文章で見かけることが多いですが、日常会話でもビジネスの文脈で「影響を及ぼす」と言いたい場合などに使用されることがあります。


  • 活用形:


    • 現在形: exert

    • 過去形: exerted

    • 過去分詞形: exerted

    • 現在分詞形: exerting

    • 三人称単数現在形: exerts


  • 他の品詞形:


    • 「exertion (名詞)」: 努力、行使、尽力

      例: “The exertion of force” (力の行使)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)

    B2レベル: 日常会話やビジネス英語などで複雑な内容を表現できるレベル。大学入学準備や留学前などに習得しておきたい語彙です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語・接尾語


    • 「ex-」はラテン語由来の要素で「外へ」「~から」という意味を持つことが多いですが、ここでは「正確に」というニュアンスを付け加えているわけではなく、特に「exert」の「ex-」がそのまま強調の役割を果たしていると言えます。

    • 「-ert」は「作動させる」「動かす」という語幹に関連しています(ラテン語の動詞 ergere などと関係があります)。


  • 派生語や類縁語


    • 「exertion (名詞)」: 努力、尽力

    • 「counterexert (動詞)」: 反対の力を及ぼす(あまり一般的ではありません)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)


    1. exert pressure → 圧力をかける

    2. exert influence → 影響力を行使する

    3. exert power → 権力を行使する

    4. exert control → 制御を及ぼす

    5. exert effort → 努力を注ぐ

    6. exert oneself → 自分自身に力を尽くす

    7. exert a force → 力を加える

    8. exert one’s will → 意思を貫徹する

    9. exert caution → 注意を払う(ややフォーマル/文語的)

    10. exert an impact → 影響を与える



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語の「exserere(外に出す)」、「ex(外に)+ serere(結びつける・連結する)」に由来するとされます。そこから「力や影響を外へ出す・及ぼす」という意味合いになりました。


  • ニュアンス:

    「力や影響を積極的に行使する」というイメージが強く、かつややフォーマルな響きを持ちます。日常会話でも使えますが、ビジネスやアカデミックな文章で特に好まれる傾向があります。「がんばって力を出す(exert effort)」から「権力を振るう(exert power)」まで幅広い意味が含まれます。


  • 使用時の注意点:


    • カジュアルな文脈では「use」「apply」などでも代用される場合があります。

    • 「exert」はやや文語調の印象を与えるため、改まった文章やビジネス文書、学術論文などに向いています。



4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文:


    • “exert + 目的語 + on/upon/over + 対象”

      例: “He exerted his influence on the decision.” (彼はその決定に対して自分の影響力を行使した)


  • 他動詞としての使い方:

    基本的には目的語を伴って「何かを行使する」という形で使われます。

    例: “to exert power,” “to exert pressure”


  • イディオム:


    • 「exert oneself」→ 「奮闘する、自分の力を発揮する」

      例: “She really exerted herself to meet the deadline.”(彼女は締め切りに間に合わせるため大いに努力した)


  • フォーマル/カジュアルな特徴:


    • フォーマル: 書き言葉・学術的文章・ビジネス文書などで頻出。

    • カジュアル: 口語では「put in effort」「use one’s influence」などの言い回しが多いかもしれません。



5. 実例と例文

5.1 日常会話 (カジュアル〜ややフォーマル)


  1. “I had to exert a lot of effort to finish the marathon.”

    (マラソンを完走するためにかなり努力をしなければならなかった。)


  2. “Don’t exert too much pressure on yourself.”

    (自分にあまりプレッシャーをかけすぎないで。)


  3. “She tends to exert her will whenever we make plans.”

    (彼女は私たちが計画を立てるとき、いつも自分の意思を通そうとする。)


5.2 ビジネスシーン


  1. “He exerted considerable influence during the negotiation.”

    (彼は交渉の際にかなりの影響力を発揮した。)


  2. “We need to exert more control over the production process.”

    (生産過程をもっと管理する必要があります。)


  3. “Our marketing team will exert every effort to boost sales.”

    (我々のマーケティングチームは売り上げを伸ばすため、全力を尽くす。)


5.3 学術的な文脈


  1. “The government can exert a significant impact on public health policy.”

    (政府は公衆衛生政策に大きな影響を及ぼすことができる。)


  2. “Exerting power over economic variables has been a long-standing debate in macroeconomics.”

    (景気に関わる諸要因に対して権力を行使することは、マクロ経済学において長年議論の的となってきた。)


  3. “Researchers exerted various methods to gather and analyze the data.”

    (研究者たちはデータを収集・分析するために様々な方法を駆使した。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. apply → 用いる、適用する


      • “We should apply all our resources to solve the issue.”

      • 「exert」の代わりに使えるが、やや広範な「適用する」イメージ。


    2. use → 使う


      • 最も一般的な表現。フォーマル度は低め。


    3. exercise → 行使する(権利・権力など)


      • 「権利を行使する」という文脈が強い。


    4. wield → (武器や権力を)振るう


      • 「権力や武器を手にして操る・振るう」というイメージ。ややドラマチック。


    5. employ → 用いる


      • 「exert」よりも一般的に「手段を採る」というニュアンス。



  • 反意語 (Antonyms)


    • relinquish → 放棄する

    • withdraw → 撤回する、引っ込める

    • ※「exert」は「力を出す、行使する」なので、対義としては「行使しない」方向の意味になります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • イギリス英語 (BrE): /ɪɡˈzɜːt/

    • アメリカ英語 (AmE): /ɪɡˈzɝːt/


  • アクセント:

    “ex-ERT” の部分が強く発音されます。


    • [ɪɡ-ZURT](アメリカ英語)

    • [ɪɡ-ZERT](イギリス英語)


  • よくある発音の間違い:


    • 語頭の「ex-」を [eks-] としてしまう場合がありますが、正しくは「イグザート」のように [ɪɡ-] に近い音になります。

    • 「z」の発音を「s」に近く発音してしまう間違いにも注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「exart」「exzert」などと書かないように注意。

  • 同音異義語との混同: ほとんどありませんが、「insert」や「expert」など、似たスペリングの単語と混同しやすい点に注意。

  • 試験対策:


    • TOEIC英検 の読解パートで、ビジネス文書やアカデミック文章における「exert pressure」「exert influence」などのフレーズとして出題されることがあります。

    • 大学受験やIELTS等でも、文章読解時に「exert」の意味を知らないと正確な解釈が難しくなるケースがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “力を外に(ex)出す(ert)” → “力を及ぼす・行使する” という覚え方。

  • 勉強テクニック:


    • 「exert influence」「exert effort」をセットで覚えると使い方をイメージしやすいです。

    • “Expert exerts effort.” (「エキスパートは努力を行使する」)のように、同じ頭文字が続く短いフレーズを作ってみると記憶に残りやすいかもしれません。



以上が「exert」の詳細解説です。「使う(use)」よりもフォーマルで、「影響力・権力など」を「行使する、発揮する」というしっかりしたニュアンスを持ちます。ビジネスや学術的な文脈で頻繁に登場する重要単語なので、例文を通じて馴染んでおきましょう。

意味のイメージ
exert
意味(1)

(…に)〈威力など〉‘を'発揮する,〈感化など〉‘を'及ぼす《++on+

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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