renown
1. 基本情報と概要
単語: renown
品詞: 名詞 (不可算名詞の場合が多いです)
- 英語での意味: fame, reputation, high standing in the view of the public
- 日本語での意味: 高名、名声、有名であること
「renown」は「名声」や「評判の高さ」を表す言葉で、「who has a great renown(非常に高い名声を持っている)」というように使います。フォーマルな文脈でよく使われる単語で、人や機関などが広く世間に知れわたっている状態を指します。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
→ B2は、ある程度複雑な文脈でも理解・表現できるレベルです。「renown」のような抽象名詞を使って、評判や価値を表すことができる段階です。活用形:
- 名詞なので、時制による変化はありません(単数形・複数形が実質無い場合が多く、不可算名詞として扱われることが多い)
- 形容詞形としては “renowned” (有名な、名高い)を使います。
他の品詞:
- renowned (形容詞): “He is a renowned scientist.”(彼は名高い科学者だ)
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語や接尾語がつく形ではなく、語幹にあたる “re” + “noun” という呼び方をするわけでもありません。ただし中世フランス語の “renom” 由来で、もともと「再び(ré) + 名(noun)」というニュアンスの要素はあります。
派生語・類縁語:
- renowned (形容詞): “有名な”
- renown (名詞): “名声、名高いこと”
- renowned (形容詞): “有名な”
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選:
- great renown(大きな名声)
- gain renown(名声を得る)
- international renown(国際的な名声)
- achieve renown(名声を達成する)
- worldwide renown(世界的に知られていること)
- enjoy renown(名声を享受する)
- lose renown(名声を失う)
- literary renown(文学的な名声)
- scientific renown(科学的な名声)
- rise to renown(名声を得るようになる)
- great renown(大きな名声)
これらの表現では、日本語でも「大きな名声」「国際的な名声」などと訳せます。
3. 語源とニュアンス
語源:
「renown」は中世フランス語の “renom” に由来し、「評価、名声」を意味していました。さらにさかのぼるとラテン語の “renomen” が語源といわれています。歴史的使用:
中世ヨーロッパの騎士や君主の名声を語るときによく使われてきました。現代では、文学や学術、芸術の分野の「高い評価」を示すときにも使われます。ニュアンス・使用時の注意点:
- かなりフォーマルで文語的な響きがあります。日常会話ではあまり頻繁には出てきませんが、新聞記事や評論、スピーチなどで「彼(彼女)の名声」を強調したいときに使われます。
- 既に高く評価されている場合に言及することが多いため、あえて「まだ無名」というニュアンスで “renown” を使うことはありません。
- かなりフォーマルで文語的な響きがあります。日常会話ではあまり頻繁には出てきませんが、新聞記事や評論、スピーチなどで「彼(彼女)の名声」を強調したいときに使われます。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 不可算名詞として扱われることが多いです。「a renown」とは通常言いません。
- 「~において名声を得ている」というときは、「He gained renown for his discovery.(彼はその発見で名声を得た)」のように “for” や “in” を用います。
- 不可算名詞として扱われることが多いです。「a renown」とは通常言いません。
使用シーン(フォーマル/カジュアル):
- どちらかというとフォーマル寄り。カジュアルな会話では “fame” や “reputation” のほうがよく使われます。
- どちらかというとフォーマル寄り。カジュアルな会話では “fame” や “reputation” のほうがよく使われます。
一般的な構文例:
- “He gained (international) renown for 〜”
- “She achieved renown as a 〜”
- “He rose to renown through 〜”
- “He gained (international) renown for 〜”
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “He’s a chef of great renown, so it’s hard to get a reservation at his restaurant.”
- (彼は非常に名の通ったシェフだから、彼のレストランの予約を取るのは難しいんだ。)
- (彼は非常に名の通ったシェフだから、彼のレストランの予約を取るのは難しいんだ。)
- “Her paintings earned her international renown at a young age.”
- (彼女の絵画は若くして国際的な名声をもたらしたよ。)
- (彼女の絵画は若くして国際的な名声をもたらしたよ。)
- “They spoke of the author’s renown, but I haven’t read his works yet.”
- (その作家の有名さが話題になっていたけど、私はまだ彼の作品を読んだことがない。)
(2) ビジネス
- “Our company seeks to build renown in the tech industry.”
- (当社はテック業界での名声を築くことを目指しています。)
- (当社はテック業界での名声を築くことを目指しています。)
- “He achieved considerable renown for his leadership style.”
- (彼はそのリーダーシップスタイルでかなりの評判を得ました。)
- (彼はそのリーダーシップスタイルでかなりの評判を得ました。)
- “To maintain renown, we must consistently deliver high-quality services.”
- (名声を維持するためには、常に高品質のサービスを提供しなくてはなりません。)
(3) 学術的文章・フォーマル
- “Dr. Smith’s renown in the field of neuroscience is widely recognized.”
- (神経科学の分野におけるスミス博士の名声は広く認められている。)
- (神経科学の分野におけるスミス博士の名声は広く認められている。)
- “The institution has gained renown through groundbreaking research.”
- (その機関は画期的な研究を通じて名声を得てきた。)
- (その機関は画期的な研究を通じて名声を得てきた。)
- “He is of considerable renown among historians for his meticulous research.”
- (彼は緻密な研究で歴史学者の間ではかなり名高い。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- fame(名声)
- よりカジュアルで広く使われる。「有名人」に対して “fame” をよく用いる。
- よりカジュアルで広く使われる。「有名人」に対して “fame” をよく用いる。
- reputation(評判)
- 「世間での評判や評価」という意味合いで、必ずしも「良い」だけではなく、良し悪しの評価を含む。
- 「世間での評判や評価」という意味合いで、必ずしも「良い」だけではなく、良し悪しの評価を含む。
- prestige(威信、名声)
- 社会的権威や尊敬に焦点を当てた言葉。よりフォーマルで権威づけを重視する。
- 社会的権威や尊敬に焦点を当てた言葉。よりフォーマルで権威づけを重視する。
- fame(名声)
反意語 (Antonyms)
- obscurity(無名、世間に知られていないこと)
- anonymity(匿名、無名)
- obscurity(無名、世間に知られていないこと)
“renown” は「高く知られている」、「良い評判」を意味するので、反意語は「知られていない、名の通っていない」状態を表すものになります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /rɪˈnaʊn/
- イギリス英語: /rɪˈnaʊn/
- アメリカ英語: /rɪˈnaʊn/
アクセント: 第2音節 “naʊn” に強勢があります。(re*nown*)
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
大きな違いはありませんが、イギリス英語のほうが “r” の発音が弱めになりやすい傾向があります。よくある発音ミス:
- 語尾の “n” を曖昧にしがち。明確に “ナウン” と発音するように意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “reknown” とつづり間違えるケースが多いです。正しくは “renown”。
- 同音異義語との混同: “renown” と “renowned” は意味が異なります。
- “renowned” は形容詞「有名な」
- “renown” は名詞「名声」
- “renowned” は形容詞「有名な」
- 記事や冠詞の使い方: 不可算名詞なので “a renown” は通常使いません。“He has renown” などの形になりやすいです。
- TOEIC・英検などの試験対策: 長文読解や語彙問題で出る可能性があります。文章中で見かけたら「高い評価」「名声」の意味として処理しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「renown」は “re + name” (もう一度名前が広まる)という語源イメージから、「世に名前が再び知れわたるほど有名になる」と理解すると覚えやすいです。
- スペリング暗記法: “re + n + own” と3つに区切って、最後は自分のもの(own)というイメージをもつとミスをしにくくなります。
- 有名な人の写真やニュースを見ながら「They have renown.」と声に出してみると、イメージとともに記憶に残りやすくなります。
以上が、名詞 “renown” の詳細解説になります。フォーマルな文書やスピーチ、新聞記事などで「名声」や「高い評価」の意味合いを表したいときに役立つ単語です。
(…で)高名,名声《+for+名》