The hacker infiltrated the company's database and stole sensitive information.
hacker
以下では「hacker」という英単語を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: hacker
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形: hacker / 複数形: hackers
意味(英語)
- A person who uses computers to gain unauthorized access to data.
- A person who is very skilled in computer programming or networking.
意味(日本語)
- コンピュータのシステムに不正に侵入する人
- コンピュータのプログラミングやネットワーキングに非常に熟達している人
「hacker」は悪いイメージ(不正侵入者)と、優れたプログラミングスキルを持つ人(善意のハッカー)という2つのニュアンスで用いられます。一般的には「不正アクセスをする人」という印象が強いですが、技術力を誇るプログラマや“倫理的ハッカー”を指す場合もあります。
他の品詞形
- 動詞: hack (システムを攻撃する / コードを書く / 切り崩す など)
- 形容詞: hackable (ハック可能な)
- 名詞: hacking (ハッキング行為), hacktivist (政治的または社会的意図をもつハッカー)
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
「hacker」は技術系の文脈でよく登場する単語ですが、一般的なニュースや会話でも頻繁に出てきます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: hack
- 元々は「切り刻む」「乱暴に切る」という意味から転じて、“うまくやりくりする”や“コンピュータをうまく扱う”という意味につながりました。
- 接尾語: -er
- 「~する人」「~するもの」を指す英語の典型的な接尾語です。
関連語・派生語
- hack (動詞): ハッキングする、プログラムを作る、困難を切り抜ける
- hacking (名詞): ハッキング行為
- hacktivist (名詞): 政治的・社会的目的をもったハッカー
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- ethical hacker(ホワイトハットハッカー, 倫理的ハッカー)
- cyber hacker(サイバーハッカー)
- black-hat hacker(悪意のあるハッカー)
- hacker attack(ハッカー攻撃)
- hacker community(ハッカーコミュニティ)
- hacker mindset(ハッカーの思考様式)
- hacker culture(ハッカー文化)
- hacker convention(ハッカーの集会・イベント)
- hacker forum(ハッカーのフォーラム)
- become a hacker(ハッカーになる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「hack」は英語で「乱暴に切り刻む」という動作を表す古い言葉に由来します。コンピュータ用語としては、1950年代~1960年代のMITで、鉄道模型クラブの学生たちが「面白い改造や小細工」を指して “hack” と呼んだのが元になっています。
- 1970年代頃から、コンピュータのプログラムを工夫して作り変える・改造する意味合いで使われるようになりました。
ニュアンスと使用時の注意
- 「hacker」には「悪いことをする人」というネガティブな印象が強い場合があります。しかし、実際は「コンピュータ分野に精通した専門家」「不具合を発見し、改善に貢献する人」というポジティブな人々も含みます。
- 口語ではニュースなどでよく登場し、ビジネスやフォーマルな文書でも使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a hacker / hackers” と数えられます。
- 形容詞的表現: hacker community / hacker mindset などで名詞を修飾する使い方をします。
- フォーマル / カジュアル:
- 一般的な報道記事などフォーマルな文脈でも使われます。
- カジュアルな口語でもそのまま使われることがあります。
- 一般的な報道記事などフォーマルな文脈でも使われます。
一般的な構文・イディオム
- “X is a hacker” / “He’s a white-hat hacker”
- “He hacked into the system” (動詞 hack の活用例)
5. 実例と例文
以下の例文はできるだけ自然に、様々なシーンを想定して挙げています。
A. 日常会話 (カジュアル)
“I heard my neighbor is a skilled hacker who helps startups secure their data.”
(隣人はスタートアップのデータを守るのを手伝う熟練ハッカーだって聞いたよ。)“He’s not a malicious hacker; he just loves figuring out how systems work.”
(彼は悪意のあるハッカーじゃなくて、システムの仕組みを知るのが好きなだけなんだ。)“Some hackers just enjoy solving puzzles and coding challenges.”
(ハッカーの中には単にパズルやコーディングチャレンジを解くのが好きな人もいる。)
B. ビジネス (ややフォーマル)
“Our company hired an ethical hacker to test our network security.”
(当社はネットワークセキュリティを試すために倫理的ハッカーを雇いました。)“The hacker discovered a critical vulnerability and helped us patch it.”
(そのハッカーは重大な脆弱性を発見し、修正作業を手伝ってくれました。)“We hosted a workshop where experienced hackers shared best practices.”
(経験豊富なハッカーたちがベストプラクティスを共有するワークショップを開催した。)
C. 学術的・専門的な文脈
“In cybersecurity research, hackers are often categorized by their intent and methodology.”
(サイバーセキュリティの研究では、ハッカーは意図と手法によって分類されることが多い。)“Ethical hackers routinely test corporate systems to ensure compliance with security standards.”
(倫理的ハッカーは、セキュリティ標準への準拠を確保するために企業のシステムを定期的にテストする。)“Academic journals frequently discuss the evolving role of hackers in the digital world.”
(学術誌では、デジタル社会におけるハッカーの進化する役割について頻繁に議論が行われる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- programmer(プログラマー)
- 「プログラムを書く人」という意味で、ハッカーほど“不正”や“探究心の強さ”のニュアンスは含まれない。
- 「プログラムを書く人」という意味で、ハッカーほど“不正”や“探究心の強さ”のニュアンスは含まれない。
- cracker(クラッカー)
- 「不正な手段で他人のシステムに侵入する人」を強調する言い方。ほぼ悪意のある行動を指す。
- 「不正な手段で他人のシステムに侵入する人」を強調する言い方。ほぼ悪意のある行動を指す。
- tech-savvy person(テクノロジーに詳しい人)
- 幅広く技術的に精通している人だが、ハッキング行為をするとは限らない。
- 幅広く技術的に精通している人だが、ハッキング行為をするとは限らない。
- cybercriminal(サイバー犯罪者)
- 犯罪行為を目的とするハッカーに焦点を当てた言い方。
反意語
- user(ユーザー, 一般利用者)
- 必ずしも“反意語”というわけではありませんが、“ハッカー”の専門性やスキルとは対極にある「一般利用者」的なニュアンスがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈhæk.ər/ (イギリス英語), /ˈhæk.ɚ/ (アメリカ英語)
- 強勢(アクセント)の位置: “hac” の部分にアクセントが置かれます(「ハッカー」の「ハ」にあたる部分)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: ハ(ʌ)カー(ɚ)
- イギリス英語: ハ(æ)カー(ər)
- アメリカ英語: ハ(ʌ)カー(ɚ)
- よくある間違い: “ヘイカー”のように伸ばしてしまう発音や、“ハーカー”のように母音がずれたりすること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “haker” と “c” を入れ間違える、または “hackker” と k を重ねるなど。
- hack と hacker の区別: hack は動詞または名詞(ハック行為)、hacker は「ハックする人」。
- 同音異義語との混同: とくに目立つ同音異義語はありませんが、発音は “hacker / hæk.ər” としっかり区別しましょう。
- 試験対策: TOEICではIT・セキュリティに関する長文やリスニングで登場する場合があります。文脈的に「不正行為」か「保護のためのテスト」かを区別できるように注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「hack」は「斧でざくっと切る」イメージ → コンピュータシステムを“こじ開ける”あるいは“巧みに切り込む”イメージで覚えると理解しやすい。
- ネットニュースや映画などで、ハッカーが登場するときの描写に注目しておくと自然と使われ方が身につく。
- スペリングは h + a + c + k + e + r と、 “hack” + “er” の形式なので、切り離して考えると覚えやすい。
以上が「hacker」の詳細解説です。
映画・ニュース・IT業界など、さまざまな場面で使われるので、語感とニュアンスの幅を理解すると学習がはかどると思います。
切り刻む人
《コンピューター》ハッカー;コンピューターマニア
コンピュータシステムに不正侵入し情報を盗むなどの被害を与える人(クラッカー
Crackerと呼ぶほうが正しい)
スポーツの下手な人