最終更新日:2025/11/13
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元となった辞書の項目

patience

名詞

〈U〉(苦しみに耐える) 忍耐, 忍耐力

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解説

以下では、英単語「patience」をできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

• 英語 / 日本語での意味


  • 【英語】patience

  • 【日本語】忍耐、我慢、辛抱

「困難な状況やストレスがあるときに、すぐ怒ったり投げ出したりせず、落ち着いて対応できることを表す単語です。焦らずに待つことができる態度や心の状態を指します。」

• 品詞

名詞 (noun)

• 活用形

名詞のため、直接的な活用変化(複数形など)はありませんが、数えられない概念 (不可算名詞) として扱われるため、原則「patience」のまま使われます。

例:「have patience」(我慢する) / 「lack of patience」(忍耐不足)

• 別の品詞になった場合の例


  • 形容詞:patient (我慢強い、辛抱強い)

    例:He is very patient. (彼はとても我慢強い)

  • 副詞:patiently (我慢強く)

    例:She waited patiently. (彼女は辛抱強く待った)

• CEFRレベルの目安


  • B1(中級)〜B2(中上級)

    忍耐という概念は日常会話からビジネス、学術的な文章まで幅広く使えるため、中級レベル以降に習得されやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

• 語構成


  • 語幹:patient (形容詞「我慢強い」)

  • 接尾語:-ence(〜という性質や状態を表す名詞をつくる)

    「patient(辛抱強い)」という形容詞に「-ence」がついて、心の状態である「patience(忍耐・辛抱)」となっています。

• 関連語や派生語


  • patient (形容詞・名詞):「我慢強い(形容詞)」または「患者(名詞)」

  • patiently (副詞):「我慢強く」

  • impatience (名詞):「せっかち、不耐性、我慢のなさ」

  • impatient (形容詞):「我慢できない、せっかちな」

• コロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. have patience(忍耐を持つ)

  2. lose patience(忍耐心を失う / 我慢の限界に達する)

  3. test one’s patience(人の忍耐を試す)

  4. run out of patience(忍耐が切れる)

  5. require patience(忍耐を必要とする)

  6. a lack of patience(忍耐不足)

  7. infinite patience(無限の忍耐)

  8. practice patience(忍耐を鍛える)

  9. patience is a virtue(忍耐は美徳)

  10. show (some) patience(忍耐心を示す)


3. 語源とニュアンス

• 語源

ラテン語の「patientia(苦痛や困難を耐えること、寛容)」から派生した語で、フランス語を経て英語に取り入れられました。もともと「苦痛を耐える」というところから、現在の「忍耐・辛抱」の意味へと広がっています。

• 微妙なニュアンスや使用時の注意


  • 何かを「耐える」意味がベースにあるので、「ただただ我慢する」というより、「落ち着いた気持ちで待ち、対応する」ニュアンスが強いです。

  • 感情をグッと抑えてとにかく耐える、という意味から、少し積極的に「穏やかに相手に合わせる」というポジティブな印象も持ちます。

  • フォーマル・カジュアルどちらでも使えるため、メールや会話など幅広いシーンで使われます。


4. 文法的な特徴と構文

• 一般的な構文・イディオム


  • “(Someone) has (a lot of) patience.”((人)が(多くの)忍耐を持っている)

  • “Patience is running thin.”(忍耐もう限界に近い)

  • “Thank you for your patience.”(お待ちいただきありがとうございます)

• フォーマル/カジュアル


  • フォーマルなビジネス文書でも「Thank you for your patience」というフレーズは非常によく使われます。

  • カジュアルな会話でも「I need more patience with my kids.(子どもに対してもっと忍耐が必要だ)」のように使うことができます。

• 文法上のポイント


  • 不可算名詞として扱われるため、通常「a patience」とはいわず、「much patience」や「a lot of patience」という表現を使います。

  • 動詞が必要な場合は“have patience” / “possess patience” / “show patience”などで表します。


5. 実例と例文

(A) 日常会話


  1. “I admire your patience with the kids.”

    (子どもたちに対するあなたの忍耐には感心するよ。)


  2. “I need to have more patience when driving in heavy traffic.”

    (交通渋滞がひどいときはもっと我慢しないといけないな。)


  3. “Having patience often leads to better outcomes.”

    (我慢強くしていると、結果的にうまくいくことが多いよね。)


(B) ビジネスシーン


  1. “Thank you for your patience during the technical issues.”

    (技術的な問題がある間、お待ちいただきありがとうございます。)


  2. “Dealing with difficult clients requires a great deal of patience.”

    (難しい顧客対応には相当の忍耐が必要です。)


  3. “We appreciate your patience as we resolve the problem.”

    (問題が解決するまでお待ちいただき感謝します。)


(C) 学術的・フォーマルな文脈


  1. “Patience is often cited as a key factor in successful research endeavors.”

    (研究を成功に導く重要要因として、しばしば忍耐が挙げられます。)


  2. “The cultivation of patience has been linked to better emotional regulation.”

    (忍耐の育成は、感情のコントロールに良い影響を与えるとされています。)


  3. “Patience is crucial in longitudinal studies that span several years.”

    (数年にわたる縦断研究では、忍耐が極めて重要です。)



6. 類義語・反意語と比較

• 類義語


  1. tolerance(許容、寛容)


    • 「他人や状況を受け入れて許す」というニュアンスがあり、主に考え方や文化の違いを認める意味で使われる。


  2. forbearance(自制、堪忍)


    • 少しフォーマルで、怒りや衝動を抑えて耐えるときに使われる。


  3. endurance(持久力、耐久力)


    • 長期間の肉体的・精神的負荷に耐えるという、やや物理的要素を含むニュアンス。


• 反意語


  1. impatience(我慢のなさ)


    • 待てない状態や、すぐ焦ってしまう様子を表す。


  2. restlessness(落ち着きがないさま)


    • そわそわしてじっとしていられない状態を表し、「忍耐が欠けている」という感覚に近い。



7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA)


  • /ˈpeɪ.ʃəns/

• アクセントの位置


  • “pa” の部分が強く発音されます(第一音節にストレス)。

• アメリカ英語とイギリス英語


  • アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE) ともに /ˈpeɪ.ʃəns/ と発音され、ほぼ同じです。

  • 音の微妙な違いとしては、イギリス英語では “ʃ” の部分がややはっきりすることが多い程度です。

• よくある発音ミス


  • “ペイシェンス”の「sh」の音を「s」と混同して「ペイサンス」としてしまうなど、子音の発音が曖昧になることに注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “patience” と “patients” はスペルが似ており混同しやすいですが、意味がまったく違います。

    • patience(忍耐) / patients(患者たち)


  2. 不可算名詞であること:


    • “a patience” ではなく “patience” や “some patience” と表現するのが正しい。


  3. 試験対策:


    • TOEICや英検などで「Thank you for your patience.」のような定型表現が出題されることがあります。意味の取り違えに注意しましょう (patients と混同しないように)。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “patient” (我慢強い) に “-ence” がついて「忍耐、とどまり続ける性質」を示すと考えると覚えやすいです。

  • 忍耐が「長い時間を耐える」イメージから、“パッと燃え上がるのではなく、じっと熱を耐えて持続する” というイメージを持つとよいでしょう。

  • スペルは「patient + e + n + c + e」で「t」のあとに必ず「i」が入ることを意識して書くとミスが減らせます。


上記の情報を踏まえて、「patience」は非常に汎用性が高く、あらゆる状況で使える大事な単語です。日常生活やビジネスシーンでもよく登場するので、しっかりと覚えて活用しましょう。

意味のイメージ
patience
意味(1)

(苦しみに耐える)忍耐,忍耐力,しんぼう

意味(2)

《英》=solitaire

TOEIC英単語(TSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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