最終更新日:2025/10/25
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元となった辞書の項目

unfamiliar

形容詞

よく知らない,未知の見慣ない,聞き慣ない / 《補語にのみ用いて》(物事を)よく知らない,未知の《+with+名》

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私はこの場所をよく知りません。

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解説

以下では、形容詞 “unfamiliar” について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語・日本語の意味


  • 英語: “unfamiliar” = “not known or recognized”, “not well acquainted with something”

  • 日本語: 「なじみのない、慣れていない、見慣れない」

「初めて見るものや経験したことがないものに対して ‘慣れていない’ という意味で使われる単語です。相手が知らない情報や、新しい環境に置かれた状況などで、『まだよくわからない』『馴染んでいない』というニュアンスで使われます。」

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形


  • 原形: “unfamiliar”

    ※ 形容詞なので、通常は比較級・最上級をつくるときに “more (the most) unfamiliar” のようになりますが、しばしば「less (the least) familiar」が好まれる場合もあります。

他の品詞形


  • unfamiliarly (副詞)

  • unfamiliarity (名詞)

CEFRレベルの目安


  • B2: 中上級

    「日常会話は問題なくできるレベルですが、抽象的な説明や詳細なニュアンスにも対応する段階で習得が求められる単語です。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: “un-” (否定を表す)

  • 語幹: “familiar” (よく知っている、親しい)

“un-” は「~でない」という意味を持つ否定の接頭語です。

“familiar” はもともと「親しい」「馴染み深い」を意味し、そこに “un-” がついて「親しくない」「慣れていない」という意味になります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10個


  1. be unfamiliar with something

    → 何かに慣れていない

  2. an unfamiliar environment

    → 見慣れない環境

  3. an unfamiliar face

    → 見慣れない顔

  4. remain unfamiliar

    → 引き続きなじみがない

  5. sound unfamiliar

    → 聞き慣れない

  6. somewhat unfamiliar

    → どこか馴染みがない

  7. completely unfamiliar

    → まったく馴染みがない

  8. an unfamiliar territory

    → 未知の領域

  9. become unfamiliar to someone

    → (以前は慣れていたものが) 慣れなくなる

  10. an unfamiliar concept

    → なじみのない概念


3. 語源とニュアンス

語源


  • “un-” + “familiar”

  • “familiar” はラテン語の “familiaris”(家族・家庭内の)に由来し、「親しい」や「よく知っている」の意味を持ちます。そこに否定を表す “un-” が付加されて、「よく知られていない」という意味になりました。

ニュアンス


  • 「初めて経験する」「まだ慣れていない」「馴染んでいない」という状況で使われます。

  • 使用シーンとしては、日常会話でも文章でも割と幅広く使われますが、「formal/informalどちらでもOK」という感じです。極端にくだけた言葉ではありません。


4. 文法的な特徴と構文

1) 形容詞として名詞を修飾するとき


  • “I am in an unfamiliar place.”(私は見慣れない場所にいる)

2) 「be + 形容詞 + with」の形


  • “He is unfamiliar with the new system.”(彼は新しいシステムに慣れていない)

3) 比較級・最上級


  • “He felt more unfamiliar with the area than he expected.”

  • “This is the most unfamiliar situation I’ve experienced.”

    ただし、あまり多用されない場合もあり、「less familiar」「least familiar」の形を使って表現することもよくあります。


    • 可算/不可算の区別: 形容詞なので該当しません。

    • 他動詞・自動詞の使い分け: 動詞ではないので該当しません。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “I feel a bit uneasy in this unfamiliar neighborhood.”

    (この見慣れない近所でちょっと不安になってるんだ。)

  2. “That recipe uses spices that are unfamiliar to me.”

    (そのレシピには、私があまり知らないスパイスが使われているよ。)

  3. “This phone’s interface is unfamiliar, so I need some time to figure it out.”

    (この携帯のインターフェースに慣れていないから、使いこなすのに少し時間が必要だ。)

ビジネスでの例文(3例)


  1. “He is unfamiliar with the company’s corporate culture.”

    (彼はその会社の企業文化にまだ馴染みがありません。)

  2. “Before the launch, we should ensure no team member is unfamiliar with the new guidelines.”

    (リリース前に、新しいガイドラインをチームの誰もが把握していないということがないようにしましょう。)

  3. “Dealing with international clients may be unfamiliar to some of our staff.”

    (国際的な顧客とのやり取りは、スタッフの中には慣れていない人もいるかもしれません。)

学術/アカデミックでの例文(3例)


  1. “Many students find the methodology unfamiliar at first, but they quickly adapt.”

    (多くの学生は最初、この手法に馴染みがないと感じますが、すぐに慣れていきます。)

  2. “The data presented in this paper might be unfamiliar to those who haven’t studied epidemiology.”

    (この論文で提示されているデータは、疫学を学んでいない人にはなじみがないかもしれません。)

  3. “Some of these historical texts use language that is unfamiliar to modern readers.”

    (これらの歴史的文献の中には、現代の読者にはなじみのない言葉遣いが含まれているものもあります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “unknown” → (未知の)

  2. “strange” → (奇妙な、見知らぬ)

  3. “unaccustomed” → (慣れていない)

  4. “foreign” → (外国の、よそから来た, 慣れない)

  5. “alien” → (異質な、なじみのない)

これらは「まだ知識や経験がないモノ・コト」に対して使う点で共通しますが、“strange” は「奇妙な、異様な」というニュアンスが強く、少し感情がこもった表現になります。一方 “unfamiliar” はわりとニュートラルな響きで、「ただ単に慣れていない・知らない」という意味合いです。

反意語 (Antonyms)


  1. “familiar” → (よく知っている)

  2. “well-known” → (良く知られている、周知の)

  3. “accustomed” → (慣れている)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (米音): /ˌʌn.fəˈmɪl.i.ər/

  • IPA (英音): /ˌʌn.fəˈmɪl.i.ə/

アクセント


  • 主な強勢は “-mil-” の部分に置かれます (fə-MIL)。

  • アメリカ英語とイギリス英語は大きく変わりませんが、末尾の “ər” (米) / “ə” (英) の発音にやや違いがある程度です。

よくある発音の間違い


  • “un-fuh-miliar” のように “familiar” 部分を「ふぁみりあ」とはっきり分けて読まないで流してしまうと伝わりにくいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “unfamilar” など “-mili-” の部分を間違いやすい

  • “not unfamiliar” (=「なじみがないわけではない」) と二重否定表現になる場合は、「見慣れてはいるけど絶対に知ってるとも言えない」という遠回しな言い回しになるので気をつけましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも、「be unfamiliar with ~」の熟語表現として、「その人が何かに慣れていない」という文脈で出題されることがあります。前置詞 “with” とセットで覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “un-” はよく出てくる否定の接頭語。「familiar」を「よく知っている」と思い出し、「unfamiliar = not familiar = 慣れていない」とイメージすると覚えやすいです。

  • “familiar” の「family」に近いスペリングを連想すると、「家族のように馴染みがある → familiar 。それが ‘un-’ で否定される → unfamiliar」と覚えるのも手です。


以上、「unfamiliar」の詳細解説になります。新しい環境や未知の情報など、「慣れていない」と思ったときに、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
unfamiliar
意味(1)

よく知らない,未知の見慣ない,聞き慣ない

意味(2)

《補語にのみ用いて》(物事を)よく知らない,未知の《+with+名》

TOEIC英単語(TSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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